20160625

イギリスの友人たちのfacebook投稿のやりとりを見て。

つい先日、EUを離脱するかどうかの国民投票が実施されていたイギリス。

大学生のときに交換留学で日本に来ていたイギリス人の友人たちと、今もfacebookでつながっているのですが、この国民投票の話、「今日何食べた?」くらい普通な話題として普通に話してるんです! 年配の方ではありません。年齡は20~40代です。

「離脱はないだろうって思ってたけど、街歩いてたらナショナリストちっくなステッカーがあっちこっちに貼られててさ、オレ、楽観視しすぎてたなって思った」、みたいな! 

ほんで、普段、アニメとか、ゲームの話題で盛り上がってる友人たちから、コメントもバンバン返ってくるですよ。

「ええー!何、この違い!」って、思いました。

「国家」 vs. 「国民」の闘いとも言われている今回の参議院選挙。「壊憲」勢力(自民・公明・おおさか維新・こころ)に3分の2議席を取られたらジ・エンド、戦前に逆戻りするかもしれない瀬戸際という大事な選挙だというのに、日本人の友人たちは、ほとんどがしーーーんと静まり返っています。

もう気がついて、普段からいろいろと勉強している人たちも、なんにも語りません。もちろん、事情はあるんだと思いますが、今回という今回は本当に重要な選挙で、今まで投票に行かなかった人たち、政治に関心のなかった人たちに、投票に行ってもらわないことには、マスメディアの予想通り、3分の2議席を取られて、国家主義に逆戻りしてしまうかもしれない、暗黒時代に突入してしまうかもしれない、というのに、なんでなーんにも語らないんだろう?

今回の選挙で壊憲勢力に3分の2取られたら選挙ないかもしれませんよ、
っていう話、自民党改憲草案からわかりやすくまとめてくれていた
デザイナーさんがいました。
これはスライドショーの7枚目:自民党憲法改正草案-第九章

私、facebookはこれまでも何度も書いているように、かなり苦手なんですが、折れそうになりながらも、今回ばかりはヤバイらしい、ということで、重要と思う情報を発信していますが、反応はまぁ、皆無に等しくて、すっごくしゃべりずらいです(応援してくれている人たちがときどき反応してくれて励みになっています)。イギリスの友人たちが、「夏休みどこ行くー?」みたいな、日常的な会話として普通にしゃべっているのを見て、ものすごくうらやましく思いました。

イギリスのは「国民投票」だからであって、代議士を選ぶ間接選挙じゃないからでしょ?って思う人もいるかもしれないんだけど、そうではないのです。議員を選ぶ選挙のときも、「ぼくのために労働党に入れてくれ!」とか、そういう会話が普通に飛び交っていました。

なんで日本の人たちは、私よりよっぽど勉強している人でさえも、なあーんにも言わないんだろうなぁ。そんなに政治って危険なもの?

今は声を上げる普通の市民が、以前に比べたらだいぶ増えてきたと思うので、そのおかげで私も大事な権利をきちんと使ってこなかったことに気がついて、モノ申せるようになりました。3.11直後に比べると減ってきてしまったな、という感じで、残念ではあるのですが、私がやめたら、声を上げる人が1人減って、ただでさえまだまだマスメディアに比べたら小さい市民の声がさらに小さくなってしまうので、声を上げることは、せめて選挙中だけでも続けていこうと思っています。

東京選挙区から無所属で立候補している三宅洋平さん。山本太郎さんを一人にしておけない、という想いから、もう一度勇気をふりしぼって立候補されたと語られていました。国会で、私たち市民の声を代弁し、与党の議員さんたちにとっては耳の痛い質問をたくさんしてくださっている山本太郎さんですが、発言の妨害があからさまにエスカレートしてきているそうです。山本太郎さんの仲間を増やさないと、私たちの声がかき消されてしまいます。三宅洋平さんには国会の中にぜひ行っていただきたいなぁと思っています。

そんな三宅洋平さんの選挙フェスの映像を、Youtube等で夜な夜な見ては、勇気をもらっています。政治について語る伝え方もすごく勉強になるし、端的でわかりやすい語り方が自然と身についてくるような気がしています。

それに、あんなにがんばっている姿を見ていると、友だちや知人から疎まれるくらい、「あいつ頭おかしくね?」って思われるくらいのことなんて、大したことじゃない。自分たち市民のまっとうな暮らしを守っていく、政治を良くしていくことが第一の目的であって、そんなこと、大したことじゃない。

私には自衛隊に入っている友人がいます。彼に人を殺させたくない。福島に暮らす友人がいます。彼女たちにこれ以上被ばくさせたくない。まともな仕事がなくて困っている人たちがまわりにもたくさんいます。みんなに人間らしく働ける仕事に就いてもらいたい。

それに私も、戦争なんかする国にいたくない。

「あいつ、イカれてる」なんて思われることなんて、私たちみんなの生活がむちゃくちゃになる政治ができてしまうことに比べたら、全然大したことじゃないって、思いながら語り続けていたら、イギリスの友人たちみたいに、政治が日常的な話題としてもっと語りやすい世の中に、日本もなるんじゃないかな、と思っています。学び続けて、語り続けて、望む未来を創っていきたいです。

こんなまとめをつくってくれた人もいました! みんな見えないところでいろいろがんばってくれているよね。
NEVERまとめ 「選挙に行かない」という選択があなたにもたらす恐ろしい影響

20160623

「生活保護を受けていると大学に進学できない」? 真実はどっち?ということで調べてみました。

先日、自民党の現職の国会議員の磯崎仁彦さんと、SEALDsの本間さんが対談するイベントがあったので聞いてきました。本間さんの冷静さと知識の量と質の高さ、論理のブレのなさにはひたすら感銘を受けました。すごいの一言に尽きます。はるばるいらしてくださって、本当に感謝です。また、自民党の現職の議員さんがこんなイベントにいらっしゃるというのも、すごいことだなぁと思いました。

司会の大学生の方が、「生活保護を受けていると大学に進学できないことになっている」という話を議題として取り上げようとされたのですが、根拠が薄弱だったようで、オーディエンスから「いやいや、できる、できる」という声が上がり、うやむやになって終わりました。

20160622

「多くの人がツイッターとフェイスブックの「友達」だけが視野にある世界で生きることを選んでいる」にグサリ。

世界2016年4月号に、
世界 2016年 04 月号 [雑誌]

こんな一節がありました。
いま、この国では「知らないものは知らないままでもいいじゃないか」という文化が広がっています。そこに待ったをかけるには、事実をつきつけるしかない。しかし、事実をつきつけることに興味がある人もメディアもどんどん減っています。読者も同じで、多くの人がツイッターとフェイスブックの「友達」だけが視野にある世界で生きることを選んでいる。自分の興味のあるものしか見ない。だから、入り口としてエンタテイメントを置く必要がある。エンタメの最大の役割は、面白いことです。――世界2016年4月号【対談】復興を誰がなしとげるのか 真山 仁 (作家)✕古川美穂 (フリーライター)」より
作家の真山仁さん(被災地を舞台にした『そして、星の輝く夜がくる (講談社文庫)』などを執筆)と、フリーライターの古川美穂さん(著書に『東北ショック・ドクトリン 』、『ギャンブル大国ニッポン (岩波ブックレット) 』などがある)との対談の記事でした。

20160620

何かに溶け込みたい?

「地域に溶け込みたい」「クラスになじめない」――こういった憂いの声を、移住してからときどき耳にするようになりました。

人間は社会的な生き物と言われますが、やっぱり、まわりとなじみたい、溶け込みたいと思うものなのだと思います。仲間はずれになったり、ヨソモノ扱いされるのが寂しいという気持ちも想像できます。

でも、別に無理をして、溶けこまなくても、なじまなくても、飛び抜けちゃえばいいんじゃないかな?って思っています。本来、人はそれぞれ、独特の、唯一無二の存在です。みんなと同じがよしとされる世の中だから、溶け込みたい、なじみたい、という欲求が生まれるのであって、本来の唯一無二の独特な存在が多数混在している、という状態がよしとされる世の中になれば、こういう欲求は生まれないのではないでしょうか。

20160618

自分を必要以上に責めるのはやめよう、の話。

思考力や理解力の違いから、「うーん、どうもかみ合わない」、というよりもむしろ、「とてもじゃないけど、お話にならない」ということがときどきあります。

もちろん、私も、「こいつ、全然話が通じねぇな!」とか、思われていることもあるんだと思います。

相手の心が良ければ、この違いは理解しあう価値のあるものだと思うのですが、そうでない場合もあります。こちらが具体的に説明している個別事例を検証することもできず(できないのかしないのかわからないが)、全体的な論理も通じず、自分の考えを明確に述べることもなく、並べられた反論は、もっともらしく断言するものの、よくよく検証してみると、どれも的外れ。こういう人には何度か出くわしていて、いつもどうしたらいいんだろう、と途方に暮れます。

こういうとき、ついつい自分のせいにしてしまいがちです。私の説明が十分でないせいだとか、私に何かわるいところがあったからこういうことを言われるんだとか、私のできがわるいからうまく行かないんだ、などなど。

でも、客観的に見ると、自分にも至らない点もあるけれど、比べてみると、やっぱり相手がおかしいことのほうが多いこともある。

20160615

オーガニック成分配合の無添加の日焼け止め。使ったことがあるものを紹介します。

昨日は強力な日やけ止めに環境ホルモン物質が含まれている話を書きましたが、今日はそこまで危なくない日焼け止めをご紹介したいと思います。

日焼け止めには、大きく分けて、
  • 紫外線を吸収する成分が入っているもの(強力なケミカルな日焼け止めはたいていこっち)
  • 紫外線を散乱させる成分が入っているもの(無添加のはこっちがほとんど)
の2種類があります。

20160614

日焼け止めの「紫外線吸収剤」に環境ホルモン物質。母乳や血液、野生動物からも検出。ラベルを要チェック。

日焼けどめが盛んにプッシュされる時期になりました。

季節柄、日焼けどめに含まれる成分に、環境ホルモン物質が含まれていて、母乳や血液などからも検出されている、という記事がSNSなどでシェアされるのをよく見かけるようになりました。注意喚起をしてくれて、ありがたいことです。

私は、経皮毒(皮膚から毒物が吸収されること)が恐いので、よくわからないカタカナが書かれているものは全く使わないのですが、母乳や血液などからも検出されているという話は初耳だったので、「ええー、そうなの? ほんとなの?」ということで、調べてみますと、結構出てきます。

20160613

自給自足をする刑務所はどうだろう?

以前、ろくでなしこさんの本を読んで、留置所がどんなところなのかを垣間見ましたが、劣悪な食事と劣悪な環境で本当に気の毒でした。

罪を犯したかどうかわからない人(現行犯もいるだろうけど)を留めておくところでさえ、こんな状況なのだから、罪が裁判で(一応)確定した刑務所はもっとひどいところなのかもしれない、と思いました。

何年も閉じ込められてから、冤罪が判明して、高齢になってから出所する人もいるし、冤罪だった可能性が高いまま、刑務所の中で亡くなる人もいる。司法制度がもっときちんとして、罪のない人を有罪にすること自体がなくなってくれたらと思うのだけど、すぐには難しいのかもしれないから、せめて、刑務所の食事と環境がもっとよくなったらいいのにと思いました。

それである朝、閃いたのが受刑者が自給自足をする刑務所。

20160611

ナオミ・クラインさんの記事『今そこにある明白な危機』(世界2015.12)を読んで。

岩波書店の月刊誌『世界』2015年12月号[雑誌]より。

ショック・ドクトリン』(*)で有名なカナダ生まれのジャーナリスト、ナオミ・クラインさんが、気候変動について書かれていました。この記事は、2016年秋に日本語版が出る予定(岩波書店から)の"This Changes Everything: Capitalism vs. the Climate"(下記)の序章の一部を抜粋して翻訳した記事だそうです。

This Changes Everything: Capitalism vs. the Climate

記事は、異常な暑さのために飛行機が飛ばなくなったシーンから始まります。化石燃料を使いすぎたせいで、気候変動が起こり、そのために異常気象が引き起こされて、化石燃料を使う飛行機が飛ばなくなったというのに、それでもなお、化石燃料を使って飛行機で移動しようとしているという皮肉。そして、飛行機が飛ばなかったことを伝えるニュースは、原因が気候変動であること、化石燃料を使いすぎたことが原因であることには言及しなかった、という状況が描かれています。