20131106

太陰太陽暦のこと

【旧暦10月4日 月齢 2.6 霜降 楓蔦黄(もみじつたきばむ)】

上記にも書いてあるので、お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、太陰太陽暦を使いはじめました。現在一般的に使われているグレゴリオ暦(新暦)と対比して、旧暦ともよく呼ばれます。

きっかけは、よく行くフェアトレードショップアースジュースの友人に、借してもらった一冊の本でした。早川ユミさんの『種まきびとのものつくり』という本で、高知県の自然に囲まれて、自然に沿った生き方をされている様子が写真とイラストと文章で紹介されています。月のリズムでも生活することも書かれていて、とても興味をひかれました。お仕事をご一緒している方が月のリズムでご自身のウェブマガジンを更新されていて、旧暦のことは前から気になっていました。

新月から次の新月までが1カ月。よく考えたら、monthの月って、お月さまのことなんですね。太陽が上って沈むまでが1日なので、dayの日ってお日さまのことなんですね。日と月と、毎日見る暦は実はこんなに身近に宇宙を感じられるものだったんだなぁと感動しました。

月の満ち欠けと地球の水の関係は、こちらの説明がとてもわかりやすくておもしろかったです。
はからめ『地球の水と月と太陽』
最後のほうに「…この引力の問題は、海だけじゃなく全ての水に影響があることなのです。それは体内を流れる血液など、約70パーセントは水でできている私たち人間への影響は大有りだと思いませんか?月の満ち欠けは水にとっての時計のようなものであると私たちは考えています。月の満ち欠けと、体を照らし合わせてみてはいかがでしょうか?」とありますが、ほんと、大有りだと私は直感的に思います。

はからめさんの月のカレンダーのページに書かれている暦のいろいろ、とてもおもしろいので、よかったら見てみてください。2014年版はもうできているそうです。
はからめ『月のカレンダー』

2週間くらい過ごしてみたのですが、結構月の影響を受けていたんだなぁと実感しました。満月に種をまくと芽が出やすいとユミさんの本に書いてあったので満月にまいてみたら、新月すぎに本当にぶわーっといっぱい出ていました(F1種でないので出芽は遅いのです)。仕事についても、下弦から新月にかけては仕事が落ち着いていたので、いろいろと溜まっていた諸用をすっきりさせて、新月を過ぎたら急に相方も私も仕事がぽんぽこ入ってきて、今まで意識しなかったけれど、仕事のサイクルもそんな感じだったのかもなぁ、と思いました。

お気に入りの本『にほんのいきもの暦』を参照しながら、二十四節気と七十二候も手帳に写してみたら、結構そのとおりで、昔の人の感覚ってすごかったんだなぁ、本当に自然とともに生きていたんだなぁ、と思いました。今の二十四節気は「霜降」(北国では霜が降りる頃)、七十二候が「楓蔦黄(もみじつたきばむ)」です。二十四節気はただテキトーに決められているのではなくて、太陽の運行をもとにしているとのこと(*注1)で、暦、なんとも奥が深いです。
*注1:二十四節気(日本文化いろは事典)

今年の手帳にはからめさんの月の手帳がほしいなぁと思っています。太陽太陰暦を勉強しながら、自分で手づくりするのも身についてよさそう。ちなみに、昔からあるとは言っても、大安とか仏滅とかの六曜はテキトーに振っているだけなので、信じていません(広まったのは新暦が採用された明治以降なんだとか)。ついている手帳がほとんどなのですが、はからめさんのにはついていないのもありがたいです。六曜は、差別との関連も指摘されているよう。テキトーに振っているだけなのに、なんか、仏滅とか言われたらなんか怖くなっちゃうじゃないですか。しかも仏滅ってほんとの漢字は物滅で、暦業者が勝手に字をあてて広めたようですし、そんなテキトーで運命左右しないでくださいよってなことで、できれば見たくないものです。

そうそう、暦といえば、地球暦も大好きです。まだあまり詳しくわからないのですが、機会があったら、じっくり知りたいです。Facebookでも発信されていて、興味深く読んでいます。