20220911

[本紹介] 『お繕いの本』(野口光・著/日本ヴォーグ社・刊)

雑誌で「ダーニング」というのを知ってから、自己流で靴下やストールなど、いろいろなものを繕ってきました。本屋さんで『お繕いの本』を見つけて、この本が1冊あれば、もっと技が増えて、いろんなものが直せるなと思い、家にお迎えすることにしました。

『お繕いの本』(野口光・著/日本ヴォーグ社・刊)

今までよく使っていた、織るように穴を塞ぐ手法は「バスケットダーニング」というそうで、そのほかにも、さまざまな手法が、実例と共に載っていて、「うーん、これはどうやって直そうかな―」と頭をひねるときに、開いてみるといつも何かしらヒントがもらえます。どれも芸術的に生まれ変わっていて、「そうきたかー」と、写真を眺めているだけでも楽しいです。

V字に編み目のように繕える「スイスダーニング」という手法が載っていて、薄くなってきたニットを繕うときにやってみたらとてもいい感じに直せました。ブランケットステッチの応用の「タンバリン」というのも、ちょっとした穴やシミ隠しに、多用しています。

繕いものはなかなか時間がかかりますが、お気に入りに新しい表情がプラスされて、また着られるようになるのはうれしいことです。お気に入りに手をかけながら、長く大切に付き合って行きたい方におすすめの一冊です。