ブルーノ・ムナーリさんの絵本『木をかこう』と『太陽をかこう』を読みました。
『木をかこう』 (ブルーノ・ムナーリ・作/須賀敦子・訳/至光社・刊) |
『太陽をかこう』 (ブルーノ・ムナーリ・作/須賀敦子・訳/至光社・刊) |
絵本作家のどいかやさんの本『服を10年買わないって決めてみました―買わずに楽しく絵本作家のシンプルライフ』を読みました。
『服を10年買わないって決めてみました』 (どいかや・著/白泉社・刊) |
どいかやさんの暮らしのことについては、暮しの手帖のムック『暮らしのヒント集・5』で初めて知り、視野を広くして世界全体のさまざまな状況を踏まえて「こっちのほうがいいな」と感じられることをどんどん行動に移されている様子が印象に深く残っていました。なので、図書館の手芸コーナーにこの小さな本を発見して、「あ!」と思いました。
『りんごかもしれない』『こねてのばして』などの絵本や、『ヨチヨチ父』などのエッセイをはじめ、様々な作品で知られる絵本作家のヨシタケシンスケさんの本『ものは言いよう』を読みました。
『ものは言いよう』 (ヨシタケシンスケ・著/MOE編集部・編) |
「ものづくり、されてるんですか?」
数年前、初めて入ったおしゃれなコーヒーショップで代金を払っていたとき、店主さんにかけられた言葉をときどき思い出す。
私のどこを見てそう聞きたくなったのかはわからない。小銭がないか財布のなかを探していると、不意に突然、さりげなく自然に、たずねられた。私はどう答えていいものか、迷ってしまった。
確かに、日々、ものは作っているが、自分で使ったり、プレゼントしたりするためのもので、これで生計を立てているわけではない。この店主さんはどう定義しているかわからないが、世間ではものづくりによって生計を立てていない限り、「ものづくり作家」を名乗ったら笑われるだろう。
『ポストコロナ期を生きるきみたちへ』(内田樹・編/晶文社・刊)に、ミュージシャンの後藤正文さんが寄せた文章「君がノートに書きつけた一編の詩が芸術であること」を読んで、励まされた。