20150131

人+良=食

【旧暦師走十ニ日 月齢 10.6 大寒 鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)】

中国の山奥で仙人のような暮らしをしている人だったか、自然とともに暮らしている先住民だったか、どちらか忘れてしまったのですが、そうした人々は身体の微妙な変化に敏感で、現代人であれば気づきもしないような不調の段階で身体を治してしまうという話を聞きました。そういう人たちにとって、風邪なんていうのは大病で、現代人のほとんどが病人に見える、と聞いて、とても興味深く思いました。

家でも、なるべく外でも、自然な食べ物だけを食べ、土鍋や鉄鍋など自然な調理道具だけを使い、加熱は電磁波などよくわからないものではなく、薪や炭を燃やした火かガスの見える火を使う。そんな暮らしをしはじめて、風邪を全く引かなくなり、母には「いつ電話しても元氣そのものね」とびっくりされます。昔は虚弱体質と心配されていて、学校はしょっちゅう休んでいたからです。

風邪は引かないのですが、肌がザラザラする、胃が微妙に重たいような感じがする、頭が明瞭でない、イライラしやすい、歯が変な感じがする、など、微妙な体調の変化に敏感になったように思います。外食をすると、そういう微妙な体調に変化が出ます。香川では野菜だけの料理が食べられるお店がまだ見つかっていません。お肉が入っていないメニューを探すだけでも一苦労です。なので、外食をする場合は、魚や卵など、動物性のものを多く摂取することになるのですが、肌にてきめんに変化が表れて、鼻の横がザラザラまたはベトベトしてきたり、肌を触った感じがツルツルでなくなったり、微妙に不調になります。玄米菜食の一汁一菜(野菜たっぷりの一汁だけのときも)に戻せば、1、2日で肌のキメも透明感も戻るので、やっぱり食べ物なんだなぁ、と実感します。

食べ物を気にしていなかった頃は、頭痛も腹痛も常にあったので、痛みに気をとられていて健常な状態の微妙な変化など感じる余地もありませんでしたし、肌はいろいろ塗らないとツルツルを保てないものだと思っていて、上からいろいろ塗るので肌の微妙な変化など、全く気づきもしなかったのですが、常に健康な状態だと、微妙な不調にすごくよく気がつくようです。微妙なうちに食べ物に気をつけるので、寝こむこともなく、薬ももう3年以上飲んでいません。

食べ物にそれだけ気をつけていたら、お金がかかるでしょう、と言われることがありますが、医者にも行かなくて済むし、薬も飲まないで済んでいるので、浮いた医療費を考えると、よくわからないけど安いものを食べているよりかなりお金を使わずに済んでいるのでは、と思います。肌の手入れも、昔は化粧水、美容液、乳液、クリーム、日焼け止め、といろいろ塗っていたのが、保湿用のシアバターだけで良くなったので、化粧品代もかなり浮いています。日焼け止めは無添加のものでもつけると痒くなるので合わないみたいで、つけなくなったのですが、昔からあったそばかすも薄くなってきたような気がするので、シアバターだけでいいみたいです。日差しの強い赤道直下の国の人たちもシアバターだけでいけてるみたいやし、と思い。

人に良と書いて食。本当の食を探すのは、少し時間をかければ意外に見つかるものです。よくわからないけど安いものを買うことで、自然を壊して自分と自分の子孫の未来の暮らしを難しくし、現在進行形で身体の調子が常に悪くて医者にお金を払うよりだったら、自然と調和した農業を営む人々にお礼のお金を払って、おいしくて健康でハッピーな暮らしをしたほうが幸せだと私は思っています。

遺伝子組み換えについてや、雄性不稔性(男性側の不妊症のようなもので、F1品種の育成に利用されている。一般に販売されている野菜のほとんどがF1品種)など、ちょっとディープな内容ですが、知っておいたほうが絶対に良いなぁ、と思う内容です。対談なのでわりと読みやすいように思いました。


20150130

『里山資本主義』を読んで

【旧暦師走十一日 月齢 9.6 大寒 鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)】

相方が先に読んで、内容を聞かせてくれて、読んだ気になっていた里山資本主義をようやくきちんと読みました。とてもいい本でした。

里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)
「遅れている」と思われている田舎に、「進んでいる」と思われている環境先進国から視察が押し寄せている様子など、なんもない、と思われている田舎に、明るい未来のヒントとなる取り組みがすでにあちこちで芽吹き、着実に大きく広がろうとしていることが描かれていて、希望が湧いてくる内容でした。

想定される(もしくはすでに上がった)反論にもデータや証拠を持ってきちんと反駁していて、多様な考え方の人たちとの意見交換にも役立ちそうだと思いました。マネー資本主義のなかで忘れてしまった、自然とのつながり、地域とのつながり、人とのつながりをもう一度取り戻すことで、安心して暮らすことができるのだということが、実例と共に論理的に書かれています。

個人レベルでは、なにも戦前の暮らしに戻せというのではなく、手間と時間をかける暮らし、自然の恵みを大切に使わせてもらう暮らし、人とのつながりを大切にする選択を少し取り入れるだけでも、セーフティネットとなり、安心感がぜんぜん違う、といったことが述べられていますが、私もそういう暮らしをしはじめて、確かにそう思います。

庭の手入れをして出た枝や、葉っぱを燃やして、煮炊きしたり、焚き火をしながら火消し壺で炭を作り、火鉢で使って暖房と調理に使っています。でも、100%ではありません。急ぐときはガスも使います。野菜や米を育てて食べていますが、自給率は100%ではありません。買ってくるほうがまだ多いくらいです。

でも、少し薪を使っているだけでも、いざ、ガスも電気も使えなくなったときに、どうしたらいいかがわかり、安心感が全然違います。薪と鍋と水があればお米をおいしく炊くことができるようになったからです。野菜も米の自給も、いざとなれば2人で食べていくくらいはなんとかなるでしょう。種さえまけば、土は無尽蔵に栄養を与えてくれます。種をまかなくても、食べられる野草とその食べ方を知っているので、お金を出しても食べ物が買えなくなったとしても、栄養を得ることができます。その安心感は、あるのとないのでは全然違います。東京で震災を経験し、お金を出しても電気が使えない、物流がストップしてお金を出しても食べ物が手に入らない、という状況を味わったこともあり、なおさらそう実感しています。

これまで、環境意識の高い人がこういった本を書くことは多かったと思いますが、経済を専門に仕事をして来られた方がこうした本を書かれるというのは、時代も変わってきているのかも、と思いました。自然と調和して暮らす、ということが、立派な心がけ、はたまた、ストイックな人のやる過激なこと、というふうに思われる時代はもう終わりつつあり、そういう暮らしをすることは自分たちの暮らしを存続していくために必要不可欠なこと、経済を良くしていく鍵となること、人生を豊かにしてくれること、という自分のためのこと、自分たちのためのこと、と見なされてきているのかな、と思いました。また、こうした本が、大手出版社から出され、広く社会に受け入れられ、長い間よく売れているということにも希望を感じます。
) 関連記事
20150818『里海資本論』を読んで

20150127

秋田県産の原料100%のお味噌

【旧暦師走八日 月齢 6.6 大寒 水沢腹堅(さわみずこおりつめる)】

*English edition below*--以前、昔ながらの無添加お味噌を探していて、故郷のとなり町の平鹿町にある新山食品さんのブログを発見。横手のバザールに売っているとのことなので、今度帰省したら食べてみたい!と思っていました。

私の食べ物の好みを知った同郷の友人が親切にプレゼントしてくれて、香川にいながら珍しい秋田の味をいただく機会に恵まれました。無添加はもちろん、なんと原料は100%秋田県産。大豆も秋田県産のみ、麹の原料のお米も秋田県産のみ、お塩まで男鹿半島の塩というこだわりぶり。お水ももちろん平鹿町の天然水。秋田への愛を感じる逸品でした。一口舐めると、ふくよかな甘味が広がって、何層にも重なるような複雑なおいしさ。きりっとした塩味で米の甘みが引き立てられているのかもしれません。お味噌汁にするのがもったいない感じがして、ご飯に載せたり、おむすびに塗ったり、すっかりおかずとしていただいています。製法も平鹿町で昔から作られてきたものに則り、麹比率の多いお味噌で、大豆の2倍のお米が入っている甘めのお味噌だそう。秋田のお味噌を食べたのは初めてだったので(生まれてから大手メーカーのよくわからない味噌を食べて育ちました)、おじいちゃん・おばあちゃんの時代はこんなにおいしいお味噌を食べていたのかぁ!とうらやましく思いました。

プレゼントの箱の中には、お味噌と一緒に秋田県産のお米の麹100%の甘酒も。もったいなくてまだいただいていないのですが、絶対おいしいだろうなぁ~。この甘酒を甘みに使ったノンシュガーのマクロビスイーツができたらお取り寄せとかで人気になりそう、などと妄想が膨らみました。

味噌に醤油、納豆、豆腐と、日本の食文化に欠かせない大豆ですが、日本の大豆の自給率は平成24年度で25%。油用を含めるとさらに低く8%となっています(農林水産省調べ。金沢大地のウェブサイトより)。日本産の大豆というだけでも貴重なのに、秋田県産に絞るとさらに貴重な存在です。ちなみに、輸入大豆の約6割はアメリカ産で(平成25年)、サラダ油などの原料になる油用の大豆については、遺伝子組み換え品種もすでに輸入・使用されているそうです。遺伝子組み換えについては、健康への影響だけでなく、除草剤を使いまくるので生態系への影響、土壌の劣化なども心配です。国産の大豆を守っていくことは、健康にも環境にもマイナスな遺伝子組み換え大豆への静かで着実な対抗となると思うので、国産を選ぶ=お金で投票&支持するようにしています。ただ、国産大豆だけだと今は放射能汚染も気にしないといけないので、秋田県産なら放射能汚染がない可能性が高いのですが(ホワイトフードさんのデータを参照)、「国産」としか書かれていないとためらいます。放射性物質不検出とわかるように書いてくれるといいのですが。。。

脱線しましたが、地元の食材にこだわった名産品はまだまだ貴重な存在です。いつもお土産を探すときは、その土地で作られた原料を、その土地の作り手が作ってくれたものを探すのですが、香川でも少しずつ増えてきてうれしく思っています。金沢に遊びに行ったときも、麹菌まで金沢にしかないものにこだわった純米酒や、F1種ではなく固定種のご当地野菜にこだわった食べ物などもあってワクワクしたものでした。「お土産」は、その土地で産まれたもの、と書きますが、今では加工や販売がその土地でも、原料は海外産だったり、どこかもわからなかったり。そういうものはお土産とは言えないと思うのです。秋田で育てられたものを秋田ならではの製法で作った秋田の名産品があると知れて、とてもうれしいです。よくあるおミヤゲ品みたいに、販売元は秋田でも原料や工場が県外では、売れば売るほど、お金は県外に流出しますが、本物のお土産は売れれば売れるほど、秋田の農家さんや塩を作っている人、秋田で製造にあたっている職人さんなどにお金が届くことになり、秋田の中でお金が循環することにもつながります。それは私には持続可能で愉しいワクワクすることです。ワクワクする本物がどんどん増えていくといいなぁ。

A friend of mine kindly gave me miso purely made in Akita! Its producer, Niiyama Shokuhin, Hiraka-town, Yokote city, only uses soy beans and rice grown in Akita for their miso. Moreover, even its salt is produced in Oga peninsula. It is a genuine product made in Akita. Of course, no chemical substances are included. The taste is so nice that I hesitate to use it just for miso soup... It's rather a fine side dish. I love to eat it on rice or rice ball.

20150126

手前味噌

【旧暦師走七日 月齢 5.6 大寒 水沢腹堅(さわみずこおりつめる)】

大寒に入り、手前味噌づくりにぴったりな時期になりました。味噌作りは寒い季節ならではの楽しみです。

去年は引っ越しのドタバタと重なってしまい、仕込むことができなかったのですが、おととしからお味噌づくりをするようになり、今年は2回目です。おととしは東京に住んでいて、いつも買い物をしていたナチュラルハーモニーさんで、お味噌づくりとその楽しさを教えてもらいました。

今年は麹を福井県のお味噌屋さんのマルカワみそさんから取り寄せして、10キロ仕込む予定です。せっかく香川にいるので、香川県産の原料で、香川県にしかない天然菌の麹があれば、それを使いたかったのですが、残念ながら、原料米が無農薬で無施肥または完熟堆肥のみ(もしくは植物性堆肥のみ)のものも、天然菌だとわかるものも見つけられませんでした(近所で発見した麹は米以外のものもいろいろ入っていてちょっと衝撃でした)。

マルカワみそさんのことは、ナチュラルハーモニーさんで教えてもらいました。お店の方が視察に行ったときに、味噌はみんなが家で作ればいい、できるまで時間がかかるから、切らしてしまった時のつなぎに、うちの味噌が役立てれば、というようなことを代表の方が話されていたとうかがって、儲けではなく人の役に立つことを第一に考えている姿勢が素晴らしいなぁと感動しました。

●マルカワみそさんのウェブサイト:
http://marukawamiso.com/

マルカワみそさんでは、人工的に培養した「純粋培養」の麹菌ではなく、自然に存在する天然の菌「蔵付き菌」を元種に使っています(純粋培養と蔵付き菌について詳しくはコチラ)。ナチュラルハーモニーさんで買ってきていた塩きり麹もマルカワみそさんの蔵付き菌のものでした。自然の多様な菌が存在する中で生き抜いてきた天然の菌なので、発酵していくときも他の菌を仲間にしてしまうようで、初めてだったのにカビも出ず、全く失敗せずにできました。大豆が自然栽培だったのも、発酵をするのに良かったのかもしれません。仕込んでから天地返しもせず、ほったらかしでしたが、フルーティで複雑な香りと甘みで、おいしいお味噌ができました。

ちなみに、純粋培養の菌は、人間に都合の良い菌だけにするために薬品を使ったり、紫外線や放射線を浴びせたり、行き過ぎな操作が行なわれていることもあり、培養するのに多くは「肉エキス」が用いられ、白砂糖や化学調味料も使われることがあるそうですが、ラベルを見ただけでは、どういう操作が行なわれているのか、培養に何が使われているのか知ることができません。製造元に聞いても、「買ってきた菌だからわからない」と言われることが多いそうで、元をたどっていってもなかなかわからないのだとも聞いたことがあります。

自然の食べものについての本で、化学物質過敏症の患者さんの治療をしているお医者さんが、「無添加」「有機栽培原料使用」「無農薬」などと書かれている味噌や醤油でも、人工的に培養した菌で発酵させたものでは、患者さんに症状が出てしまうと述べていたというのを読んだことがあります。残留している化学物質に反応してしまうのだそうです。私はそこまで敏感なほうではありませんが、昔ながらの本物の発酵を復活させてくれたお味噌屋さんを応援したいのと、おいしいものが食べたいので、これからも天然菌を選びたいと思っています。

マルカワみそさんでは、放射性物質の検査も検出下限値1ベクレルと厳しい基準で調べていて、結果も公開されています(大豆は特に放射性物質が取り込まれやすい食材の一つです)。故郷の秋田県のお米で作った麹があったので、秋田のお米の麹にしました。どんな味になるのか楽しみです。

20150125

天ぷら油で車が走る

【旧暦師走六日 月齢 4.6 大寒 水沢腹堅(さわみずこおりつめる)】

ディーゼル車の燃料に近所から集めた天ぷら油を精製したものを使っている人を身近でも5人知っていて、天ぷら油で車を走らせることが可能なことは知っていました。

日本でもあちこちでディーゼル車を天ぷら油で走れるように仕様変更するワークショップが開かれています(例:「天ぷら油」でクルマが走る!)。

燃料のためだけに作物を栽培するバイオ燃料は、投機対象になって穀物価格が高騰し、飢餓につながったことがあったので、両手を上げて賛成はできないのですが、そのまま捨てるとゴミになったり、水を汚したりする使用済みの天ぷら油を、精製して利用することはいいことだなぁ、広まるといいなぁ、と思っていました。

個人としてやる人はいても、企業としてやるのは難しいのかなぁ、と思っていたら、熊本県に、天ぷら油を軽油並みの品質に精製している会社があることを知りました。

◆自然と未来株式会社
http://the-earth.org/

自然と未来社のことは、こちらの記事で知りました。

●廃油を洗う「第二のくまモン」
http://www.lg-ppp.jp/?p=8140

状態を見ながら丁寧に丁寧に精製していき、品質は世界一とも言われているそうです。熊本県内のゴミ収集車や私立大学のバス、重機などに利用されています。同業者からせっかく精製した油を抜き取られるなど、とんでもない苦労もたくさん乗り越えて、地道に賛同者を増やしていく姿にとても感動しました。

この↓部分にもはっとさせられ、
環境問題が世間で騒がれるたびに、気にかかっていた。「でも、自分が何かできるとは思っていなかった。経済の中心にいる人たちが何とかしてくれる、と」。しかし、いつまで経っても、良くなる兆しはない。
自分にできることをハチドリのひとしずくのようにコツコツやっていきたいな、と思いました。

20150124

生活保護のこと

【旧暦師走五日 月齢 3.6 大寒 欸冬華(ふきのはなさく)】

昔、生活保護をもらう人のことは、働く能力がないなんて自分が悪い、生活保護をもらうなんて恥、みたいな、弱肉強食的な考え方を持っていた。今思えば、全然実情がわかっていなかったのだと恥ずかしい。

昔、まだテレビを見ていた頃、生活保護の不正受給の話をよくニュースかなにかで見たせいかもしれない。実際には、不正受給は1%にも満たない(日弁連:「今ニッポンの生活保護制度はどうなっているの?」)。本来、救済されるべき人が責められ、救済されなければならない人を救済するのが職務のはずのケースワーカーまでが嫌がらせをするとも聞く(ダイアモンド・オンライン:不正受給問題であたかも犯罪者扱い!?生活保護受給者が脅える凄惨な仕打ちと悲惨な日常)。

相方がビッグイシューのインタビューで読んだ話を教えてくれたことがある。そのインタビューを受けていた人は、青山の路上でビッグイシューを売っていて、お会いしたことがある。とても素敵な人だった。まっすぐで真摯な印象を受けて、どうしてこんないい人がハウスレスになってしまったのだろう、と不思議に思うほどだった。

その人は、お店を開こうと資金を貯めていたのだが、一緒にお店をしようとしていた友人が、いざお店を開く段階になって、資金を全部持って消えてしまったのだそうだ。警察に訴えるなりして、友人を捕まえて、資金を取り返せば、その人はハウスレスにならずに済んだだろうが、そうはしなかった。友人を犯罪者にすることができなかったのかもしれない。私ももしそういうことになったら、訴えることができるかどうかはわからない。

去年12月の衆議院選のときに、こんな記事も読んだ。
東京新聞:千円ぜいたくも我慢 衆院選 生活保護、最大の削減幅
ガンになり、治療費のためにした借金を返せなくて自己破産。今もガンに苦しみ、働くことはできない。病気に絶対にならないなんて、誰が言えるだろう?

努力次第で何でもできるなんていうのは、傲慢な考え方なのかもしれない。日本の社会は失敗が許されないような、一度失敗すると戻ってくるのが難しいような、そんな窮屈な世の中のように思う。だから不運にもブラック企業に勤めてしまい、自殺を考えるほどでも、会社を辞めるという選択肢を取れない人が多いのかもしれない。一回コースを外れてしまうともう社会生活が営めないような恐怖があるのかもしれない。自分が満足に生活できているのはたまたま運がいいだけで、不運にも病気になったり、事故にあったり、だれかに騙されたり、勤務先が突然倒産になったり、危ないことがあるかもしれない。それを自己責任で片付けるように手懐けられて言われるがままにしていては、自分がいざ躓いたときに、自分の首を締めることになる。

保険会社に保険料を払う。病気になったり、事故にあったら、保険会社から保障を受ける。それは当然のことだと思われている。国に税金を払う。会社が倒産した、事故にあった、病気になった、などで、生活が危うくなったら、国から保障を受ける、これはどうして当然のことではないのだろう?

この話を、昨年2月の東京都知事選のときに見た対談のインターネット中継で聞いて、確かにそうだなぁ、と思った。こういうことを学校では教えてくれない。生活保護は、憲法25条の「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」を保障するための制度同じ対談での、生活保護の申請の仕方を学校で教えるべきという意見に本当にその通りだ思った。

20150123

ある日の夕方

【旧暦師走四日 月齢 2.6 大寒 欸冬華(ふきのはなさく)】

数カ月前のこと。庭の落ち葉を竹のほうきで掃き集め、落ち葉焚きをしました。落ち葉焚きといえば焼き芋。少し前に掘ったさつまいもを鉄鍋に入れ、真ん中に置いてじゅうじゅう。おいしくできました。ついでに竹の油抜きもしました。


その日の夕方のこと。ポストに郵便物を見に行ったら、府中市から恐ろしいものが届いていました。諸事情で確定申告が遅れ、一昨年と去年の分をまとめて9月頃に申告したのですが(期日が過ぎても3年以内なら申告できる)、その分の追加課税が来てしまいました。総額20万円以上でひっくり返りました。平和な午後が一気に鬼の世界に。引っ越しやら改装やらで結構お金がかかった上、移住してからというもの仕事が減っていることもあり、そんなお金を一度に払えるはずもなく、大ピンチ。

どうやって払おう…と考えているうちに、死んだら払わなくていいのかな、などという考えが頭をかすめ、あかんあかんとすぐに消し去ったのですが、お金を苦に自殺してしまう人やサラ金に手を出してしまう人の気持ちがわかるような気がしてきました。そういう人たちは特別なんじゃなくて、紙一重というか、普通の人でも一歩間違ったらだれでも陥りかねないものなのかと思いました。そういう人たちの気持ちを想像してみるきっかけになり、いい経験だったと思います。

その日からしばらく、ショックがお腹に来てしまい、食べられなくなってしまい、寝込みました。お金の不安はどうも苦手。納付が困難な事情がある場合は相談に応じると書かれていたので、気をしっかり持って、お手紙を出すことにしました。相手さんも人間なのできっといいようにしてくれると思い…。

その後、現在の収入の状況を証明できる書類と一緒に申請書を提出して、審査を通れば、分割納付の誓約書というのを提出することで、分割納付もできるとのお返事をもらい、少しほっとしました。ただ、延滞金がかかることがあるとのことで、なるべく早く払いたいところ。担当の方は、とても親切な方で、事情もわかってくださり、ありがたかったです。

確定申告は3年以内なら遅れてもできるものの、追加課税がある場合、こんな風に一気にきてしまう(期日中にやった分は何月はいくら、みたいに分割になっている)ので、やっぱり期日中にやったほうが良いということもわかりました。フリーランスのみなさま、お早めに。お早めに。

20150122

Facebookについて

【旧暦師走三日 月齢 1.6 大寒 欸冬華(ふきのはなさく)】

Facebookのプライバシーポリシーが1月1日から改訂になり、OSやら、端末内のファイル名やら、なんでそんなものまで?と思うものの情報収集をするというので(コチラのページの「ディバイス情報」を参照。ユーザーの同意に基づき、とあるものの、何をもって同意したと見なすのかは謎で)、フェイスブックになんだかモヤモヤ思うことも多々あったので、100%好きなわけでないし、退会してもいいかなぁ、そのほうがすっきりするかなぁ、と先月から考えていました。

話す機会があった方にはFacebookやめようか検討していて、と話していたのですが、今のところ、Facebookしか連絡先がわからない方もいるので、アカウントを残すことにしました。気になることはいろいろあるものの、メリットのほうが少し多いかなとも思ったので。ただ、これまで通り、ニュースのシェアや、社会活動にしか使わないことにしています。「知人がフェイスブックで放射能関連の情報を流していて、食べ物に気をつけるようになって」などといった声を聞くことがあり、だれからも反応がない状態でも(気にしていませんが)、役に立っていることがあるらしいことを知りました。

近況などは、これまで通り、ブログに書いていきます(ブログをメインにした経緯)。理由として、フェイスブックをしていない友人が多いこともあります。フェイスブックにリンクを載せることはしません。フェイスブックだと、私の書いたものが見たくないタイミングで目に入ることもあるでしょうし、載せるとなんとなく「いいね」を期待してしまう自分に嫌気がさします。そういえば、あいつどうしてるかな?と思ってブログを訪ねてもらうくらいのほうが、より自然なコミュニケーションのような気がします。フェイスブックは、ソーシャルな活動には使いやすいのですが、パーソナルなコミュニケーションの場として使うには、ダイアローグとモノローグの間を彷徨っているような、あてどのなさを感じます。

連絡手段としては、Facebookしか連絡先がわからない方には連絡用に使わせていただこうと思いますが、メールアドレスや住所のわかる方にはそちらで連絡させていただきます。Facebookでメッセージをいただいた場合は、あまりログインしていないので、お返事が遅くなることがあります。できれば、メールでご連絡いただけたほうがありがたいです。

フェイスブックをやめたいなーと思っている人も結構多いようで、90日間ログインしないとどうなるか、という社会実験みたいなものも見かけました。私自身は、1月に入ってから、ニュースサイトなどのシェア機能でシェアやリコメンドをすることはあっても、フェイスブックのページ自体はほとんど開けていません。そうしたら、自分がやるべきことに集中できている状態で、人の目が気になってモヤモヤすることもなく、だれか1人の人に集中して手紙やメールを書いたりする時間もでき、取り残されている感でさみしくなるかと思いきや、かなり快適です。どうしてるかなぁ?と思う人の投稿が見られないのはちょっとさみしいですが。連絡したい気持ちが強くなるので、それもよいかもしれません。

辞めたくなった方は、こちらに辞め方が書かれていますので、ご参考までにどうぞ。退会の方法は結構わかりにくいみたいです。

●フェイスブックの退会方法
http://nanapi.jp/25829/

20150121

窓に激突

【旧暦師走二日 月齢 0.6 大寒 欸冬華(ふきのはなさく)】

朝ご飯を作っていたら、大きな衝突音が。

「なんな?!」(=何だ?)

と居間にいた相方もびっくり。

隣の部屋のガラスに何か当たったような音だったので、窓から外を覗いてみると、鳥さんがひっくり返ってヒクヒクしていました。

「鳥さん、激突してもたんかぁ…」

いつも焼却所にしているところに藁を敷いて、トタンを屋根代わりにし、手近にあったものでシェルターを作りました。仰向けになっている鳥さんを相方が抱えて藁の上へ。水と食べ物を置いて休んでもらいました。


ときどき窓から覗いてみると、1時間後くらいから頭をきょろきょろ動かすようになり、2時間くらいして見てみるといなくなっていました。死んでしまうかと心配しましたが、元気になってでかけていったようです。ほっとしました。キャベツのちぎったのと、お米とパンのちぎったのを置いておいたら、パンをひとかけだけ食べていました。遠慮深い鳥でした。

20150114

街中の図書館

【旧暦霜月廿四日 月齢 23.1 小寒 水泉動(しみずあたたかをふくむ)】


和歌山のイオンにあったカフェJames Taylorさん。カフェを利用したレシートがあれば、本を1週間借りることができるそうです。電源とネットも利用できて、お仕事をさせてもらいました。個人的には、コーヒーよりも紅茶のほうがおいしいように思いました。将来、こんな図書館みたいなカフェができたら楽しいなぁなんて、妄想も膨らみました。

本のセレクションが私好みのものばかりで、隅から隅まで見てしまいました。読んでみたかった『ぼくはお金を使わずに生きることにした』も置かれていて、今度はじっくり本を読みに来たいです。この本を訳された方のプロフィールを拝見したら、同じ大学の出身で、現在は半農半翻訳の生活をされているそう。いつかお会いできたらいいなぁ。

20150113

中洞牧場の山地酪農

【旧暦霜月廿三日 月齢 22.1 小寒 水泉動(しみずあたたかをふくむ)】

幸せな牛からおいしい牛乳」を読んで以来、なるべく、幸せな牛の牛乳を買うようになりました。

山地酪農は牛たちもいきいきと暮らすことができ、日本の風土に合ったすばらしい酪農方法です。それを取り上げたNHK BSの番組がYou Tubeで見られるようになっていたので、ご紹介します。35分の映像です。



普通の牛乳は驚くほど安い。安いのにはやっぱり理由があって、牛の健康や飲む人の健康や味よりも、いかに効率よくお金に換えるかが追及されているからです。牛がせまくて汚いところに閉じ込められて、本当は好きな草を食べさせてもらえずに、遺伝子組み換えの穀物を食べさせられているかわいそうな牛でないことがわからない牛乳は避けるようになりました。

お金を払うということは、その商品を、その取り組みを「支持します」というメッセージだと思うので、毎日が投票行動だと考えて、なるべく支持できるものだけにお金を払うようにしています。少しでも、毎日の買い物で意思表示をして、世の中を良くしていけることは希望だと感じます。まずは知ることが第一歩だと思うので、少しずつ勉強を重ねていきたいと思っています。

20150107

鉄火味噌

【旧暦霜月十七日 月齢 16.1 小寒 芹乃栄(せりすなわちさかう)】

久々にいい天気が続いた日。


外で火を焚くのにいい日だったので、鉄火味噌を作りました。

焙烙でごま塩もついでに
右手にお箸でまぜまぜ、
左手に焙烙をふりふり
鉄火味噌は、ごぼう、れんこん、人参をみじん切りにして、鉄鍋に前述の順番で入れ、ごま油で炒めて、しんなりしてきたら味噌を加えて、ぽろぽろになるまで気長に1時間以上弱火で炒め、最後に生姜を加えて作ります。身体を温めて免疫力と生命力を高めてくれるらしいです。焚き火で作ったら最強に身体が温まりそうです。

人参は相方が自然栽培で育てたもの。府中で種を採種した人参でした。肥料は全くやらずに、草を刈っては寝せ、刈っては寝せで、畑の中のものだけを糧にすくすく大きく育ちました。重さを計ったら一本200グラムくらいありました。れんこんもごぼうも生姜も全て無農薬のものです。お味噌は友人が送ってくれた極めて貴重な本醸造のお味噌(また後日じっくり書きたいと思います)。ごま油を切らしていたので、オリーブオイルに黒ゴマを加えて代用。たぶん大丈夫。

できあがりはこんな感じ。鉄鍋の力で真っ黒になります。



ご飯が進み過ぎる味。お砂糖を入れていないのに甘いのが不思議です。野菜の甘さと、味噌の麹の甘さだと思います。