20160713

2016年参議院選挙を振り返って

今回の選挙ではさまざまなドラマがありました。

今回は初めて選挙事務所にも行ってみました。なんとなく、選挙事務所って殺伐とした怖いところのイメージがあったんですが、行ってみたら部室みたいなわいわいした感じでした。公選はがきのあて名書きを何枚かお手伝いさせてもらい、選挙へ行こうの呼びかけパレードに参加。「ごはん、食べてってくださいね」と親切にしていただいて、カレーとうどんの夕飯(実費として100~150円で投げ銭)をその場にいたみんなで食べました。

同じ席に座っていたおっちゃんが、おもしろい話をずーっとしてくれてたんですが、後になって議員さんだったとわかりました(しかもわりと地位の高い)。政治家ってものすごく遠い存在だったけど、こんなふつうにしゃべれるもんなんやと思ったし、改めて、政治家って言っても自分と変わらない普通の一人の人間なんだよなぁと思いました。

応援している野党統一候補の方が他の選挙区の若い候補者がしているような、Facebookページでの情報発信をしていなかったので、これはちょっとマズイのではないかなと思い、非公式のフェイスブックページを作って、ほかの選挙区の候補者たちのように、街宣スケジュールや、演説の内容、政策などについて、情報発信を一人でしたりもしました。イラストレーターとかデザインツールを持っていないので、政策を組み込んだ写真などの画像をデザインするのにはCanvaという無料ツールを使いました。

公式Facebookページがないことに気づいたのが遅すぎたし、選対の人が公示後にはやるかもしれないとか、前々からがっつり関わってる人に気分を害されないかなとか、いろいろ不安で躊躇したのもあって、開始したのが遅かったので、あまり広がりませんでしたが、それでもやらないよりはよかったのではないかと思います。検索で見に来てくれた人もいました(候補者の方の個人アカウントは、ポスターにある名前の表記と漢字とかなが違っているせいで、ポスターにある名前で検索しても違う人が出てきてしまう)。もっと早く始めていたら、もう少し広まったと思うし、公式ページだったら、きっと内部の人たちももっと広めてくれたと思うのですが、まあ、ないよりはよかったかなと思います(選対じゃなくて顔のわからない一個人がやっているって気持ち悪いという気持ちもわかる)。

誤解されるといけないので、なんでそんなフェイスブックページを勝手にやったかを先に説明しておくと・・・
  1. 選挙のチラシやポスターに表記された名前でひっかかるページがない
  2. 公式サイトが検索でひっかかりにくいのと、スマホ対応でなくて見づらい(公式サイトは2つあり、1つは党のページ、もう1つは後援会のページ。後者はできたてほやほやで、グーグルにリストアップされておらず、検索でひっかからない)
  3. 既存の勝手連のグループページは、普通のフェイスブックページよりもタイムラインで閲覧するハードルが高い。(グループページは、参加希望を申請→管理者が承認という流れ。投稿を読んだら「閲覧済み」に表示されてしまうため、いいねを押さないと気まずいという心理も生まれがち。投稿者名は個人名なので、プライバシーを考えるとシェアもしにくい)
  4. 候補者さんの個人アカウントは、シェアが生まれるような投稿があまり見られない(ツイッターと連動型で投稿が短かめ。政策を深掘りして書いたものはなく、写真もあまりきれいに撮られたものがなく、ニュースなどのシェアもコメントなし。リアルでの活動の多い方なので、たぶん、ネットでの情報発信に慣れていらっしゃらない)。
理由はこんなところです。

地方の選挙だと、東京都は違って、オフラインでの活動だけでいいもんなのかな?とも思いましたが、他の地方でもネットはかっこよく活用されていたから、やっぱり、これはたぶんやったほうがいい、と思いました。当選には届きませんでしたが、選対の中で喜んでくれる人もいてほっとしました。日本全体の結果として考えてみても、ネットを活用してようやく接戦という感じだったので、ネットなしではかなり厳しいのではないでしょうか。ネットでの選挙活動は意味がないという意見もありますが、意味がないというのは極論で、ネットだけでは十分ではないということであって、なければもっと厳しいということだと思います。

自分としてはちょっと思い切った行動ができたのは、東京選挙区で立候補していた三宅洋平さんの存在が大きかったです。ちょうど迷っていたときに、三宅洋平さんが動画で「何かできることがあったらお手伝いしますって言ってもらえるのはありがたいんだけど、指示を出している余裕がないので、公選法だけ気を付けて自由にやってください!」(tom-tom解釈)と語っているのを見て、後押ししてもらえたと思うし、「PO-DE-MOS―おれたちはできる」(PODEMOSはスペインの新しい政党の名前で「おれたちはできる」という意味)「自信を持ってください」にもかなり勇気づけられました。

三宅洋平さんは、日本全国の壊憲ストップを願う人たちに勇気を与えたと思います。三宅洋平さんが勇気を振り絞って3分の2ストップのために立候補して、訴えている姿を見て、諦めそうになるときにも頑張り続けられたし、折れそうになるときもこのくらいは大したことじゃないと思えてきたし。政治は自分たちでつくるんだという感覚を保つことができたと思います。

終わってみて、個人の尊厳、基本的人権、平和主義を守りたいと思う者にとっては、非常に厳しい結果でした。でも、何か新しい風を感じました。政治家だけががんばるんじゃなくて、政治をつくるのは個人個人なんだ、と思う人たちが増えてきたように思います。違いを乗り越えて、お互いに話し合える空気というのはまだまだ足りてないと思うけど、それでもみんなが一人ひとり声を上げて変えていくんだと思う人たちが、増えたように感じられたし、本当の民主主義に向かって少し前進できたんではないでしょうか。

落ち込んでいる暇はないですね。もう都知事選もすぐ。憲法改悪を許すのかどうかを問う国民投票もあっという間に来てしまいます。ギアを入れなおしてがんばっていかなければ。

憲法がどのような経緯でつくられたのかが、証拠とともに書かれているこちらの本、もう一回よく読んで、噛み砕いて話せるようになりたいと思います。

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