20150125

天ぷら油で車が走る

【旧暦師走六日 月齢 4.6 大寒 水沢腹堅(さわみずこおりつめる)】

ディーゼル車の燃料に近所から集めた天ぷら油を精製したものを使っている人を身近でも5人知っていて、天ぷら油で車を走らせることが可能なことは知っていました。

日本でもあちこちでディーゼル車を天ぷら油で走れるように仕様変更するワークショップが開かれています(例:「天ぷら油」でクルマが走る!)。

燃料のためだけに作物を栽培するバイオ燃料は、投機対象になって穀物価格が高騰し、飢餓につながったことがあったので、両手を上げて賛成はできないのですが、そのまま捨てるとゴミになったり、水を汚したりする使用済みの天ぷら油を、精製して利用することはいいことだなぁ、広まるといいなぁ、と思っていました。

個人としてやる人はいても、企業としてやるのは難しいのかなぁ、と思っていたら、熊本県に、天ぷら油を軽油並みの品質に精製している会社があることを知りました。

◆自然と未来株式会社
http://the-earth.org/

自然と未来社のことは、こちらの記事で知りました。

●廃油を洗う「第二のくまモン」
http://www.lg-ppp.jp/?p=8140

状態を見ながら丁寧に丁寧に精製していき、品質は世界一とも言われているそうです。熊本県内のゴミ収集車や私立大学のバス、重機などに利用されています。同業者からせっかく精製した油を抜き取られるなど、とんでもない苦労もたくさん乗り越えて、地道に賛同者を増やしていく姿にとても感動しました。

この↓部分にもはっとさせられ、
環境問題が世間で騒がれるたびに、気にかかっていた。「でも、自分が何かできるとは思っていなかった。経済の中心にいる人たちが何とかしてくれる、と」。しかし、いつまで経っても、良くなる兆しはない。
自分にできることをハチドリのひとしずくのようにコツコツやっていきたいな、と思いました。