初めて説明を読んだときは、半信半疑だった。発明した人が真剣だったのと、作っている人が真面目そうな職人さんだったので、もう少し読んでみると、値段も手ごろで、デザインも好きだったので、試しに取り寄せてみた。「ちょっと変わるくらいかな?」と思いきや、全く味が違う。あまりにも劇的な変化で「なんでだろう」と飲むたびに不思議だ。
届いた日にそのグラスで入れた水を飲んでいたら、半日ほど経って、パートナーに肌の透明感がぜんぜん違うと驚かれた。自分でも触ってみると、もちもちすべすべになっていて、何も塗っていないのに水を飲んでいただけでこんなに変わるなんてとすごくびっくりして、やっぱり、水は大事なんだと思った。
説明には、そのグラスに入れる前の水と、入れて3分以上経った後の水で作った結晶(雪の結晶みたいなの)の写真も載っていて、グラスに入れる前の水は乱れたつぶつぶなのに、そのグラスに入れた後の水は雪の結晶のようにきれいな形だった。結晶写真のことは、『水は答えを知っている』という本で読んだことがある。いろんな言葉を見せたり、音楽を聞かせたりした水の結晶写真が載っていて、たとえばさまざまな言語の感謝の言葉など、いい言葉を見せた水はきれいな結晶だった。
『水は答えを知っている―その結晶にこめられたメッセージ』 |
このグラスは、ガラスという天然の素材と、自然からヒントを得た形状、それから底面に刻印された模様によって、水を活性化させているということだった。このグラスに入れた水をペットボトルに移すと、石油から作られた素材は自然の素材とは反対方向に回転するため、1日しか効果が続かないとも書かれていた。たしかに、カフェで同じ飲み物を頼んでも、プラスチックのカップに入っているのと、グラスに入れてもらうのとでは(もしくは紙コップ+プラスチック蓋に入っているのと、陶器のマグカップでは)全く味が違う(試してみてください)。
このグラスを使ってみて、こんなに水の味が変わり、それを飲んだ自分の肌まで変わるということは、物が持つ波動の影響というのは目にははっきり見えないけれども存在するのだと思った。一気には難しいかもしれないが、なるべく、石油から生まれた素材ではなくて、ガラスや陶器、木の器など、天然の素材を選ぶようにしたくなった。いくら天然素材でも、劣悪な環境で非人道的な労働をさせられている人がつくってくれた物や、地球環境を破壊して作られた物には、おそらく、いい波動はないだろう。尊厳と誇りを持って生き生きとつくってくれたものを大切に使わせてもらいたいと思った。
それから、このグラスは使っているうちに、使っている人に応じた波動になってくるので、家族やお客さんと共用せずになるべく専用にするようにも勧められていた。物に対する自分の接し方でも、その物が発する波動は変わってくるのだと思う。
そういえば、うちの灯油ストーブは、夜中に私が目をさましたり、朝に布団の中でそろそろ起きようかなと思ったりしていると、必ず「ごっくん」と灯油を飲む。部屋を温める準備をしているかのようだ。「おはよう、今日もよろしくね」とマッチで火をつけ、消すときは「今日もあったかかったよ、ありがとう。おやすみよー」などど、毎日話しかけているうちに、自分と波長が合ってきたのかもしれない。ストーブは石油がメインに思えるけど、それでも私に合わせて働いてくれている。物に対してどんな気持ちで接するかということも、素材や形状、模様、作られたときの状態などと同じくらい重要なのかもしれない。
自然を大切にし、人を大切にして生まれてきた物を、大切に使う暮らしをもっとしていきたいと思う。