20140204

中立を追求しない

中立を追求することに固執すると、真実へ近づくのに遠回りになることが多い。真実から遠ざかることすらある。

中立ではなく自立を心がけたい。だれかが言ったことをそのまま鵜呑みにするのではなく、自分の頭で考える。自分の心で感じる。直感に耳をすます。

自立していない発信とはなにか。誰かに遠慮して言うべきことを言わない。お金をもらっているとか、自分が生活上頼っているだれかに不都合な情報を故意に隠す。肩書が立派だからとか、著名人だからとか、そういった理由で内容を吟味せずに、しかも自分の考えを加えず、自分の考えであるかのようにそのまま横流しする。そういう発信を私は警戒している。

新聞やテレビには、政府やスポンサーの圧力がかかるとさまざまなところで見聞きした。自分で見てもそう思う。報道は、私が一次情報で得たものと違いすぎる。だから、新聞やテレビは、大企業寄りなのか、それとも、リベラル寄りなのかなど、どういう傾向の新聞かを頭に入れておいて、差し引いて考えたり、信用ならないものは一次情報を探したり、複数のメディアに目を通したりするようにしている。

直観的に違うと感じたもの、さまざまな見聞の末に事実ではないと考えたものについて、私は、無理に並べることを控えている。中立でないと言われることもある。私はそれでいい。

私がどういう人間で、どういう本を読み、どういう人を尊敬しているか、どういう生活をしているか、どういう世界を夢見ているか。そういうことを知ってもらった上で、私の書くこと、発言を見てもらい、見た人が考える材料にしてもらえたらうれしい。