20131229

ブログ

【旧暦11月26日 月齢 26.1 冬至 麋角解(さわしかのつるおつる)】

恩人が毎日ブログを更新していて、「継続は力なり、とでも言いますかね」と少し照れくさそうに言っていたのが印象的だった。相方も彼のブログを読んで、「毎日何か書くのはいいね。ぼくもそういう場がほしいな」と言う。そういう雑記帖としてのブログを作るのを手伝って、相方も毎日のように書き始めた。気軽に書ける場ができて楽しそうにしている。

メールやSNSの発展で便利にはなったが、直接会って話したり、電話をしたりする機会がめっきり減ったように思う。面白い発見をしたら伝えたくなるし、考えていることも話したくなる。会って話すならそのときはお互いにお互いの話を聞ける体勢に入っているように思うけど、メールやSNSだと相手がどんな状況でそれを読むかわからないし、反応を期待しているように映るかもしれないな、と気後れしてしまう自分がいる。ブログなら、相手が見たい気分のときに見てもらえるし、見たかどうかわからないから会ったときに話しやすい。反応を気にしなくてもいいのもいい。

Facebook、TwitterとSNSもいろいろやってみて、改めてブログの良さを感じる。継続は力なり、か。

20131209

大デモの集会でうかがったお話の備忘録

大デモの集会でうかがったお話のメモです。TPPも原発も戦争も、全部秘密保護法と関連がある、また、私たちの暮らしを大きく揺さぶる、重大なイシューです。

まず、「戦後史の正体」を著された孫崎先生のお話。*( )内は私の思ったことです。

安倍政権は戦後史上最悪の政権。TPPで国家主権を売り渡す、原発は再稼働しようとする、秘密保護法で国民の知る権利を奪う、集団的自衛権でアメリカのために自衛隊が海外で戦えるようにしようとしている、中国などの近隣諸国と意識的に緊張関係を作ろうとしている。

なぜ、こんなひどい政権が糾弾されずに、高い支持率を保っているのか。すべては嘘と詭弁である。それにはそこにあるNHK(集会の場所が代々木公園のケヤキ並木で真横にNHKの建物)も加担している。こんなひどいことをメディアは報じない―なぜか、それは安倍政権の脅しに屈しているからである。TBSもそうだった。

TPPで最も問題なのは農業ではない。狙われているのは日本の国民健康保険である。TPPは国民皆保険制度を実質的に崩壊させる。日米経済人会議でTPPに賛成したのは日本の経団連会長(クスリを作っている会社のエライさんだよね)、アフラック日本の社長(保険会社!)だった(人の命で金儲けってどうよ!!)。皆保険制度がなくなったらどうなるか―皆保険制度のないアメリカでは、年収350万円以下の人の3割が保険に入っておらず、低所得者の平均年齢は高所得者に比べて5歳低い(若者は健康保険に入れない、つまり病気になっても医者にかかれない)。

原発もTPPも秘密保護法も、推進する側は嘘と詭弁で推進している。アメリカは日本のジャーナリズムに比べればまだまともなジャーナリズムがあるが、そのアメリカでさえ、新聞やテレビを信頼しているのは23%程度(日本のメディアはもっと嘘っぱちってこと。テレビに流されちゃダメだよ!)。日本人は情報を鵜呑みにするのではなく、自分で情報を取りに行く努力をする必要がある(これは、ホントにそう思う。私みたいなただの人でもちょっとインターネットで探せば情報にアクセスできる)。

録音していないので言葉遣いが若干違うところもあるかもしれません。孫崎先生のつぶやきチャンネルにもスピーチの大筋が載っていました。
TPP反対大デモでの発言

それから、元農林水産大臣の山田正彦先生のお話によると、アメリカの議員がTPPの文書開示を要求して、民主党議員のほとんどが反対署名、年内合意はできないとのこと(知ったら反対、だから秘密。中身がわからないのに条約を結ぶって無茶苦茶すぎやんか!?)。マレーシアでも議員がTPPの文書にアクセスできるようになるそう。ただし、年内に大枠合意という可能性はまだあり、「特区」など日本が譲歩させられることも考えられるということでした(TPPもやめてほしいけど、アメリカとの不平等条約はもっとやめてほしい。韓国が米韓FTAでひどい目に合わされている*ことからも学んで欲しい)。詳しくは著書「TPP秘密交渉の正体」にも、リークされた文書の翻訳つきで書かれているとのことなので読んでみたいです。

IWJにもTPPについて山田先生のインタビューが載っています。
 「TPPで沿岸の漁業権が外資に奪われる」 ~山田正彦元農水相が岩上安身のインタビューで明かす衝撃のリーク文書
※TPPについては、プロジェクト99にとてもわかりやすくまとまっています。
サルでも分かるTPP

*参考:米韓FTA発効1年の韓国<中>57の法変更、米は国内法優位 「不平等条約」指摘も(西日本新聞2013年05月01日)※検索すると他にもいろいろ出てきます。

渋谷を歩いてみて、「あ~社会全体が病気なんだなぁ、無関心、無気力っていう。安倍政権の無茶苦茶は、表面的に見えている枝葉であって、その根本にはこの社会全体の病気がある、これを徹底的に治す必要があるんだなぁ」と思いました。世の中、無茶苦茶で、一見悪くなっているようにしか見えないんだけど、どんどん悪いところが見えるようになってきて、自然療法で言うところの好転反応にも思えます。膿出しのようなもの。それに、広い視野で見ればいい兆しも出てきています。一人一人の純粋な気持ちの積み重ねで、社会は絶対良くなっていくと信じています。

長い道のりの果てに

【旧暦11月7日 月齢 6.1 大雪 閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)】

現実を甘く見ようとせず、厳しい現実を直視しながらも、希望に満ちた幸せな未来をはっきりと思い描き、その実現のためにできることを、たとえ小さくても、地道に続けていきたい。

すでに、憲法9条改悪に向け、政府は動き出している。
●国民投票法改正案を提出へ 来年通常国会に、自公(共同通信)

真の民主主義を構築するための長い道のりは続く。

希望を持ち続け、ともに歩む仲間と輪を広げ、そして深め、長い道を行く。そして、その果てには、根をしっかりと張った大木のような、確固とした自由と平和が培われる。

私はそう信じている。

秘密保護法案についてリンクを以下につけます。
戦後68年 民主主義の危機に、宇都宮弁護士「今の政権を倒そう!」より宇都宮健児氏のスピーチ↓
“ 民主主義に必要なのは、〈情報公開〉です。これまでも国家権力は自分たちに都合の悪い情報を隠して来たのです。沖縄返還時の“密約”だけではありません。最近の福島原発事故もそうです、メルトダウンの事実、スピーディ(SPEEDI)の情報などが隠れさて来ました。
 ――今まさに、官僚をはじめ国家権力にとって都合のわるい情報をきちんと出させるという「情報公開法」の改正こそが必要なことです。
 しかし、参議院特別委員会で強行採決こそされましたが、「秘密保護法」に反対する世論は高まっています。安倍首相は、もっと謙虚に国民の声に耳輪傾けるべきです。そして、さきの石破自民党幹事長の“テロ”発言にはあきれました。石破幹事長は、「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する」という憲法21条の条文を知らないのでしょうか。
 これは、私たちにとって最も大切な基本的人権のひとつです。ビラをまく、集会をひらく……これら、私たちにとって大切な権利を奪おうとするのが「秘密保護法」なのです。
 この「秘密保護法」は、憲法違反の法律であり、それゆえに無効の法律です。こういう法律を力で成立させようとするというのはおごりであり、そういうおごった政権というのは、必ずしっぺ返しを食うのです。私たちは、この政権を打倒しなければいけません。安倍政権打倒のために、みなさん、がんばりましょう!”(Japan Alternative News for Justices and New Cultures Blogより引用) 
秘密保護法に反対(日弁連 秘密保全法制対策本部)
・日弁連作成秘密保護法案についてのパンフレット(PDF)
特定秘密保護法案に反対し、ツワネ原則に則して秘密保全法制の在り方を全面的に再検討することを求める会長声明(日弁連)

秘密保護法「絶対反対の意志表明」 映画人らメッセージ(朝日新聞2013年12月3日)
秘密保護法案全文(朝日新聞より)

秘密保護法案 「非常に逮捕しやすい」(東京新聞2013年11月28日)
・特定秘密保護法案 徹底批判(佐藤優×福島みずほ)その1その2(週刊金曜日)
秘密保全法の危険性訴え全国行脚 山本太郎議員(田中龍作ジャーナルより)

―多くの国民が反対しているのに、秘密保護法案は一体だれのための法律?
【なぜ? とまらない日本】(三宅洋平を勝手に応援するネットワークさんのFB投稿より)
【なぜ? とまらない日本・2】(三宅洋平を勝手に応援するネットワークさんのFB投稿より)
(ざっくり言うと、国家としてのアメリカがめちゃくちゃな要求してきてんのに、日本国政府はほいほいって言いなりになっている。)

他にもインターネットで検索したり、図書館などで少し調べていただければ、たくさん情報が出てきます。私も勉強途中です。だれかに言われてあーそうなの?で終わらずに、自分で調べて咀嚼して考えることがまず第一歩だと思っています。

できることってなんだろう、そう思ったとき、私はプロジェクト99の提言にヒントをたくさんもらいました。
私たちにできること(プロジェクト99)