20160714

宇都宮けんじさん、都知事選への立候補とりやめまでの経緯などを整理しました。野党共闘の課題が浮き彫りになったと思う。

今日から東京都知事選挙が始まっていますね。

昨日の夜、東京都知事選挙に立候補を表明していた宇都宮健児さんが、立候補をとりやめる決断をくだされました。マスコミの報道では、正しく情報が伝わっていないという声を多数目にしましたので、ツイッターの広報アカウントよりコメントを引用します。
https://twitter.com/utsukenpress
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2016年7月13日、宇都宮けんじの、出馬取り下げに関するコメントを、連続ツイートいたします。

1)宇都宮健児です。本日、私は、明日告示される東京都知事選への出馬を取り下げる判断をいたしました。私は過去2回にわたり、首都東京のあり方を大胆に刷新することをめざし、「希望のまち東京」を掲げて、若い仲間たちや多くの支援者とともに、東京都知事選に挑戦してまいりました。

2)いまも残念に思うことは、自分が次点に終わったということより、都民の生活を一番に考えるべき都知事が、カネの問題で短期間で辞任する、そんなことが二度も繰り返されたという異常な事態でした。

3)今回、私は、今こそクリーンな東京を、無駄遣いをやめて、都民のために、東京に希望を取り戻すために税金を使う、そんな「当たり前」を実現したいという思いから、先日、3度目の都知事選に挑もうと決意し、皆様にも政策をお示しし、走り始めたところでした。

4)私はこの選挙を、これまでの都知事選挙においてもそうでしたが、さまざまな社会問題の存在を知らせ、その解決をともに考え、討論する場所であると考えております。それを通じて政策をともに考え、新しい自治をつくっていく場であると思います。

5)決して知名度優先の人気投票であってはいけないと思っていました。しかしながら、昨日になって野党の方々が他の候補者を立てられたことにより、その社会運動を担っている方々の間にも、非常に悩ましい、対立的な状況が生まれかねないこととなりました。

6)一方で、今回の都知事選挙は、保守の候補者が分裂しているという状況にあり、都政をより都民の生活にやさしいものへと転換していく、千載一遇の機会でもあります。

7)鳥越さんと昨日と本日、二度お会いして、その立候補へのお考えなどをうかがい、政策的にも私たちの政策を参考にされていくとのこともうかがいました。三度目の選挙を市民の力でたたかうという、私たちの選対への敬意の念も感じられました。

8)そこで私は、大局的な観点から考え、今回の選挙戦からは撤退という判断をすることといたしました。今回の選挙に向けて、私を支援してくださり、支持を寄せてくださっていた多くの都民の方々に、心よりお礼とお詫びを申し上げます。

9)もとより、この東京を、より人にやさしい、希望の持てるまちへと変革していく、そのための運動をあきらめるわけではありません。むしろ逆です。さらに運動を前進させるための苦渋の決断です。どうぞご理解をお願い致します。

10) 今回、わたしは立候補を取り下げることにいたしましたが、今後も、私はこれまでどおり、多くの市民・都民の「困った」という声に現場から向き合い、仲間たちとともに都政を監視し、都政を変えていく取り組みを進めてまいります。宇都宮健児

〈追記〉
宇都宮さん本人のアカウントに追記がありました。
マスコミへ苦言も。選挙は、もっと公開討論を。前回はそれをやらなかったから、人気投票になって舛添さんを誕生させてしまった。
(これに関しては、国政選挙も含めていつもそうだと思います。今回も投票日まで期間が短いので、人気投票になってしまう可能性が高かったと思います)
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宇都宮さんのチームのみなさんも、のぼりもポスターもチラシも用意されていましたし、本当に苦渋の選択だったと思います。私自身も、どうして、宇都宮さんで野党がまとまれなかったのかと非常に残念です。今回、石田純一さんが立候補かと思いきや、古賀茂明さんに立候補を要請したというニュースが入り、一夜開けると鳥越俊太郎さんになっているという、候補者選びに迷走した民進党の今回の動きには、本当にあきれました。

鳥越さんの記者会見も見ましたが、政策もこれからとおっしゃるし、都政のことがあまりわかっていらっしゃらない様子で、正直に言って、今のままではいいように操られてしまわないか、とても不安に思いました。宇都宮さんとしっかり協力して、早急に見識を磨いていただきたいし、政策をきちんと協議してお互いにとって納得できる形に落とし込んで、都民のための政治を実現してもらいたいです。政治には宇都宮さんのようなタフな交渉力が必要です。しっかりタッグを組んでいただけたらと願っています。そして、絶対に当選してもらいたいです。鳥越さんも、野党4党も、この責任は重いです。

ついでながら、この経緯なんですが、宇都宮さんがまたわがままで出る、とか、野党共闘の空気を読め、というような一方的な投稿を多数見ました。こういうことを好き勝手に言う人に限って、本人のコメントに基づいていません。こういうところで、本当にその人の思考力と心のレベルがまざまざとわかってしまうもの。

宇都宮さんは、舛添氏の辞任がわかった後、6月15日に立候補の意向を問われたIWJのインタビューで次のように語られていました。
――前回、前々回に続いて、今回の都知事選へ宇都宮弁護士が出馬する可能性はあるのでしょうか?
宇都宮氏「いろんな方から要請を受けているし、いろんな方と相談もしています。舛添さんと選挙を闘ったときには、『希望のまち東京をつくる会』という団体をつくって、そこを中心に闘いました。選挙が終わった後も解散せずに、都政について勉強したり、都議会の傍聴運動をやったり、(韓国)ソウル市の視察や沖縄の辺野古に行くなど、活動を続けてきました。そういう人たちからは要請を受けています。
 ただ、今回は、7月10日には参議院選挙が行われますし、『市民連合』と野党4党との政策協定もできています。野党共闘や安保法制反対の運動をしてきた人たち、そういう運動の流れの中で、都知事選も闘えるような態勢ができたらいいなと考えて、今いろんな人と相談しているところなんですね。50日しかありませんので、急ピッチでやらなければいけません」
宇都宮さんは、政策をきちんと都民に提示して、十分に考える時間を持ってもらわないといけないと常々おっしゃられていました。野党統一候補がなかなか決まらないなかで、公示日の7月14日が迫る。このままでは都民が考える時間がなくなるという危惧から、立候補を表明されたのだと想像します。
宇都宮さんは野党との協力を申し入れていたそうですが、民進党が古賀氏に立候補を要請したり、ということから考えて、民進党がうんと言わなかったんだと推測します。これもあくまでも私の憶測ですが、民進党の中には自民党に考えの近い有力者もいるし、支持母体に電事総連もあるので、脱原発で、弁護士だけに弁も立つ宇都宮さんでは、党内の合意が得られなかったのかもしれません。

古賀氏は宇都宮さんと話し合ってから、と述べて、宇都宮さんも前々から、野党統一候補が出てくるのであれば、話し合いがしたいとおっしゃっていたので、話し合いが実現するかと思いきや、鳥越俊太郎さんで4野党がまとまったというニュース。古賀さんもいい迷惑だったでしょう・・・。

そのニュースを受けて、宇都宮さんは、鳥越俊太郎さんに話し合いを申し入れ、12日に会い、立候補についての想いなどを確認されたそうです。宇都宮さんは政策を手渡して、政策の合意が得られるのかどうか、話してから、今後の連携の形も含め、一本化が可能かどうかを話しあいましょうと、そういう流れになっていたようです。
 会見後、鳥越氏は、このたび3度目の都知事選出馬表明をした宇都宮健児氏と会談。原発廃止、築地市場移転作業の中断、奨学金制度の拡充、新国立劇場の見直しなど、具体的な政策を掲げる宇都宮氏は、会談後のぶら下がり会見で、自身の出馬取り下げの可能性については「選対のメンバーなど多くの方々が納得できる形にする」と述べつつも、具体的な政策をまだもたない鳥越氏に自身の政策をまとめた紙を「参考にして」と渡したことを明かした
 政策顧問のような形で、宇都宮氏が鳥越氏の協力に回る可能性についてIWJ記者が質問すると、宇都宮氏は「選挙を準備した仲間と話して決めたい。密室で物事を決めたくない。都民の皆さんにも納得していただける決断をしたい。現時点で鳥越さんから要請はありません」と解答した。
 宇都宮氏は、野党4党が政策協定について密室で会談を行い、オープンにしていないことを非難。「もし鳥越氏と政策協定を結ぶようなことになったら、都民にはオープンにしたい」と語った。
(IWJ:【速報!】”ニュースの職人”鳥越俊太郎氏が東京都知事選挙に立候補表明!「憲法改正ということが射程に入ってきたことが参院選の結果を見てわかった」~宇都宮健児氏との調整は!? 2016.7.12

その後、共同記者会見の場などで話すことはありましたが、タイムリミットが迫る中で、宇都宮さんと応援を決めていたスタッフのみなさんとでよく話し合われて、大局を見極めて、上記のような立候補取りやめの表明となったのだと想像します。野党共闘の際のプロセスは、国民にしっかりオープンにしておく必要があると私は思います。

この件については、もっと詳しい方が的確なコメントをされていて、私の考えもこちらに近いので、引用します。






野党共闘に効果があることは参院選で示されました。次に野党共闘の課題が、今回の都知事選で明るみになったと思います。この教訓を活かして、さらにグレードアップしていってほしいと思います。