20130507

平和を希求したのはやっぱり日本人だった

中学でだったか、高校でだったか忘れましたが、
憲法が好きでなのか、記憶力の訓練だったのか、
放課後になると、黒板に憲法の全文を
そらで書いている男子がいました。

なぜだったのかは、きいたことがないのでわかりません。
「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し」とか
ブツブツ言いながら書くのを横で聞いていて、
なかなかいい憲法だなぁ、日本っていいなぁ、と思った記憶があります。

憲法についてはその程度しか思い入れがなかったのですが、
自民党と維新の会が改憲に向けた動きを本格化するなかで、
そんなのまずいんじゃないか、と思い、調べるようになりました。

よく、占領軍に押し付けられた憲法だとか言われていますが、
私には感覚的にすごくなじむ憲法で、
日本的で情緒的で、アメリカの人が作ったなんて、
本当かなぁ?と思っていました。

その謎がやっと解けました。
憲法9条を入れたのはやっぱり日本人だったのでした。
幣原喜重郎(しではら きじゅうろう)さんという方が、
9条は「長い間僕が考えた末の最終的な結論」と語っている
憲法調査会の資料がありました。

環境活動家の田中優さんのメールマガジンで
触れられているので、ぜひ読んでいただけたらと思います。
http://tanakayu.blogspot.jp/2013/05/blog-post.html
憲法を変えてしまうとどうなるか、優さんの考察も書かれています。

私は田中優さんの、自分は自分の頭で考えて判断する、
ほかの人にも、自分の頭で考えてほしいという姿勢がとても好きです。

新聞でも見出しのつけかたでだいぶ印象が違うし、
同じ事件でも、こっちの新聞には書かれていて、
そっちの新聞には書かれていない、ということが多々あり、
どの情報を出してどの情報を引っ込めるかでも、
主たるメッセージが異なってきます。

大きなメディアが言うからとか、
専門家が言うことだから、とか、
だれかの意見を盲信するのではなくて、
一度、自分の頭でよく考えて、どう感じるか心にきいて、
腑に落ちないところがあれば、
一次ソースをあたるなど、徹底的に調べ、
自分の考えを持つことが、
今の世の中を生きていくうえでは、
とても大切なことだと思っています。

【参考】
1%の既得権益者のための社会ではなく、
99%の国民のためになる社会をつくろう!という
市民団体プロジェクト99%では、
自民党の憲法改正案について、イラストつきで
わかりやすく解説した資料を用意しています。
こちらからご覧になれますので、見てみてください。
プロジェクト99 「こんなに危険!~自民党の憲法改正草案」


ほんとは原っぱで寝そべったり、
ぼーっとしてのんびり過ごしていたいけど。
こんな世の中だから、そういう努力を怠っては、
たいへんなことになってしまうんだ。
むちゃくちゃな未来を生きたくない。
こどもたちに、まごたちに、そんな未来を残したくない。