20160325

春分の次候は「桜始開(さくらはじめてひらく)」。桜が咲き始める頃。

【旧暦如月十七日 春分 次候 桜始開(さくらはじめてひらく)】

3月初めに撮った河津桜。満開でした
今日から七十ニ候は「桜始開」(読み:さくらはじめてひらく)に入りました。桜の花が咲き始める頃という意味になります。春分の次候に当たります。

近所の桜の花は、ようやくつぼみが少し膨らんできて、茶色の固いつぼみから淡い緑色の花芽が覗くようになってきました。写真の河津桜は今ではもう葉桜の趣きです。一般的には花は盛りに愛でる方が多いようですが、葉桜にも心惹かれるものがあります。花の名残りと、新緑の眩しさ、そして実を結ぼうとしている木のたくましさ。草花はどの瞬間にも、その時しか見られない美しさを見せてくれます。

おとといの夜、小指の先くらいの大きさのヤモリが今年初めて縁側に出没しました。暖かくなってきた兆しを感じます。夜行性のヤモリさん。まだ夜は寒いので、縮こまって動けなくなっていて、手を差し出すと、ぴょんと乗ってきて、手のひらの上で気持ちよさそうにしていました。温かくてほっとしたのかもしれません。ヤモリはかわいく思えるようになってきましたが、毛虫や蚊は、近づきすぎると痒くなったり腫れたりするので、まだちょっと好きになれません・・。ちょうどよい距離が保たれていれば、平和に共存できるのですが。それは人間も同じかもしれません。