『保存版 マクロビオティックベースカフェの野菜のこんだて』(深澤暁子・著/マイナビ・刊)という本との出会いがありました。
『保存版 マクロビオティックベースカフェの野菜のこんだて』 (深澤暁子・著) |
メインのおかずに、スープに、スイーツに、紹介されているレシピはどれもおいしそうで作ってみたいものがたくさんありました。
なかでも特に、オリジナルソースのレシピに引かれました。タヒニディップを知ることができて用途の幅が広がり、特に助かりました。タヒニは、フムスを作ったり、レアチーズ風ケーキを作るときくらいしか使っていなくて余らせてしまいがちでしたが、このディップソースを知ってからはそんなこともなくなりそうです。
バルサミコソースも、大好きなアルチェネロのバルサミコを使って早速作ってみました。焼いたナスにかけただけで絶品でした。常備菜やごはんのおとものレシピもたっぷり載っていて、お弁当づくりにも心強く、パンのおともも朝食やおやつをさらにおいしくしてくれそうです。
野菜のおいしさを引き出す料理法もとても参考になります。材料と調味料を入れる順、野菜の洗い方、野菜を無駄なく食べるは写真付きで、「除くところ、それだけ?!」と驚きでした。これまでもなるべく除かないようにしていて、人参と小松菜は私もこのくらいでしたが、玉ねぎに関してはまだまだ食べられたのかーと反省しました。
ベースカフェのことを知ったのは、固定種(在来種)の野菜を扱うwarmerwarmerさん(著書に『古来種野菜を食べてください』があります)が主催なさった「種市」の会場になっていたのがきっかけでした。以前、東京で暮していたときに、吉祥寺はわりと近かったのでよく遊びに行っていて、種市でベースカフェを訪れて以来、ちょくちょく足を運んだものでした。本を見ていたら、棚の最上段に並んだ使い込まれたせいろの風景が蘇ってきました。なんだか懐かしくて楽しかった思い出がレシピ本によって蘇り、心がじんわり温まったのは初めてかもしれません。
現在は移られて、吉祥寺のお店は残念ながらもうないようです。でも、こちらの本があれば、自分でお店の味を再現できるかもしれません。