20171023

restart

公開を前提に何かを書いて、意味があるんだろうか、もっと自分に向いていてやるべきことがあるんじゃないだろうか、と思いはじめ、しばらくここに書くことをお休みしていました。10月22日の衆議院選挙の結果を受けて、書くことは自分にできることの一つだから、また書いていこうと思います(もし見に来てくれていた方がいたら、突然しばらくお休みしていてごめんなさい)。

私が書いたところで、インパクトは大きくないかもしれない。あまり頭がキレるわけでもない。すでに優れた言説を簡潔に話している人はたくさんいる。そんなことを考えたりして、しばらく書けずにいたのですが、そういう優れた人たちの言説は関心のある人にしか届いていないかもしれない、私が書くことで、もっと届けるべき人のところにチャネルが(細くても)開かれるのかもしれない、そう思ったので、また書いていけたらと思いました。

ドイツの総選挙の感想を聞いたら、投票率は80%くらいで、その高さの理由を尋ねたら「特別なことはないよ。盛り上がらない選挙でも、投票しない人は、政治に何も言えないという意識があるだけ」という返事が返ってきたという話を、BuzzFeedJapanの古田大輔さんのツイッター投稿で読みました。

これに対し、日本の今回の選挙の投票率は53%程度と戦後2番目に低い投票率になりました。正しい情報が伝わりさえすれば、もっと多くの人が政治に関心を持たずにはいられなくなると思います。そうすれば、選挙に行って権利を行使しなければと思うものだと思います。実際、私もそうでした。3.11以前は原発の問題も何も知らなかったし、日本は平和だと思っていたし、貧しい暮らしも自分がダメなせいで政治と関連があるとは思ってもみなかったし、社会に対して変えたいことなんか何も思いあたりませんでした。低い投票率が既得権益者を利することになるということも全く知りませんでした。でも、いろんな人が違うよって教えてくれた。ネットの空間で。思い返せば身近な人が勇気を出してSNSで発信や共有をしてくれた情報がきっかけになったりもしました。

ドイツでは小学校から民主主義の基本を実践的に学ぶそうですが、日本では概念的にしか学びません。ドイツは都市には広場があって、日常的に政治の話をする機会があるそうですが、日本には広場はなく、政治集会というと危険視されたりもします。テレビや新聞でも大事なことはほんの少ししか扱われません。政治家や有識者(御用学者だったりもする)の発言が事実かどうかの確認もほぼ行われていません。日本のほとんどのマスメディアは残念ながら、ジャーナリズムは機能しておらず、プロパガンダのほうが多い状況だと感じます。これでは「なんで投票に行かなきゃいけないの?」「めんどくさいからいいや」となっても仕方ないと思います。

「マスメディアがダメなら、一人一人がメディアになれ」という意見もあるけど、リアルな場では日常的に政治や社会問題の話は本当にしにくい空気があります。小心者の私にはできない…(この人には大丈夫かな?と思って話してみてもプライドを傷つけて怒らせてしまったり…)。それでやめてしまったんだけど、それでもみんな本当はきっと、本当のことが知りたいと思っているんだと思う。身近な人がどういう意見を持っているかということにも関心がある人も多いのではないかと思う。だけど、リアルな場では聞きにくいし、言いづらい。日本人は特に、正解しか口にしちゃいけない、って雰囲気の教育を受けてるから、勉強しまくって確信を持てるまで賢い人ほど黙ってこっそり勉強する傾向が強いと思う。だから、ネット上でこっそり読みたいという人も多いのではないかと思います。ネット上で意見を書いたり、知ったことを伝えたりすることは、もしかしたら、ドイツの人たちがしているみたいな広場で語り合う代わりにできるんじゃないかと思いました。

そういう語り合う機会があって、ほかの人たちと「解決するにはどうすればいいか」というディスカッションが生まれて、じゃあ政治的にはどうしたらいいのか、と段階を踏んで変化に至るものなんじゃないだろうか。個人→身近な人→もっと多くの人→社会→政治、政治が変わるのは一番最後なのでは。「投票しようよ」だけ言って投票率を上げようとするのはこの最後の段階にいきなり働きかけるという感じがします。まずは個人レベルで意見を表明するのが第一歩なのではないかと思いました。空に叫んでいる感じで虚しくもなるけど、それすらしなかったら無抵抗に、望まない流れに流されているだけになってしまう。

民主主義は、選挙のときだけではなくて、日常から常に実践するものだと思います。主権者である國民の一人一人が日々積み上げていくもの。私もその一人として自分のできることを最大限やっていこうと思いました。そのほうが後悔が少なくて済む。5カ月も放置してしまったけど、また不定期ですが、書いていこうと思います。疲れたらたぶんまた休みますが…細く長く続けていけるように、またほどよいペースで書かせてください。