20220926

[本紹介] 『おいしい牛乳は草の色―牛たちと暮らす、なかほら牧場の365日』

またまた中洞牧場の本を発見しました。今度は大人向けの写真メインの本です。

『おいしい牛乳は草の色―牛たちと暮らす、なかほら牧場の365日』
(中洞正・著/安田菜津紀、高橋宣仁、なかほら牧場・写真/春陽堂書店・刊)

動物が大好きなので、牧場長の中洞正さんを舐める牛の写真がすぐに目に飛び込んできました。下はザリザリしていて舐められると痛いそうです。中洞牧場は、何度かこちらのブログで本をご紹介していますが、牛を山に放牧して、ポストハーベスト農薬や遺伝子組換の心配のある一般的な配合飼料ではなく、山の野草を餌にしていて、牛の大切な角を切り落とさず、なるべく自然な形で酪農を行なっている、山地酪農の牧場です。

写真の見ごたえもたっぷりながら、文章もしっかり詰まっていて読み応えもありました。山地酪農とは? アニマルウェルフェアとは? そのあたりもしっかり書いてくださっていて、勉強になりました。牛乳を分けてくれる牛さんたちの幸せや健康について、自分の食べるものが世界の環境や社会とつながっていること、さまざまなことを改めて思い巡らす良い機会になりました。

中洞牧場のスタッフさんたちのことも書かれていて、若くて目がきらきらしていて、芯がしっかりしているのを感じる方々が多く、これからおもしろい人たちがどんどん出てきて地球をもっとハッピーにしてくれるような予感がしました。

タイトルの「おいしい牛乳は草の色」、東京に住んでいたとき、中洞牧場の牛乳を夏に飲んだことがありますが、まさに草の色でした。夏は牧草が増えるので、少し緑がかっていました。それが自然なのだと思います。すっきりしていてくさみがなくてとてもおいしくて、ミッドタウンの近くにあった直営ショップに牛乳好きの友だちを連れていったこともあります。今はハチミツ以外の動物性食品をまったく取らなくなったので、牛乳も滅多に飲まなくなりましたが、中洞牧場の牛乳はまた機会があれば飲みたいなと思うことがあります。

本を読んでいたら、また飲みたくなりました。

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