20151210

国立大授業料2031年度54万→93万に?すでに世界一かもなのに。

【旧暦神在月廿九日 大雪 閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)】

先日、奨学金の問題について書きましたが、マルチリンガル通訳&翻訳者さんのブログに、表とともにわかりやすく各国の状況が比較されていました。感謝です。やっぱり、複数の言語で情報を収集できると、洗脳されにくいですね。


ダントツです・・・。

このときでさえダントツだったのに、さらに・・・(赤字は筆者)


 文部科学省は1日、年間約54万円の国立大学授業料について、2031年度には93万円程度に上がるという試算を示した。大学の収入の核となる国の運営費交付金が大幅に減らされる可能性があり、大学が減らなければ、授業料で減収分を賄う必要性があるという。

 財務省は、全86国立大学の収入の3~4割を占める運営費交付金約1兆1千億円を31年度までに約9800億円にする方針だ。この日の衆議院文部科学委員会の閉会中審査で、畑野君枝委員(共産)が、減収となった際の対応を尋ねた。

 文科省の常盤豊・高等教育局長は「授業料で賄うとして試算すると(31年度には)約93万円。年間2万5千円の値上げが必要」と答えた。馳浩文科相は「学生になるべく教育費負担をかけないようにする必要がある」として、来年度予算で交付金の額を充実する考えを示した。
(朝日新聞デジタル 12月2日(水)9時8分配信より)

このような政策をしていては、国全体が衰退し、貧困の再生産によりさらに一層、社会不安が広がるでしょう。

戦争にお金をかけている場合ではありません。戦争をしても、ごく一部の人たちだけが儲かるだけで、多くの人にはいいことは何もありません。戦争よりも教育に税金をまわしてほしいと切に願います。

これからの未来をつくっていく子どもたち、若者たちは宝です。高度な教育を受ける母体数が多ければ、革新的な発明や研究の数も増え、世の中はますます良くなります。教育による最大の受益者は社会全体です。経済の発展のためにも、社会の安定のためにも、教育にお金をかけるべきだと私は思います。