【旧暦12月17日 月齢 16.7 小寒 雉始雊(きじはじめてなく)】
よく行くカレーやさんのトイレに「売ったらあかん」という題の詩が貼られている。全文を覚えたくて見るたび読む。
まだ断片的にしか覚えていないが、
子どもらを 売ったらあかん
大自然を 売ったらあかん
まごころを 売ったらあかん
そして締めは、
自分を 売ったらあかん
自分を 売ったらあかん
と二回繰り返される。
初めて見たとき、この最後の二行にがーんと心を打たれた。収入を得るために自分を売っていないか?と自問するようになった。まごころを売ったらあかんぞと自分に言い聞かせるようになった。まわりの人で自分を売ってもてる人がいると胸が痛むようになった。
収入が減って「売ったらあかん」を忘れそうになっていたとき、お金を得るためにはある程度は目を瞑る必要がある、経験やスキル向上などメリットもあるのだから、というような内容の、思いやりからのオトナなアドバイスに、行動がぶれそうになった。ちょうどその頃、たまたまカレーやさんのトイレに入り、再び「自分を売ったらあかん」の文字が飛び込んできてはっとした。
売ったらあかん。全文を覚えたら清書して、部屋のどこかに貼っておきたい。