20160301

我が家の家事分担について。家事は分担よりも共同作業が楽しい。

【旧暦睦月廿三日 雨水 末候 草木萌動(そうもくめばえいずる)】

今日は、我が家の家事分担についてお話しします。

私は女なので、世間一般では、当然家事をするものと思われる方が多い。

「普段はtom-tom(私)が料理するんでしょ?」
と素敵女子にも平気で言われます。

香川在住のブロガーのヨスさんがこんな記事を書かれていました。
ヨッセンス:いいかい? この国では女性差別が呼吸するように行われているんだよ
本当に、空気を吸うように男女差別が行われていると思います。
男性だけでなく、女性も無意識に男女差別をしています。男性に対して、当然のことのように、「普段料理するのはあなたでしょ?」とはまず言わないのに、女性に対して同じことを言うのは普通と見なされます。

うちはどちらもフリーランスで翻訳や執筆の仕事をしています。もし、相方だけが稼ぎ頭で、私に何も仕事がなければ、私が家事をして当然と思われても理解できるのですが、なぜ、同じように働いているのに、私だけが家事をするものと思われるのかが不思議です。相方は料理も洗濯も好きなので、取り上げたらかわいそうです。

我が家では、家事は女がするものではありません。どちらでも好きなほう、得意なほうがするものです。一人で生きていれば、男でも女でも、自分一人で料理を作り、洗濯をして、掃除もします。男も女もできて当たり前。そうしないと健康的で快適な生活は送れません。

ただ、二人で生きていると、一人のときのように自由気ままにはいきません。一人だったら、「おなかすかないからまだいいや」と思えば作らないでいられますが、二人だと食事の時間に一緒に食事をとります。

おかずも私は野菜だけでいいので、玄米と野菜たっぷりの味噌汁だけでいいのですが、相方はお魚も卵もときどき必要とするので、もう一品、となってきます。

逆に、整理整頓は私のほうが要求が多い。相方は相方一人で暮らすよりも掃除はがんばらないといけない。私よりも相方のほうがホコリのアレルギーが激しいので、私は私一人で暮らすよりもホコリを徹底的に除去しないといけない。

こんな感じで、一人だけのときは発生しない作業が発生します。それを片方だけが負担するのは不平等というものです。

女性だからという理由で、女性だけに押し付けられているのも変。男性だからという理由で、取り上げられている(免除されている?)のも変。

うちはそういう考え方なので、料理は一緒に作ることが多くて、気が向いたほうか、お腹がすいたほうか、仕事が詰まっていないほうが取りかかりはじめます。

片方が野菜を切ってきてお鍋に入れたら、もう片方がときどき様子を見てかき混ぜたり、後から入れる具材を入れたり、味をつけたり。気がついたほうが玄米を水につけておいて、おなかが空いてきたほうが火にかけたり。

洗い物もどちらかがついででします。水に浸けて汚れをゆるませておくことだけはルールにしておいて、後で台所に行ったほうがついでに洗う。

洗濯も、うちは手洗いなので、結構力仕事。相方の洗濯物のほうが大きくて多いのと、私の腕力が乏しいので、相方が洗って絞って、干すのとたたむのは私の担当です。相方は水でじゃばじゃば洗いながら、「気持ちええわ~!」と叫ぶときがあります。相方にもたたみ方を覚えてもらわないと、私が先に死んだら困るなぁとも思います(→2018/5/7追記:たたみ方を覚えた相方は「たたむのおもろい!」と言って自分でたたみたがるようになりました)。

しゅわさかさん(友人に分けてもらった善玉菌いっぱいの飲み物。光と水と黒砂糖などの糖分で増える)にエサのお砂糖をあげるのは私。相方はお砂糖を見るだけで歯がうずくらしいので…。

掃除は基本的に自分の机まわりは自分でして、共用部分は掃き掃除と拭き掃除を分担して一緒にやったり、使う頻度が高いほうが優先的に担当するという感じです。片付けは使った人が元の場所に戻すのがルール。任せておくと何週間も出しっぱなしになることもありますが、相手のペースを尊重します。お客さんが来るのでそのままだと困るときや足の踏み場がなくなるほどになったらさすがに片付けて欲しいとお願いしますが…。相手が片付けるのを待っているとどうしても間に合わないとき以外は、相手のやったことには手を出しません。

こんな感じで、好き>得意>時間の余裕>その作業はどちらの都合か、を加味して、お互いに納得がいく形で家事の分担をしています。ほぼ一緒にやっている感じになっているので、分担というよりも、共同作業に近いです。

たまに、私が仕事の締め切りが重なって余裕がなくなっているときがあり、そういうときは相方が料理をしてくれるのですが、「あ゛~私がやるべきことなのに…」と骨髄反射的に思うときがあり、「私もだいぶ男女の役割についての固定観念にやられてるな」と思います。

相方がいてくれなかったら、たぶん、こういうときはパンをむしって食べながらパソコンに向かい続けていそう・・・。何日もパンだけで過ごして、仕事が落ち着いたら、がたっと体調を崩していそうです。相方がいてくれるおかげで、仕事がきついときも、健康的な食生活が送れていると思うと本当にありがたい。いいパートナーシップを築けているなぁと思います。

さっきヨスさんの記事を読んでいたら、こんな記事も書かれていました。
ヨッセンス:よく男性が使う「家族サービス」って言い方に違和感がすっごくある件
ヨスさんの言葉のセンス、最高です。思わずうならされます。

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