20180731

占星学など知らなくても、自分の心に正直に生きていればシンクロは起こる

先日の記事で、占星学について現時点で思うことを書いた。星が与える影響について親しむにつれて、宇宙のリズムを読み、できる範囲で合わせてみると、物事が望む方向へスムーズに進むことが多いということがわかってきた。でも、自分の本心に従って生きている人は、星の動きを読まなくても、宇宙のリズムにぴったり合った行動をしていることも多い。

たとえば最近、友人が人生でわりと大きな決断をしたのだが、星の動きとあまりにもぴったり合っていて驚いた。

友人は5月15日の夕方、これまでやってきた正社員の仕事を辞めて、過去数年間ちょっとした副業としてやってきたものづくりをナリワイにする決心をしたと話してくれた。その日か翌日に、職場以外の場所で上司と仕事を辞める相談をすることになっていたそうだが、その日の夜、上司から都合がついたのでこれから話さないかと連絡が入り、急に出かけることになった。上司との話し合いはうまく行き、秋ごろには辞められそうだという話だった。

まず、5月15日は牡牛座で新月が起こった日だった。牡牛座は、「植物や自然」「豊かさ」「収入」「お金」「美」「センス」「五感」「職人」などを司るサインと言われる。友人がこれから本格的にナリワイにしようとしている仕事は、自然の素材を使って生活を豊かに彩る美しいものをオーダーメイドで丁寧につくる職人的な仕事。それに向けて、大きな一歩を踏み出す決断を話してくれて、重要な展開があったのがこの牡牛座の新月の日。新月が起こった時刻は20時49分で、ちょうど友人が上司と話していたころ。

それから、牡牛座で新月が起こった数時間後の深夜0時20分に、「革命の星」とも呼ばれる天王星が牡牛座に移動。「豊かさ」を表すサインに「革命の星」が84年ぶりに入るということで、収入に革命が起こる「収入革命」がここから始まるという占星術師もいた。具体的には、収入の得方が大きく変わる、収入に対する価値観が大きく変わる、経済活動やお金そのものに大きな変化が起こる…など。ちなみに、天王星は牡牛座入りしたとき、第2ハウスにあり、このハウスもまた「お金」「収入」を表すハウスである。

牡牛座には「センス」「生まれ持った才能」「職人」などの意味がある。「センスや生まれ持った才能をお金に変える」、「自分の能力を活かした職人になる」といったことが、個人レベルでの収入に革命をもたらすと解釈できる。また、牡牛座で新月が起こった第5ハウスは、「遊び」「楽しみ」「喜び」を表すハウス。ここから、好きなこと、得意なこと、すると人に喜ばれること、こうしたことが大きな収入に結びつくようになるとも読み取れる。友人がこれからしようとしている仕事はまさにこれだ。

牡牛座に入った天王星は、昨年の秋から「大きな財産」「不動産」などを司る蠍座にいた木星(「拡大・発展・幸運」といった意味がある)と、ナチュラルサイン(本拠地)の山羊座にいた土星(「時間や鍛錬を経て確かなものにする」といった意味がある)と三角形を形成していて、一生続く豊かな人生を実現させる力を与えているとも言われている。

「自分に合わない嫌なことでもお金のためにしなければならない」「好きなことでは食べていけない」という考え方が今はまだ社会通念となっている感じだが、「センスや才能を活かした好きなことが仕事になり、大きな収入をもたらす」というふうに大きく変革が起こる、ということだろう。その時代の幕開けが天王星が牡牛座に入った5月16日と言われている。嫌とまでは行かないけれど、本当にやりたいことではなかった仕事をお金のために続けてきた友人が、それを辞める決心をして次の展開につながったのが、天王星が牡牛座に入る寸前という符合は偶然の一致とは言い切れないような気がする。

天王星は約7年ごとにサインを変える。天王星が牡牛座に入ってすぐに収入や経済活動に革命が起こるというわけではなく、次のサインに移るまで7年ほどかけて変革が起こっていくと考えられる。前回、魚座から牡羊座へと天王星がサインを変えたのは、2011年3月12日(AM9:50)。牡羊座が象徴するのは「個」「独立」「スタート」。震災と原発事故がきっかけとなり、政府やマスメディアの情報を盲信せずに自力で情報を集めて考えるようになった人が増え、食べ物やライフスタイルを変える人も多かったし、働き方や生き方を考え直す人も多かった。people's power(一人ひとりの人間の力)を見直し、行動に移す人も増えた。さまざまな面で「個の確立」「多様性の尊重」に向かっていった時期だったように思う。そうした人たちが培ってきた「多様性」や「個性」といったもの、それぞれの輝きや知識、能力を、「収入」「ほんものの豊かさ」につなげて継続して発展できるようにするのが、これからの約7年なのかもしれない。

ちなみに、友人もまた、天王星が牡羊座にあった期間に個を確立させはじめた一人。さまざまなきっかけが重なって、自然な流れでものづくりをするようになり、正社員の仕事の合間を縫ってコツコツと研究を重ねていた。

友人が今の仕事を辞めて、フリーになれそうなのが秋ごろ、というところにも星の動きと符合が見られる。現在逆行中の土星と冥王星が順行に戻るのがちょうど秋ごろ。土星は9月6日まで、冥王星は10月1日まで逆行している。ついでに蠍座にいる木星も逆行中だけど、7月11日に終わるので、秋にはもう順行に戻っている。

土星と冥王星はともに山羊座に位置していて、山羊座は「仕事」「守備」「地道な努力を重ねて結果を出す」といった意味のあるサイン。惑星の逆行には「復習」「反復」といった意味もあるので、山羊座にいる土星と冥王星の逆行期間中には、自分のスキルや自分の軸をよりしっかりと安定させるため、復習したり繰り返し練習したりして、不安なところを確かにしたり、苦手を得意に変えたり、といったことをするための期間と捉えることもできる。

惑星は逆行から順行に戻るときに並外れたエネルギーを出すらしい。そのときまでに、資金をしっかり蓄えたり、道具やスペースのメンテナンスをしたり、計画を見直したり、スキルを磨いたり、お世話になった人たちとの人間関係をさらにしっかりさせたり…といったことをしておけば、一気に羽ばたける。それで逆行期間が終わってからの退職なのかもと思った。しっかり足場を築けたら、思ったよりも早くフリーになれる、ということもあるかもしれない。ちなみに、上司からストップがかかるというのも、土星の逆行中によくあることらしい。

友人は全く星の動きのことを知らない。たぶん、そういうのは怪しいと思っているほうだと思う。(1) 「個」の時代・牡羊座天王星期にものづくりをスタート、(2) それをナリワイとしていくために、天王星が牡牛座入り(=好きなことや得意なことを仕事にすることで収入に革命が起こる)するまさにその日に退職の相談、(3) 木星・土星・冥王星が逆行から順行に戻る秋ごろからフリーになれる予定、(4) そのナリワイがまさに牡牛座の管轄のもの(牡牛座=「美」「自然のもの」「職人」「センス」「豊かさ」)…あまりにも多くのシンクロで、ただの偶然とは思えなかった。友人の成功はもう約束されているような気がする。

友人のように、自分の心の声にしっかり耳を傾けて、自分にもまわりの人にも誠実に生きていると、占星学など全く知らなくても、星の動きとシンクロが起こるのだと思う。星の動きを先取りして読んでそのリズムに合わせればスムーズに望みが実現することがあると知ってしまうと(占星学はもともと為政者たちが国の支配や発展のために研究・活用してきたという歴史もある)、天空図を読み取り、人生に活かしていきたいと思ってしまうが、それよりも、自分の心の声にしっかり耳を傾けて、やるべきこと・やりたいことに集中し、自他に愛のある行いができるかどうかのほうがはるかに重要だとも思う。星の動きばかりに囚われて、自分の心の声をおろそかにしてしまっては意味がない。天空図は思い出したときにちょっと見てみるくらいにして、普段は自分のことに集中し、空を見上げることがあったら星たちに「なんかよくわからんけど、いつもありがとー」と感謝するくらいがもしかしたらちょうどいいのかもしれない。

【参考】星読み関連の本
石井ゆかりの星占い教室のノート
星読み+
はじめての占星術
Keiko的「開運センス」の磨き方』(占星学の本は、星の意味が書かれていることが多いが、この本は7つの星がくれる力のことが書かれている)