20151222

冬至の訪れと、夏至への出発

【旧暦霜月十二日 冬至 乃東生(だいとうしょうず[=なつかれくさがはえる])

今日から七十二候は乃東生(だいとうしょうず)。
乃東は夏枯草という植物のこと。またの名をうつぼ草。
漢方にも使われる東洋のハーブ(薬草)です。


アップにするとこんなの。

photo by Jesse Taylor on Wikipedeacommons
「乃東生」は、この乃東という植物が生えるころ、という意味です。
冬至を迎え、一陽来復。
夏に枯れる草がこんなに寒いときから生え始めるんですね。

漢方では利尿消炎作用、結石消散作用で腎臓のお薬として用いられるそうですが、
抗アレルギー作用、抗酸化作用、エイズウイルスの増殖抑制効果、
抗腫瘍効果などもあるようです。(参照元


夏至のころに今度は「乃東枯」(夏枯草が枯れる)の候が巡ってきます。
冬至の初候に生え、夏至の初候に一生を終える乃東という植物。
季節を知らせてくれるメッセンジャーのような存在なのかもしれません。
見たことあったかなー?かつてはかなりなじみのある植物だったのだろうなぁ。

【和暦関連書など】

にほんのいきもの暦

Lunaworks 和暦日々是好日
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