罪を犯したかどうかわからない人(現行犯もいるだろうけど)を留めておくところでさえ、こんな状況なのだから、罪が裁判で(一応)確定した刑務所はもっとひどいところなのかもしれない、と思いました。
何年も閉じ込められてから、冤罪が判明して、高齢になってから出所する人もいるし、冤罪だった可能性が高いまま、刑務所の中で亡くなる人もいる。司法制度がもっときちんとして、罪のない人を有罪にすること自体がなくなってくれたらと思うのだけど、すぐには難しいのかもしれないから、せめて、刑務所の食事と環境がもっとよくなったらいいのにと思いました。
それである朝、閃いたのが受刑者が自給自足をする刑務所。
刑務所では、労働があるようで、よく商店街などで、刑務所でつくられた木工品や布製品などが販売される市が立つことがあります。
その労働の一環として、野菜と穀物を無農薬、無化学肥料で育てて、鶏も飼って平飼いにして卵を得る。トイレもコンポストトイレにして、完熟堆肥をつくったらいいかもしれない。
そうすれば、税金を使って食べ物とは言いがたい添加物まみれの食べ物を買うのではなく、税金を使うのは種と苗、クワや鎌、スコップなどの基本的な道具くらいのもので、健康的な食べ物を自分たちの手で育てて、食事にできます。大豆と米と麦を育てて、お味噌や醤油なども、労働の一環として仕込んでおけば、あとは、買う必要があるのは麹と自然塩と粗糖、本みりん、昆布程度ではないでしょうか。
土いじりをしていると、精神的にも落ち着くし、自分が手をかけた野菜が大きくなっていくのを見るのはうれしいものです。コンクリートだらけの施設よりも、野菜が青々と育っている施設のほうが、環境が心に与える影響もよいはずです。コンクリートは光合成をしないけど、植物は二酸化炭素を酸素に変えてくれるし、空気もきれいにしてくれます。
そして何よりも、健全な食べ物を食べると、脳の働きも身体の働きもよくなるので、精神が安定します。化学物質が脳に与える影響は大きいと言われていて、ヘンな食べ物をやめただけで、非行がなくなった中学校もあるそうです(以下の本など)。
給食で死ぬ!! |
刑務所は、罪を反省して、更生するための場所だと思います。非人間的な扱いをして、劣悪なヘンな食べ物を与えて、人間性を破壊する場所ではないと思う。自給自足で自然とふれあうことを通じて、食べ物をつくることは心の健全さを回復するのに役立つと思うし、人間本来の力に気がつけるのではないかと思う。生きていくのに必要なものを自分の手でつくることを学んでおけば、出所した後も、土地さえあれば、食べることに困ることはありません。こんな刑務所があったら、犯罪も減るんじゃないのかな。
世界のどっかにあるのかな?と調べてみたら、再犯率が世界一低いノルウェーにありました。
ノルウェーに「エコ刑務所」、収監者はほぼ自給自足(ロイター通信: 2007/8/28)