20151227

牡鹿半島のお母さんたちの手作りアクセサリー―OCICA

【旧暦霜月十七日 冬至 麋角解(さわしかのつのおつる)】

今日から七十二候は、冬至の次候「麋角解(さわしかのつのおつる)」になりました。
(七十二候をまとめた記事はコチラ

麋(さわしか)は雄の鹿のこと。鹿の角はこの時期になると生え変わりのために自然に落ちるのだそうです。ちなみに雌の鹿には角がありません。この自然に落ちた鹿の角でできたペンダントがあります。

鹿の角に、漁師さんの編の補修糸を巻き付けたドリームキャッチャー。名前は "DEERHORN DREAM CATCHER"。私が持っているのは写真左のオレンジ色。

岩手県の牡鹿半島では、震災で漁ができなくなり、漁師をする夫の手助けをしていた女性たちは仕事を失ってしまいました。孤独に仮設住宅にこもるしかなくなってしまった方々に、仕事とみんなで再び笑いあう場所をつくりたいという思いから、あるデザイナーさんが、このブランドを立ち上げました。こうした女性たちが牡鹿半島に縁の深いアクセサリーを一つ一つ手作りされています。

…というお話を、私がこのネックレスと出会ったお店の方が教えてくれました。売上の一部は復興支援の目的に寄付されるそうです。

プロジェクトの詳細によると…
宮城県石巻市牡鹿半島で男性漁師のサポートをしていた彼女達の中には、3月11日の震災後、一日中仮設住宅に一人で過ごし、仕事も無く話し相手もおらず困っているという方々も少なくありません。わずかながらでも彼女達に収入をもたらすこと、各々の役割としての仕事をつくること、そして住民同士の交流機会創出によるコミュニティづくり(再生)がこのプロジェクトが目指すところです。
ネックレスに込められた想いは…
良い夢を運んでくれるお守りのドリームキャッチャー。また古来より水難・海難のお守りとして使われてきた鹿の角に復興への祈りを込めてつくりました。本商品一点ごとに売上の一部(750円)が作り手の収益となります。
おしゃれで、夢が叶いそうで、魔よけにもなってくれそうで。作ってくれている人たちの笑顔が思い浮かぶ。私の払ったお金の一部が震災からの復興にも役立ててもらえる。

となると、やっぱりほしくなるもの。

あんまりお金がなかったので、アクセサリーは作る専門で、買うことはほぼ皆無だった私ですが、思わず即決で買ってしまいました。かるくて肩もこらないのもいいところ。

OCICAが生まれた物語はこの本に詳しく書かれているそうです。

OCICA ~石巻 牡鹿半島 小さな漁村の物語~

こんなふうな、みんなににこにこが広がる商いをしてくれる起業家さんがどんどん増えていくといいなあと思いました。

OCICAさんのウェブサイトはコチラ