20180925

孤独について

よき理解者だと思っていた人が実はそうではなかったということに、気がついてしまったときほど悲しいことはない。私を理解してくれる人はどこにもいない。そんな孤独感に襲われる。でも、最近、自分は孤独な存在なんだということを受け入れたら、少し気持ちが楽になった。

20180911

「デモや署名ではなんにも変わらなかった」―とある有名作家の発言を受けて

3年ほど前、自然と調和したライフスタイルを追求し、手のしごとを大切にする丁寧な暮らし方を自らも実践しながら提唱されている有名な手仕事作家が、近くのお店で展示会と縫い物のワークショップをしていたので見に行った。展示を見に行ったのが、縫い物のワークショップとちょうど重なり、その有名作家のレクチャーが聞こえた。少しどきどきした。

楽しげなトークの途中で、「署名運動もやったし、デモにも行ったけど、なあーんにも変わらなかった! それで気づいたんです。暮らしが大切だって。暮らしが変われば、社会は変わるの」といったようなことを語っているのが聞こえた。数十人の参加者(女性のみ)はキラキラした憧れの眼差しで作家を見つめている。私は憧れが一気に冷めてしまった。

20180904

女性には「娘、嫁、母として」の役割がある?

自然となるべく調和し、手のしごとを大切にするていねいな暮らし方を何十年もしている女性が、女性には「娘、嫁、母として」の役割があり、縫い物をする時間はそうした役割から逃れて、本来の自分に戻れる時間、とエッセイに書いていた。年齢も60代くらいの方なので、そういう時代に生まれ育って、相当苦労したんだろうなぁと思った。

でも、今はもうそういう生き方をしなくてもいいのに、まだそれに囚われている感じで、すべての女性に対して、女性には娘・嫁・母の役割がある、縫い物をして自分に戻れ、という考え方を提唱しているような論調だった。同じ記事に、フェミニズムの運動もしていたことがあると書かれていたので、女性にジェンダー的役割を押し付けるのがよくないという考え方に触れたことはあると思う。それなのにこういうことを今の時代にまだ言っているというのは、その後、性差別主義に転向したのかもしれない。