こういう食事について、ゆるくポップに書かれた本が、最近、書店に並んでいました。『「食事」を正せば、病気、不調知らずのからだになれる ふるさと村のからだを整える「食養術」』(秋山龍三/草野かおる・著)という本です。
「食事」を正せば、病気、不調知らずのからだになれる ふるさと村のからだを整える「食養術」 |
「こうしなきゃだめ!」みたいなよくある感じではなく、続けやすい形で提案されているところがよいなぁと思いました。読み物としてもおもしろく、必要な情報がよくまとまっていると思います。
私はこの本で言うと、仙人級まであと少しのゆる仙人みたいな感じかな、と思いましたが、こうした食生活にしてから、体調を崩すことがほとんどなく、肌がきれいになって化粧品がいらなくなりました。もともと身体が丈夫だったわけでは決してなく、幼いころから虚弱体質と言われていたほどで、1カ月に数日は寝込み、毎年3月と9月には総決算のように数週間寝込むし、風邪はしょっちゅうひき、月経中は頭痛と月経痛で鎮痛剤なしでは過ごせないくらいでした。
肌のほうはと言えば、鼻の毛穴の黒ずみが気になって、毛穴すっきりパックは「痛い(泣)」と思いながらもいろいろ試し、クレンジング剤、洗顔料、拭き取り化粧水、美容液、化粧水、乳液、クリーム、オイル、日焼け止め、と、化粧品はゴロゴロいろんなものを使っていたのに、皮膚表面が固い感じがするし、おでこと鼻(いわゆるTゾーン)はベタベタ、くすみが気になるからファンデーションでごまかす、みたいな感じでした。顔と身体と手でも分けていた化粧品が、今では天然素材の石けん一つと植物性オイル一本だけ。食べ物を変えた今のほうが、ずっときめも細かく、透明感が出て、皮膚も柔らかくなった感じがします。小鼻の黒ずみもなくなりました。
東京では、玄米菜食の飲食店が結構あったので、事前に調べて行けばたいていどのエリアでも(東側にはあまりなかった)、普段と近い食事ができました(放射能の心配が出てきてしまいましたが、それでも、そうしたお店は良心的なところが多くて、お客さんも気にする人が多いからだと思いますが、産地を表示してくれていたり、放射能検査済みで不検出のものを提供してくれていました)。
しかし、地方へ移住後、外でゴハンを食べるときには、無添加はそれなりに見つかるのですが、無農薬となるとかなり難しい。完全に菜食にするのが難しくなり、ときどき、お肉を食べることがあります。動物性の食品をたくさん食べるとお腹が痛くなることがあるので、メニューからなるべく入っていなさそうなものを選ぶのですが、勘がハズレて入っていることも。あんまり避けまくるのも身体にわるいし、食べ物にも、農家さんを含め、作ってくれた人にも、失礼なので、入っていたらありがたく感謝していただきます。
最近、相方はお付き合いで外食が増えていて、お肉を食べてもそれほどお腹を壊すこともなくなったので、また、マクロビを習っていた友人が「男性は動物性をとったほうがいい」(私はこれには懐疑的。男女問わず個人差があるはず)と言っていたこともあってか、ときどきはお肉をと言うようになりました。
それで、外食でお肉が入っていると、相方に食べてもらっていたのですが、ついに、てきめん、来てしまいました。鶏肉がごろごろ入ったメニューを食べた後、最終電車の中でお腹が痛い…と始まり、降りてしまったら次の電車がないので最寄りの駅までヒヤヒヤ。私も、その日は生クリームやチーズなど、動物性の食品がたくさん入ったメニューを食べたのですが、胃が気持ち悪く、翌朝になってお腹が痛くなりました。二人とも、合わない食べ物はすぐ排出するように身体が整ってきたようです。思い返せば、自然食になる前によくお腹を壊していたのも、身体さんが教えてくれていたんだろうなぁ、と今ならわかりますが、昔は下痢止めを飲んでも効かないと怒っていたものでした。
身体は正直だなぁと思った出来事をもうひとつ。この二ヶ月ほど、ちょっとストレスのかかることが多くて、甘いものが欲しくなり、白砂糖の入ったお菓子を調子にのって食べまくっていました。
白砂糖は身体を冷やし、カルシウムなどのミネラルを奪うと言われていますが、実際に白砂糖の入ったものを食べるとイライラしやすくなったり、頭痛が起こったり、顔色が悪くなることもよくありました。それで食べないようにしていたのですが、夏の暑さで顔色はわからなかったのと、もともとストレスでイライラしているので、変化がわからなかったのもあり、あんなに避けていた白砂糖の入ったお菓子をしょっちゅう口にするようになっていました。
その結果、やっぱり、身体さんは正直です。メイド・イン・アースのオーガニックコットンの布ナプキンにしてからはほぼ皆無だった月経痛が復活。鎮痛剤を飲むほどでもなく、昔ほどではなかったのですが、それでも身体が重くてしんどくて、内臓を冷やしてしまったということだなぁ、と反省しました。
身体の痛みや反応は、より健康になって人間本来の状態を取り戻すにはどういう食べ物を食べ、どういうものを使い、どういう生活をしたらよいのかを教えてくれるサインだと実感しました。痛みや普段と違う不調があったら、その原因を探ってみて、改善を図り、試行錯誤を続けることで、何を食べるべきか、どう生きるべきかがわかるのではないでしょうか。久々に体調を崩し、友人が自分の子に「身体さん感じて。まだ食べたい?」と聞きながら食事を与えていたのを思い出しました。
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