まず、「戦後史の正体」を著された孫崎先生のお話。*( )内は私の思ったことです。
安倍政権は戦後史上最悪の政権。TPPで国家主権を売り渡す、原発は再稼働しようとする、秘密保護法で国民の知る権利を奪う、集団的自衛権でアメリカのために自衛隊が海外で戦えるようにしようとしている、中国などの近隣諸国と意識的に緊張関係を作ろうとしている。
なぜ、こんなひどい政権が糾弾されずに、高い支持率を保っているのか。すべては嘘と詭弁である。それにはそこにあるNHK(集会の場所が代々木公園のケヤキ並木で真横にNHKの建物)も加担している。こんなひどいことをメディアは報じない―なぜか、それは安倍政権の脅しに屈しているからである。TBSもそうだった。
TPPで最も問題なのは農業ではない。狙われているのは日本の国民健康保険である。TPPは国民皆保険制度を実質的に崩壊させる。日米経済人会議でTPPに賛成したのは日本の経団連会長(クスリを作っている会社のエライさんだよね)、アフラック日本の社長(保険会社!)だった(人の命で金儲けってどうよ!!)。皆保険制度がなくなったらどうなるか―皆保険制度のないアメリカでは、年収350万円以下の人の3割が保険に入っておらず、低所得者の平均年齢は高所得者に比べて5歳低い(若者は健康保険に入れない、つまり病気になっても医者にかかれない)。
原発もTPPも秘密保護法も、推進する側は嘘と詭弁で推進している。アメリカは日本のジャーナリズムに比べればまだまともなジャーナリズムがあるが、そのアメリカでさえ、新聞やテレビを信頼しているのは23%程度(日本のメディアはもっと嘘っぱちってこと。テレビに流されちゃダメだよ!)。日本人は情報を鵜呑みにするのではなく、自分で情報を取りに行く努力をする必要がある(これは、ホントにそう思う。私みたいなただの人でもちょっとインターネットで探せば情報にアクセスできる)。
録音していないので言葉遣いが若干違うところもあるかもしれません。孫崎先生のつぶやきチャンネルにもスピーチの大筋が載っていました。
●TPP反対大デモでの発言
それから、元農林水産大臣の山田正彦先生のお話によると、アメリカの議員がTPPの文書開示を要求して、民主党議員のほとんどが反対署名、年内合意はできないとのこと(知ったら反対、だから秘密。中身がわからないのに条約を結ぶって無茶苦茶すぎやんか!?)。マレーシアでも議員がTPPの文書にアクセスできるようになるそう。ただし、年内に大枠合意という可能性はまだあり、「特区」など日本が譲歩させられることも考えられるということでした(TPPもやめてほしいけど、アメリカとの不平等条約はもっとやめてほしい。韓国が米韓FTAでひどい目に合わされている*ことからも学んで欲しい)。詳しくは著書「TPP秘密交渉の正体」にも、リークされた文書の翻訳つきで書かれているとのことなので読んでみたいです。
IWJにもTPPについて山田先生のインタビューが載っています。
● 「TPPで沿岸の漁業権が外資に奪われる」 ~山田正彦元農水相が岩上安身のインタビューで明かす衝撃のリーク文書※TPPについては、プロジェクト99にとてもわかりやすくまとまっています。
サルでも分かるTPP
*参考:米韓FTA発効1年の韓国<中>57の法変更、米は国内法優位 「不平等条約」指摘も(西日本新聞2013年05月01日)※検索すると他にもいろいろ出てきます。
渋谷を歩いてみて、「あ~社会全体が病気なんだなぁ、無関心、無気力っていう。安倍政権の無茶苦茶は、表面的に見えている枝葉であって、その根本にはこの社会全体の病気がある、これを徹底的に治す必要があるんだなぁ」と思いました。世の中、無茶苦茶で、一見悪くなっているようにしか見えないんだけど、どんどん悪いところが見えるようになってきて、自然療法で言うところの好転反応にも思えます。膿出しのようなもの。それに、広い視野で見ればいい兆しも出てきています。一人一人の純粋な気持ちの積み重ねで、社会は絶対良くなっていくと信じています。