20131024

初めから完璧じゃなくていい

初めから完璧を目指そうとしたら、結局何も始められなくて、何も変わらない。いい加減で始めても、中途半端でも、いずれ変わっていくならやらないよりはいいんじゃないか、と最近思う。以前よりも少し柔軟に考えられるようになった。

化粧品や食品など、「安全・安心」とか「オーガニック」を謳っていても、添加物が入っていることがあって、そういうものは「許せない!」と昔は思っていたけれど、ちょっとでも、環境に負荷が少なくて、健康に良いものを取り入れよう、とする姿勢はいいことではないか。それでだんだん進化してくれるかもしれない。得意気に宣伝する人には、もう少し徹底してください、と言いたくなるけれど。

自分のことで考えてみると、今、普段のおやつのほぼ100%手作りを目指している。でも、最初からおやつは一切外で買わない、では、結局続かないので、楽しみながらできる範囲でいい加減にやっている。疲れたなぁと思うときは寝るのが優先。仕事が詰まっているときは仕事を優先。安心できる手作りのものを購入して、ありがたくいただく。高いので、次は自分で作ってね、とお財布にも励まされる。どうやったらこういうのが作れるのかなぁと材料や味の勉強もさせてもらっている。

いい加減で始めて、私の生活の中でどんどん拡大しているのが非電化。次は何を非電化しようかな、と工夫が楽しい。生活がシンプルになり、コストも減る。電子レンジとも決別した。今は食器棚として活躍してもらっている。南部鉄器のフライパンを買って、パンもクッキーもガスコンロでフライパンでできるようになった。電気炊飯器ともサヨナラした。手作りの味わいある土鍋を買って、土鍋でご飯を炊くのが毎日の楽しみだ。土鍋でパンも焼ける。洗濯も手洗いのほうがよく落ちるし、早い。今のところ困るのは脱水で、手で絞るだけだとダラダラ水滴が滴って部屋干しができない。なので、まだ洗濯機にはお世話になっている。でっかいサラダスピナーに自転車をつけたみたいな非電化の脱水機が作れないかなぁと考えている。

玄米食に切り替えたい、という友人がいて、家族は白米を食べたがるので白米を食べていて、玄米にしたいのだけどどうしたらいいのだろう、と悩んでいた。白米に慣れている人でも、5分搗きや7分搗きなら食べやすいと聞いたことがあるから、そのくらいから始めてみては、と言ってみたけれど、友人は、せっかくの栄養分を5~7分も落としてはもったいない、という。切り替えるなら十割玄米にしたい気持ちもよくわかる。その後、玄米にできたという話を聞いていないので、たぶんまだ叶っていないのだろうと推測している。結果的に玄米はゼロだ。完璧を目指さなくても、ときどき玄米を取り入れる、白米に玄米を少し混ぜる、分搗きにするなど、無理のない範囲で少しずつ試してみたら、少し摂取できるし、ゼロよりはいい。それに、もしかしたら、だんだんと玄米の味が好きになってきたかもしれない。

時間の余裕や、家族との兼ね合い、お財布との相談など、いろいろな要素を考えあわせて、ぴたっと合う方策が見つかるまでは、いい加減で楽しみながら試行錯誤して、工夫を続けるほうが、完璧になるまでやらない、というよりも、いい方向に変わっていけるんじゃないのかなぁ。