20160306

自分を信じることと他人を信じること。根っこでは一緒なのでは

【旧暦睦月廿八日 啓蟄 初候 蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)】

自分を信じることと、他人を信じることとは、矛盾しているように見えて、実は根元では一緒なのではないだろうか。イケダハヤトさんの記事を読んで思いました。
まだ東京で消耗してるの?:「イケダハヤトは『信者』からカネを巻き上げている」と中傷してくる人への最終回答。
イケダハヤトさんはとても多くの人々に読まれているブログを書かれていて、最近、noteというプラットフォーム(*)でコンテンツを有料販売するようになったところ、「信者からカネを巻き上げている」というような中傷を受けたそうです。

そうした中傷に対するご自身の見解について書かれた上記の記事で、「信じることは、いいのか悪いのか」という問題提起をされていて、深く考えさせられました。

自分を信じられていれば、自分の「人を見る目」を信じることができて、「この人はいい人だ」と素直に、信じるべき人のことが信じられるのだと思います。

自分を信じられている人は、人を見る感性も優れています。だれかの写真を見ただけで、「この人はいい人」「この人はこういうところがあるから要注意」と瞬時に言い当てて、びっくりするほど的中する知人もいます。

でも、人間だから、信じた相手も間違うことがあります。信じる側には、どこまで信じるかを決める自由が与えられています。だから、「ここまでは納得できるけど、これはちょっと違うんじゃないの?」と思えば、部分的に信じていればいいだけのこと。その判断を誤ったら、それは自分の責任です。そこで学んで、また次に活かして行けばいいのだと思います。その繰り返しによって、自分の「人を見る目」の精度は上がっていくし、自信にもつながっていきます。

自分の目を信じて、何かや誰かを信じることと、責任は常に隣りあわせ。信じる、責任をとるの繰り返しで、見る目は磨かれていくものだと思います。

私は昔、いい人だと思って信じた仕事相手(Aさん)のことを、他の人(Bさん)にも紹介して、BさんがAさんと仕事をするようになってしばらくしてから、Aさんがあまりいい人ではなかったと気づいてしまったことがあります。もしかすると、何か事情があって、Aさんがあまりいい人ではなくなってしまった、ということだったのかもしれません。

そのときは、Bさんにに謝って、「Aさんとは実はこういうことがありました。最初はいい人だと思っていたのだけど、ごめんなさい。Bさんにもこういう面を出すかもしれないから気をつけてください」と伝えました。素直に、自分の見る目の誤りを認めることは、Bさんとの関係に傷がつくかもしれないし、おそろしくもありました。でも、それが、一度は信じた者の責任だと思います。

ちなみに、Bさんとは、今でも仲良くやっています。Bさんはむしろ誠実と捉えてくれて、より関係が強くなったようです。素直に謝って切れるくらいの相手なら、早く離れたほうがいい相手なのかもしれません。

信じるべき人のことを素直に信じられない人は、自分で考えること、感じることを放棄している人なのではないでしょうか。肩書きや、社会的地位、名声、権威からのお墨付きなどを頼っていて、自分の目を使っていないように思います。

他人の目をあてにしていて、自分では何も考えずに、多数派の意見に声をそろえようとする人もいます。自分はこう思う、というのが怖いんだと思います。自分ではないだれかの意見に合わせていれば、「自分のせいではない」と言い逃れをする余地を常に残すことができるからなのかもしれません。

誰しも、誰かの言うことを信じて、日々行動しているものです。天気予報を信じて、傘を持ってでかけたり。「○○が健康にいい」という意見を信じて食べるものを決めたり。

誰の言うことも信じずに、全てのことを自分で手当たり次第にぶつかっていって、実験して証明していたら、時間がかかりすぎてしまいます。信頼できる人を見極めて、その人の言うことを自分の頭で考えて、自分の目で精査して、自分の考えや行動を形成していくというのは、合理的な知恵だと私は思います。

記事を出したので、イケダハヤトさんについて、私がどう思っているかも書くべきなのかな、と思うので書きます。私はとてもいい方だと思っています。文字だけを見たら、ちょっと挑発的ですし、一見するとネット上でよく使われているスラングのようなものも見受けられて、ときに、少し下品な印象を受けることもありますが、その奥には何か温かい、いいものを感じます。前述の記事の中に出てくる、「イケダハヤトを盲信する人に伝えたいこと。」の箇条書きを見ても、とてもまともで誠実な方に思えます。

実業家としても、立派なことを口で言うだけではなくて、行動でもビジョンを実現されているのがすごいなぁと思います。攻めと守りのバランス感覚も優れているように思います。若いのに。リスクをとらないで、リターンばかり求めるマネージャーはよくいますが、イケダさんのように、ブログなどからのご自身の収益を優秀なプレイヤーに投入して価値を生んでいる、リスクを率先してとるマネージャーは滅多にいないと思います。「炎上」(ネット上で異論を呼んで収集がつかなくなること)が売り(?)なのかもしれず、あんまり、こういう褒めるようなことを書くのはご迷惑かもしれないな、とも思ったのですが(・・;)