20160409

清明の次候は第十四候「鴻雁北(こうがんきたす)」。雁(がん)が北へ帰るころ。

【旧暦弥生三日 清明 次候 鴻雁北(こうがんきたす)】

Wild Geese
photo by liz west on flicker
今日から清明の次候「鴻雁北」(読み:こうがんきたす)に入りました。雁が北の寒い国へ帰る頃という意味になります。

初候の「玄鳥至」(げんちょういたる)でツバメが来たと思ったら、冬の渡り鳥の雁が北の国へ帰っていきます。雁が日本へやってくるのは、10月の初め頃で、寒露の初候に第四十九候「鴻雁来」(こうがんきたる)という七十二候があります。

カルガモやマガモはよく見かけるのですが、雁(ガン)を見かけたことがありません。出身の秋田で暮らしていた頃は、V字になって上空を飛ぶ雁の群れをよく目にしていたので、香川では見かけなくなって、不思議に思っていましたが、調べてみたら、北海道と東北で春と秋に飛行が見られることがほとんどで、島根県以西で見られることは稀とのこと(参照:サントリー日本の鳥百科マガン)。なるほど、どうりで見かけないわけです。

飛来するマガンの7割近くが宮城県の伊豆沼に来ていて、秋田はその中継地点だったそうです。近年、温暖化の影響で、渡りの時期にズレが見られたり、中継地点はずだった場所にずっと残ったり、数が集中し過ぎて農業にダメージが出るようになったりといった変化が見られているということで心配です(参照:目撃者の証言:ガンの「渡り」が変わってゆく)。

マガンのほかには、カリガネ、ヒクシイなどが日本に生息しているそうです。雁が帰るのと来るのが、七十二候に入っているくらいなので、昔は日本全国で見られたのか? いずれにしても、ここ香川では雁の渡りは見られないので、春と秋の本格的な訪れを知らせてくれる鳥はツバメだけ、ということになります。

先日、今年初めてのツバメを近所の酒屋さんの前で目にしました。4月6日だったかな。ツバメの渡りの時期は、暦代わりにできてしまうほど正確で驚かされます。