20160418

初めて会う人とのコミュニケーションのはじめかた。ところ変われば違うものです。

【旧暦弥生十ニ日 清明 末候 虹始見(にじはじめてあらわる)】

私と相方と二人で、初対面の人と会うときの、相手のコミュニケーションのスタートの仕方は、国や地域によってかなり違いがあっておもしろいです。

イギリス出身の人と、アメリカ出身の人は、「わたしは◯◯(名前とか愛称)です。どこそこから来ました。今はここでなになにをしています。よろしく(ニッコリ)」みたいな感じでした。どちらも香川で会った方です。

なので、私と相方も、「はじめまして、◯◯(名前)です。◯◯と呼ばれています」みたいな感じで呼ばれ方をはっきりさせてから、どういう経緯でその場にいるのかを話したりして、そこから共通の話題なんかが見つかって広がっていき、とても楽しい会話でした。

東京のときは、どちらから名前を名乗ることもなく、天気や季節の話題など、共通の話題から会話を広げていって、これから関係を続けていきたい感じだったら、名刺なんかを出したりして、連絡先を交換するときに、名前を知ることが多かったような。名前を知るのは別れ際だったり。

香川でのことですが、旅行者や移住者だけが集まった場にいたときもそんな感じで、最後になって名前を知った人もいれば、最後までわからない人もいて、東京の頃をなつかしく思い出しました。

そこで出会った台湾出身の方は、共通の話題から文化の深い話で盛り上がってきて、また遊びましょう、くらい盛り上がってきたときに、ノートを取り出して、その場にいた人たちに名前と連絡先を書いてもらい、名刺を渡していました。イギリスとアメリカの人は出会った最初に名前を知り、東京では最後に名前を知り、台湾の方は真ん中らへんで知るのかーと興味深かったです。

香川では、特に男性ですが、「結婚してるんですか?」で始まることが大多数で驚いています。「そんなようなもんです」と答えると、私は名前を聞かれず、相方だけが聞かれます。で、相方が苗字で呼ばれ、私は自動的に「奥さん」。引っ越してきたばかりの頃にも書きましたが、「子どもは?」とセットで聞かれることも結構多いです。

ときどき顔を合わせる女性で、私も彼女も名のなき者同士な人がいます。

私と相方が二人でいたときに、その女性も相手のパートナーと一緒にいる場面で出会い、相手のパートナーの方(香川ネイティブ)が、お決まりのパターンで、相方だけの名前を彼女に伝え、私は「奥さん」で済まされて、彼女のことを「家内です」としか紹介しなかったので、私も彼女も名なしになったのです。私は相方の「奥さん」、彼女はその男性の「家内」という、男の付属物。

最初の頃は自分が消えていきそうで嫌だったし、今も不愉快には変わりないんだけど、そう思っていても身がもたないので、「まー、楽だからいいかー」と思うようになりました。防衛本能からの知恵です。

日本の古い価値観が、香川には根強く残っていて(いや、他の地方もそうなのかもしれないが)、しかも香川ではそれを隠すことがないので、顕在化しているだけなんだと思います。顕在化している日本の古い価値観を見るに、日本語は関係性の言語なのかな、と思ったりもします。

結婚しているかどうか、を聞くのも、それがわからないと呼び名が定まらないから聞くんですよね、きっと。関係性が定まらなければ、相手を指し示す名詞が定まらない。名前を伝え合えばいいだけなんだけどね。女は男の付属物だから、男との関係性で呼ばないといけないって決まりでもあるんかなー。不思議ですね。

私が一番心地よく感じるのは、一番最初に紹介したような、最初に自分から名前を名乗って、自分が何者なのかを明らかにして、コミュニケーションをスタートするスタイル。仲が深まりやすいし、相手に役立ちそうな情報を伝えることができたり、お互いにメリットも大きいと思います。