自信の根源を外に求めていたときはすごく苦しかった。
それはそれは相対的な世界だったから。どこまでも上には上がいる。
いつまで経っても自信なんて持てそうにもなかった。
たとえ一番になったからといって果たして満足感を得られるのだろうか、
得られたとしてもほんの僅かな間だけとしか思えなくて、
何のために努力をするのかわからなくなった。
ふとした瞬間に、外の評価は商品のタグみたいなものなんだと気がついた。
難しい資格を持っていることは、
たとえばナントカ賞受賞、みたいな認証。
誰か有名な人に推薦をもらうことなどは、
たとえば「テレビで紹介されました」みたいなお墨付き。
どこか難しい大学に入ったことは、
たとえば、高いものしか売っていない店に置いてあるから
きっといいものだろう、みたいな売り場が与える高級感。
外の人が私を評価するときは
そういうものを参考にするから、タグももちろん大切だけど、
そういうタグがもたらす自信は危なっかしくて仕方がない。
外のことはいつ変わるかもわからない。
自信の根源を外に頼っていたらいつ転ぶかもわからない。
自信の根源を外ではなくて自分の内側に求めよう、
タグを取り払ったありのままの自分に自信を持ちたい、
外の評価がすべてじゃないんだと気がついて、
それからは努力は努力ではなくなった。
自分の内に自信の根源を持つために
毎日考え、行動し、積み重ねていく。
思ったままに、したいように行動しても、
人の道を踏み誤らない、そう自分を信じられる、
そういう状態に少しでも近づけたらきっと、
自信の種が心の奥に根を降ろすのだろう。