久々に大きな本屋さんに寄ったら、『OKUDAIRA BASE 自分を楽しむ衣食住』(奥平 眞司・著/誠文堂新光社・刊)という本を棚に発見。面で陳列されていて目に飛び込んできました。
『OKUDAIRA BASE 自分を楽しむ衣食住』 (奥平 眞司・著) |
帯の紹介文に「暮らし系YouTuber」とあり、そんなジャンルが存在するのかと思いました。著者の奥平さんは日々の暮らしの楽しさをYouTubeで発信されているそうです。
読ませていただいて、一番印象に残ったのは、奥平さんが「暮らしが趣味」と語られていたこと。料理や掃除や洗濯、暮らしの仕事は毎日やらなければならないことなので、それを楽しみにしてしまえば楽しい時間が増えると書かれていました。その発想は素晴らしいと思いました。私は、家事が楽しいときもありますが、苦痛を感じるほうが多いです。「暮らしが趣味」と捉えられるようになれたらきっと毎日が楽しくなるだろうと思いました。奥平さんは「暮らしが趣味」になり、暮らしを楽しんで、それを発信することで趣味が仕事にもなっていて、暮らしも仕事も楽しいことになり、楽しそうな人生だなーとうらやましく思いました。でも、きっと、発想の転換、物事の捉え方次第で、私も自分の暮らしを楽しくできるのだろうと思います。
キッチンを台ふきで磨くのも、例えば自転車など、お気に入りの道具の手入れをするのと同じようなもの、というおっしゃっていて、「なるほどなーそういう考え方にシフトできたら苦痛じゃなくなるかも」と思いました。確かに、お気に入りの器を洗ったり拭いたりしているときは、作ってくれた作家さんのことを思ったりして気分が上向いてくるし、お気に入りのグラスピッチャーを磨いてぴっかぴかになってくるとうれしくなってきます。シンクや蛇口や床や窓なども、自分を守ってくれる仲間たちと捉え直せば、お手入れが楽しくなってくるかもしれません。ほかにも家事を楽しいものに変えるために捉え方を変えるヒントがたくさんありました。
本ではお気に入りの暮らしの道具や、暮らしを楽にまわすためのコツもさりげなく紹介されていて、「それ私もお気に入り!」とか、「その手があったかー」とか読んでいてとても楽しかったです。
奥平さんのYouTubeチャンネルも早速見てみました。いろいろと挑戦されながら暮らしを楽しまれている様子がドラマのような映像で伝えられていてついつい見入ってしまう感じでした。人の顔や車のナンバープレート、道路標識の地名など、プライバシー情報が入らないように上手に編集されていて(そういう目で見なければ気づかない感じでさりげなく)、見る人にも映る人にもさまざまな方向に配慮のできる方だなあと感心しました。引っ越しの片付けの最中にチーズケーキを焼いたりとかすごいなー、しかも楽しんでいる!と感心しきりで、感化されて料理のやる気も出てきて、私もちょっと手間のかかる料理をと、レストランで食べておいしかったごま豆腐の再現に挑戦してみたりしました。また奥平さんの本と動画を見せてもらって、やる気を出そうと思います。
私も暮らしを趣味の1つと捉え直して、日々の仕事を楽めるようになり、暮らしをもっと充実させていけたらなあと思いました。