20140114

市民の力は無限大

【旧暦12月14日 月齢 13.7 小寒 水泉動(しみずあたたかをふくむ)】

市民の力はやっぱりすごい。

島根県で脱原発と再生可能エネルギーの普及を推進する条例「エネルギー自立地域推進基本条例」の制定を求める署名が9万3000人近く集まり、知事に直接請求するそうだ。条例制定の直接請求に必要な署名数は有権者の1/50以上(島根では1万1600人ほど)をはるかに上回っている。すごいなぁ、島根県の人たちは。

※記事はこちらをご覧ください↓
脱原発条例 生かしたい島根の民意(信濃毎日新聞1月8日付)
島根「みどりのエネ条例」制定を 請求署名9万人超提出 原発依存脱却めざす 県民連絡会(しんぶん赤旗1月8日付)

革命は常に辺境から起こるという言葉を聞いたことがある。人間関係が希薄で、金のつながりで動いているような都会よりも、自然との人との循環の中にある自分ということを認識しやすい田舎のほうが、真実に近い人が多く、つながる力も大きいのではないか。

そしてもう一つ。市民の力はやっぱりすごいと思ったこと。原発回帰のエネルギー基本計画に対するパブリックコメントが1万9000筆を超え、閣議決定を先送りすることになったという。

エネルギー計画:閣議決定を先送りへ 都知事選も影響(毎日新聞1月11日付)

都知事選の争点となることを回避する目的もある、という意見もある。それはそうかもしれないが、パブリックコメントの力も絶対に大きかったと思う。

私も書いた。そして一言でも書いてもらえたらとSNSでシェアした。私みたいなただの人が騒いで何になる?と思われる恐怖も感じたが、ノミくらいの力しかなくても何もしないゼロよりはマシだと思った。ノミくらいの力かもしれないけど、その力が巨大な力を動かす力に加わった。千里の道も一歩から。ローマは一日にしてならず。続けているうちに仲間は増えていく。小学校の教科書に出てきたスイミーだって、小さな魚がいっぱい集まって大きなまぐろを追い払ったじゃないか。たとえ小さくても続ける。一人一人の小さな行動が世界を良く変える、そう信じている。

エネルギー基本計画の問題点について