白崎裕子さんの『植物生まれのやさしいお菓子―卵、小麦粉、乳製品を使わない かろやかなおいしさ』(扶桑社・刊)を読みました。
『植物生まれのやさしいお菓子―卵、小麦粉、乳製品を使わない かろやかなおいしさ』(扶桑社・刊)〉
雑誌ESSEに連載されていたお菓子のレシピをまとめたものだそうです。イラストもかわいくて、型も不要、材料もシンプルで、気負わず作れるものがたくさんでした。白崎さんのレシピは、作る人がたいへんではなくて、アレルギー症状のある人もアレルギーの出ていない人も満足できて、環境にもよくて、というなかなか難しいハードルをすべてクリアするために、練りに練ってレシピを編み出してくださっていて、毎回感動します。
特に感動したのが、最初に登場する「さくふわドーナッツ」。写真で見ると、オールドファッションのようなドーナツですが、これを卵と小麦粉なしで、米粉で作るのはかなり難しいようです。「米粉は水分が少なければせんべい、多ければもちになろうとします」ということで、このマジックを完成させるために、きっと何度も試行錯誤を重ねられたんだろうなあと想像しました。私は揚げ物ができない(怖い)ので、試していませんが、いつか挑戦してみたいと思いました。
たまたま家にココナッツミルク缶があったので、早速「ココナッツみるくもち」(p. 100)を作ってみました。小鍋1つで作れて最も気負わず作れるレシピでした。容器にはほうろうのタッパーを使いましたが、浅い平鍋なら鍋にそのまま固めても良いかもとも思いました。
レシピではてんさい糖が使われていますが、我が家ではてんさい糖はNG食品なので、アガベシロップ(オーガニックの低温加熱処理タイプ)を使いました。アガベシロップは、レシピのてんさい糖の半量にしましたが、甘さ控えめでほどよかったです。てんさい糖が大丈夫な方も、オーガニックのてんさい糖を選ばれたほうが安心かと思います(収穫時に、地上部を枯らして収穫しやすくするために除草剤を使うという話も聞きます)。
ちなみに今回使ったココナッツミルクはこちらです。
ミトク cocomi オーガニックココナッツミルク |
BPA freeの表示があり、缶にBPA(ビスフェノールA)が使われていないのも安心です。ラベルは紙でかんたんに外すことができ、紙としてリサイクルに出せるのも助かります。
白崎さんのレシピにはいつもお世話になっていて、おいしいものがかんたんに作れて自分もハッピーになれるし、動物性の食品を好んで食べる人に作っても喜んでもらえるし、本当にありがたい本ばかりです。普段、動物性の食品を食べて慣れている人に作って出すと、おいしいと喜んでもらえる(よほど味覚が狂っていなければ、ですが)だけでなく、体が軽いとか肌がきれいになったとか、体の良い変化でも喜んでもらえて、いつもうれしくなります。
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