20141123

Go Vote? or Go War?

【旧暦神在月二日 月齢 0.6 小雪 虹蔵不見(にじかくれてみえず)


脱戦争ポスター展より

安倍首相のことは別に嫌いじゃない。「アベちゃん」と呼びたくなるくらい、なんだか親しみを感じてしまう。やっていることは許せないが、「だじゃぐわらし」(秋田弁で思い通りにならないと暴れるわがままでかんしゃく持ちの子どものこと)みたいでめんこくもある。G20で各国首脳から敬遠されて、一人寂しそうに自分のコップにお水を自分で注ぐ様子なんて、すねた子どもみたいでそれだけでもかわいそうなのに、ネットでバカにされているのを見たら、いたたまれない気持ちになってしまった(なので敢えて写真は載せない)。

きっとただの人に戻ったら、悪いやつじゃないのだと思う。でもおぼっちゃまで甘やかされて育って打たれ弱いのだと想像する。それで、うまく利用されてしまうのだと思うし、すぐ調子に乗ってしまう。長きに巻かれ、権力者になびき続けて、頭ももしかしたらあまりよく使ってこなかったのかもしれない。法律をつくる人のトップなのに、憲法のこともわかっていない。法律が専門でない私でさえ、中学校の時に習った衆議院の解散の条件くらい覚えている。内閣不信任決議案が可決されたときと、内閣信任決議案が否決されたとき以外に解散はできないはずだ。なんで解散できるのか、なんでこんな身勝手な解散が許されるのか謎すぎる。森田実さんも憲法違反だと指摘している。

●政治評論家・森田実氏が緊急寄稿「大義なき解散は憲法違反」
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/155128

政権公約というのも、アベちゃんはあんまりわかっていないみたいだ。約束を守るということくらいは、私にもできるし、守れなくなったら、ちゃんと理由を説明して、守らなくてもいいかどうか約束した相手に聞いてみる。2012年12月の衆議院選挙で掲げていた公約で、平気で破ったものがいっぱいある。しかも説明がない。ささいなことでもないのに、みんなの暮らしに関わることなのに大きな嘘をついてしれっとしている。

●自民公約 次々変質 秘密法:記述なし→制定、TPP:反対→参加(東京新聞11.19)

非戦音楽人会議さんからのウォールから

赤ペン先生みたいに採点してくれている人もいた。

真実を探すブログより

アベちゃんがキャラ的にいくらめんこくても、これにはさすがに憤慨している。よくみんな怒らないで、黙っていられるなぁと思う。憎めないキャラだからなのか。

衆議院の選挙をするには、私たちの税金が約700億円つぎ込まれるそうだ。アベノミクスが失敗して、やけくそになったのか知らないが、もっといいことに使ってくれと言いたくなる。安倍政権の延命のための解散などと言われているが、そんなことのために700億円なんてたまったもんじゃない。朝日新聞によると、東京駅の復元工事が500億円だったという。

●衆院選の費用700億円、高い?安い? 他の用途なら…(朝日新聞11月20日)
http://www.asahi.com/articles/photo/AS20141119004681.html

そんなことを言われてもあまりピンと来ないが、被災地の除染だったらどのくらいできるのだろう? 子どもたちに保育園はどのくらい建てられるのだろう? ハウスレスの人々が安心して休める住宅はどれくらい建てられるのだろう?

もう決まってしまったものは仕方がない。自分たちが納めた税金が700億円も使われるなら、選挙に行かなければ払い損だ。どうせやるんだったら、少しでも、多くの人々にとって良い社会だと自分が思える状態に近づくような結果にしたいものだ。最初から諦めていては、スクラッチを買ったのに削らず捨てるようなものだ。不謹慎な例で申し訳ないが。

棄権すれば、自分の意見が全く反映されないところで、税制をはじめ、好き放題にされてしまう。暮らしは悪化するばかりだ。これを見てみてほしい。携帯電話税に死亡消費税なんてシロモノまで自民党は検討している。経済的徴兵制なんてのもある。アベノミクスで格差が進み、生活が苦しくて奨学金が返せなくなった人が徴兵されるというシステムだ。これをみなさんはどう考えるだろうか?私には許せない。

山本太郎さん(参議院議員)ウェブサイトより

上記の続き
戦争に行くのと、投票に行くのとどちらがいいかと聞かれたら、私なら絶対投票だ。大げさだと思われるかもしれないが、秘密保護法(戦前の治安維持法みたいなもの)に集団的自衛権(超ざっくりだがアメリカとグルになって人殺しをしていいよってこと)の解釈変更など、今の政府はちゃくちゃくと戦争をできる国づくりを進めている。私は男ではないので、戦争に行く可能性は低いが、戦争は大嫌いだし、自分の子どもを戦争に行かせたくない。自衛隊にいる友だちもいる。彼のことを戦争に行かせたくない。だからより平和的な民主的な文民的な手段で主張を続ける。

こんなことを書いていると、決まっていつもの仮想敵がやってくる。嫌われるかもしれない。疎まれるかもしれない。あいつ何熱くなってんだよ、バカじゃねーのとおかしく思われるかもしれない。でも嫌われてもバカにされても、より生きやすい未来のためにできることはやったほうがいいと思っている。

世のため、人のためというよりも、私は自分のためなのだ。生活は楽なほうがいい。税金は少ないほうがいいに決まってる。税金は人助けや弱者のサポート、持続可能な社会のために使ってほしい。福島にいる友だちの子どもたちに健康にのびのび笑って育ってほしい。家業の農業を守りたい。おいしくて安全な食べ物が食べたい。平和も環境も守りたい。などなど、自分の願いが叶ってほしいというだけで、極めて利己的な動機だ。そんなことをしてもちっぽけなことだと笑われるかもしれない。でも、一個人の行動の積み重ねが世の中を作っているのだと私は思う。

最後にもう一度、しつこいようだが、衆議院選挙には私たちの税金が700億円つぎ込まれる。安倍政権が誕生した2012年衆議院選挙の投票率は59.32%と過去最低だった。その結果、迎えているのが今だ。消費税は8%に上がり、格差は広がり、戦争ができる日本になろうとしている。アベノミクスとやらの効果も無残な結果だ。浜矩子氏は初めから「アホノミクス」とばっさりだったが、その通りになった。もっと多くの人が投票に行って意志を示せば、この状況を変えることができる。

●総選挙事務700億円 貴重な一票忘れずに
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014112202000106.html

選挙までに整理していきたいことのメモ。
-- アベノミクスが残したもの
-- 立候補者のうち、原発推進議員と秘密保護法案に賛成した議員
-- 結果がどうなればアベちゃんの暴走を止められるのか
-- 今回の衆議院選挙の自分にとっての論点(“争点”にあらず)

〈過去に書いた同種の記事〉
--選挙と私
--柵がない者の役割