週末に近隣で上映会があり、三上智恵監督のドキュメンタリー映画「戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)」を観てきました。
もう、言葉にならなくて…。「どうして?」と思うことがいっぱいで、本当に自分のなかでいろんな気持ちが渦巻いて、複雑な感情が入り混じった涙が溢れてきました。心が痛くて痛くて、「あなたに降り注ぐすべてが 正しい 優しいになれ」(coccoさんの「ジュゴンの見える丘」の一節)が心の中で祈るように何度もめぐって、そのメロディになぐさめられてどうにか家に帰れたというような感じでした。
日本は平和だなんて、自分はこれまで現実を見ていなかったからそんな幻想にうつつを抜かせたんだと思いました。日本人だけでなくて、世界中の人たちに、観ていただいて、今沖縄で何が起こっているのかを知っていただけたらという強い願いが生まれたのは、自分のなかですごくはっきりとわかりました。
この映画のタイトルは、
「今年しむ月や 戦場ぬ止み 沖縄ぬ思い 世界に語ら」という琉歌の一節に由来しています(詳しくは作品解説をご覧ください→☆)。
(くとぅししむちぢや いくさばぬとぅどぅみ うちなーぬうむい しけにかたら)
映画のウェブサイトに掲載されているアーティストのCoccoさんの言葉にある、
人として当たり前に与えられていいはずの私も本当にそう思いました。
正しいやさしい選択肢が欲しい
マガジン9に三上監督の連載もあるので、じっくり読んでみたいと思います。
◎マガジン9:三上智恵の沖縄撮影日記〈辺野古・高江〉―バックナンバー
調べていたら、本もあったので、じっくり読んでみたいと思いました。
戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ): 辺野古・高江からの祈り |
20160916 沖縄・高江のドキュメンタリー映画『標的の村』(三上智恵監督作品)を観て
20160724 『日本はなぜ、「戦争ができる国」になったのか』を読んで
20160717 『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』を読んで
20160824 原爆投下の真実―オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメリカ史〈1〉を読んで