20190521

できていないことよりも、できたことを振り返る

今日することリスト、今月したいことリストを書くようになった。が、しかし、できていないことが気になりだす。書いてあることをやらなかった日には、「ま、いっか」と思いながらも、なんだかいやなもやもやが残る。

できていないことややり残したことがある場合、いつか、やろうと思っていると、ずるずると時間が過ぎてしまう。かといって、できていないことを書き出して、いつやるかを決めると、精神的に参ってくる。

一日の始め、一月の始めにはすることやしたいことをリストにするのは続けつつ、一日を振り返る時間には、その日できたことを書き出してみることにした。することリストやしたいことリストに入っていないことでも、楽しい話をしたとか、家族にメールを返信して喜ばれてうれしかったとか、思いつくままに、その日したことを書き出してみると、意外といろいろやっていたことがわかることもある。

ゴロゴロして過ごした日も、身体の調子がそうだったのだから、身体をよく休ませた、身体を大切にした、デトックスをした、と考えると、少し気が楽になる。

その日できたことを書き出すようになって、何かを「やらねば!」とそれほど意気込まなくても、自然と動けるようになってきた感じがする。掃除や片付け、料理も、以前よりさっさと取り書かれるようになったし、楽しめるようになってきた。仕事も集中してすんなり進む。時間がたくさんでき、気ままに過ごせる時間も増えた。

これはなかなかいいかもしれない。

できていないことを数えていると、自分に厳しくなってくる。あれもできていない、これもできていない、だから今日こそはやらなくちゃ。そんなことばかり考えていると、無駄に気力を消耗して、結局、やれる元気がなくなってくる。

自分に厳しく、自分を追い込もうとばかりしていると、他人に寛容になれなくなってくることにも気がついた。

たとえば、夕食中に相方と会話が盛り上がって、ゲラゲラ笑って何時間も経ち、夕食後にしようと思っていた作業ができなくなってしまったとする。時計を見て反射的にイラ立ったり、焦ったりしている自分に気がつく。相方は楽しい話をしてくれていたのに、楽しい時間を作ってくれたのに、相方のせいでこの作業が終わらなかった、「今日やるはずだったのに!」と、相方はわるくないのに責めたい気持ちになることもある。なんでこんな些細なことでイラ立ってしまうのか、と自分にさらにがっかりする。

だいたい、やろうと思っていた作業というのは、暮らしに必要な仕事だったり、暮らしていくために必要なお金を稼ぐための仕事だったりする。そういう仕事は、楽しく過ごすために必要なのに、楽しく過ごしていてやる時間がなくなったからといって、楽しく過ごした時間を後悔するなんでバカげたことだと頭では思うのに、気持ちがついていかない。

でも、できたことを振り返るようにしていたら、そういうことも減ってきた。ごみを捨てたとか、記事を読んだとか、どんなささやかなことでも、できたことを書き出して明確に認識することによって、自己肯定感を高めることに役立っているのかもしれない。

作りたいと思っているものはいろいろあるのだけれど、取りかかれていないものも多い。それはまだそういう時期が来ていないのであって、そのうち、自分のなかで準備が整えば、するすると進むのだろうと、大きく構えていられるようにもなってきた。

ときおり、やりたいことややるべきことを整理することは、自分で自分の暮らしを創っていくために重要なことではあるが、やりすぎると苦しくなることもある。やることに追われる毎日は楽しくない。やることを考えるのにかける時間と同じくらい、できていることにもフォーカスを当てて、自分をねぎらい、元気づける時間も必要かもしれない。

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