20160718

東京都知事選、候補者に関する情報提供

7/14公示、7/31投票の東京都知事選に立候補している主要候補者についての情報で、特に知っておいてもらったほうがいいんじゃないのかな、というところを書いておきます。

投票率が100%になったら、誰が当選するか予想がつかないところですが、だいたい半分くらいしか行かないという状況では、自民党公認の増田寛也氏か、自民党の小池百合子氏、野党統一候補の鳥越俊太郎氏の3人のいずれかが当選する確率が高いので、こちらの3人を中心にさせてもらいます。

【自民党公認・増田寛也氏】
*借金2倍
・岩手県知事時代、自民党政治に乗っかり、大型開発、公共事業をどんどん進め、岩手県に12年間で1兆4000億円という莫大な借金をつくった。知事就任前の2倍。
(参照:http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/185172/1
・岩手県知事時代、1年間で100日以上も県外・海外出張へ(ファーストクラスを利用)。
増田氏も県知事時代に飛行機に乗る際はファーストクラスを利用していた。

増田氏は県知事時代、議会での答弁で自身の年間の出張日数について、「県外出張が81日、県内出張が66日、それから海外出張が24日」と明かしている。つまり、1年のうち171日も出張で不在だった(参照:http://biz-journal.jp/2016/07/post_15915.html
*原発利権の疑い
・東京電力の社外取締役(2014.6~2016.7.8)。都知事選立候補のため(推測だけど慌てて)辞任。
(参照:http://www.asahi.com/articles/ASJ7F5K14J7FULFA02G.html
・取締役を選ぶ「指名委員会」の委員長に就いたほどで、他の5人の社外取締役(年間6200万円)より多額の報酬を受け取っていた可能性も高い
(参照:http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/185775/2
・原子力損害賠償・廃炉廃炉等支援機構の運営委員(FoEジャパンの満田氏の説明によると「東電に、税金やら電気料金やらを流し込み、事故責任をうやむやにしたしまうための、例の魔法のしくみ」「東電への資金を、政府からの資金や私たちの電気料金で肩代わりする仕組み」)

【自民党・小池百合子氏】
*壊憲推進、戦争賛成
・「日本会議(※)国会議員懇談会」で副幹事長を務めたことがある
・憲法9条改悪を中心にした「自主憲法制定」を一貫して主張
・憲法の改悪に賛成「憲法問題は自民党で議論されている流れでいい(=自民党改憲草案でOKということ)」(7/13日本記者クラブでの会見)
・閣僚の立場で8月15日の靖国参拝も繰り返した

*沖縄いじめ
・「沖縄のマスコミとアラブのマスコミは似ている。反米。反イスラエルでそれ以外はでてこない」と発言(2006年沖縄担当相時代)
・第1次安倍政権時代:首相補佐官や女性初の防衛相として沖縄に米軍基地を押し付ける基地再編・強化の先鋒役を担う

*社会福祉を削減し、軍事費にまわすべきという考え
・社会保障予算削減路線を「堅持すべきだ」と主張(自民党総裁選に立候補時)
・衆院本会議で軍事費の増額や武器輸出三原則の見直し、改憲論議の始動などを求める(自民党の野党時代)
・10年以上前から「集団的自衛権の解釈変更は国会の審議の場において、時の総理が『解釈を変えました』と叫べばよい」(『Voice』2003年4月号)などと言い放っている
・2003年11月の衆院選で「日本の核武装構想について」の候補者アンケート(3択)に「国際情勢によっては検討すべきだ」と回答(「毎日」同年11月11日付)
※日本会議とは:"安倍政権の“黒幕”と噂される右派団体"(以下の説明を拝借)
安倍政権の黒幕!? 右派団体「日本会議」とは何か その起源から動員力の秘密まで | わき道をゆく~魚住昭の誌上デモ | 現代ビジネス

*ヘイト団体との関係
・2010年に在特会(過激なヘイトスピーチで有名)で講演。記者会見で関係を問われると、表情をこわばらせてきっぱりごまかす。
(参照:http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/185408
(講演会詳細:http://www.zaitokukai.info/modules/piCal/?event_id=0000000559

*待機児童問題への対処は?
・待機児童の解消は保育所の規制緩和によって実施(→子どもが危険にさらされる…)
(参照:<都政3つの課題 主要候補の政策は>(上) 待機児童の解消策(東京新聞2016.7.17)
小池氏は「(保育所の)広さ制限を緩和し、規制を全体的に見直すべきだ」と、園児の安全に関わる規制を緩和して劣悪な「詰め込み」を推進する安倍政権の緊急対策そのままの主張を行いました
(参照:http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-07-16/2016071604_01_1.html
記者会見を聞いていて、「ダイバーシティ」を推進と謳うんだけど、具体的に指している人たちの中に、外国人とLGBTQsが入っていないのが気になったのですが、国家主義的な考え方のせいかもしれないと思いました。小池氏は記者会見を聞いていると、ユヌス氏とか、エコハウスとか、キーワードでは一見リベラルに思えるような発言が多いので、いわゆるリベラルの人たちでも小池氏支持の人を見かけていて、非常に危険だと思っています。

【野党統一候補・鳥越俊太郎氏】
・根っからの社会派ジャーナリスト(市民目線で数々のスクープ。桶川女子大生ストーカー殺人事件」の調査報道で2001年に日本記者クラブ賞を受賞
新基地反対のための辺野古基金の共同代表
安保法制に反対する国会前デモにも参加
・憲法の改悪に反対。反安倍政権を原動力に立候補している

鳥越さんについては、増田氏や小池氏にあるような、ヘイト問題や原発利権、税金の無駄遣い、戦争推進などに関してはありませんが、急に立候補が決まったため、極めて準備不足の感が否めず、都政のことをよく知らないように見えます。このお三方の中で選ぶとしたら、私は間違いなく鳥越さんを選びますが、当選させるまでだけではなく、当選された後も、都民がしっかりサポートしないと、うまく操られてしまう危険性があると思っています。

今回、野党統一候補者を決めるプロセスが非常に不透明で、本当に都政のことを熟知して都民のことに想いをはせてきた宇都宮健児さんが、都民に政策を早めに提示して判断材料を与えるためにということも考えて、早めに立候補を表明されていたにもかかわらず、後からぎりぎりに決まった野党統一候補のほうが勝てそうだからと(政策もないのに)、選挙で勝つために降りろという圧力をかけられ、選対メンバーにも誹謗中傷などの嫌がらせがあったということで、こんなの民主主義じゃないと感じました。こういう卑劣な行為ではなく、それぞれの支持者も含め、お互いに納得のいくプロセスで候補者を選ぶべきだと思います。

この件に関して、フリージャーナリストで芸人のおしどりマコさんの所感もものすごくうんうんとうなづきながら読みました。
民主主義って何だ!?少なくともこれじゃない。ゼロから。これから。
鳥越さんは宇都宮さんとの会談で、「築地市場の移転中断や外環道建設の見直し、アメリカ軍横田基地のオスプレイ配備反対などの政策を、鳥越氏が基本的に受け入れると表明した」そうですが、ようやく公開された政策集を見ると、築地移転の中止と外環道建設の見直し、横田基地のオスプレイ配備反対が含まれていません。野党4党のなかで反対している政党があるのでしょうか。この3つについても、今後、きちんと協議を重ねて、どういう形にしていくのかをはっきりさせてほしいと思いました。

あと、この方も注目しています。タダ働きを売りにしているところが理解できないので応援できないのですが(滅私奉公をヨシとする封建時代みたいだし、ブラック企業を暗に推進しているようなものだから)、田中龍作さんによると、都政の暗部を知り尽くした男らしいです。

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最後に、映画監督で、民主主義をずっと見つめてこられた想田和弘さんの言葉に共感したのでご紹介して終わります。


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