20160213

いろんなところが今一歩。残念なお店に学ぶ改善点

【旧暦睦月六日 立春 次候 黄鶯睍睆(うぐいすがなく)】

高松のカフェで集中して仕事をした後、気がついたらもう13時すぎ。
お昼ごはんを食べないと、といつものラーメン屋さんに向かう途中、
地産地消のイタリアンバルを発見。

11月にオープンしたばかりと看板に書かれていました。
ランチは地元の素材を使ったパスタを出しているそう。
外から見たところ、週末だというのにガラガラでした。
若い人が頑張っているように見えたのでなんだか応援したくなり、
一人で入ってみることにしました。

…が、しかし、いろんなところが今一歩。

東京からの移住友だちがぽつりとこぼした、
「香川ってさー、入ってみてがっかり・・ってこと結構多いからさー」
というセリフを思い出しました。
(もちろん、東京でもがっかりな店はいっぱいあったし、
東京だと居心地のいいお店はお客さんも多くて、
ゆっくりできなかったりしますが。。)

個人攻撃はしたくないので、お店の名前は出しませんが、
いいお店を見ているだけでは気づけない、
改善に役立ちそうな発見がいろいろあったので
書き残しておこうと思います。

1. 空いてるのにひとりだとカウンターに座るように言われる
→「お好きなお席へどうぞ」が好印象。

ランチのラストオーダーまであと30分。
席はたくさん空いている。

お客さんが大量にやってきそうにない時間帯だったのですが、
壁を向いて気まずそうに食事をしていた
それぞれお一人様の男性客2人の間のカウンター席に
座るように言われました・・・。

(ええー!ここー!?テーブルあいてるやん!)
と内心思いつつ、しかたがないので
男性客2人の間に壁を向いて座りました・・。

帰ってから相方に話すと、
「あいとるやないかーカウンター座れってどうゆうことやー!
って怒って帰ってやったらよかったんよ!」
と言われましたが、小心者なので。。。
そういう人もいるでしょうね。
小心者の私でも、一度は我慢してももう二度と行かないですね。
友人にも勧めないです。

2. 荷物置き場がない
→テーブルの下に棚をつけるか椅子の下にラックがあると便利

仕事道具を抱えていたので、結構な大荷物でした。
空いていたのでテーブル席の椅子に置けるだろうと
思って入ったものの、カウンターに通されてしまったので置けません。

こんなふうにして、空いていても一人で来た客を
カウンターに詰め込むくらいなので、
「いっぱいお客さんを詰めるつもりのお店なのかも、
それならカウンターテーブルの下に棚くらいあるだろう」
と、予想して手を伸ばしてみましたがありません。
椅子の下にもラックはなし。

「お荷物入れにお使いください」と、
よく東京のお店では店員さんが持ってきてくれたかごも
店員さんが持ってきてくれる気配もなければ、
見えるところにもそれらしきものはありません。

結局、膝の上に荷物を置いて窮屈な体勢で食事をしました。
荷物カゴや荷物置場のありがたさを感じました。

3. グラスにおしゃれ感がないのがイタすぎる。

お冷を持ってきてくれた店員さん。
入っているのは、キリンの景品みたいなコップ。
「これ、家でもお客さんには出さんよー!!」
とおもわず心の中でツッコミを入れてしまいました。

イタリアンバルですよ?
居酒屋ならまだ理解できますが・・・

国産りんごのスパークリングジュースをお願いしたら、
酎ハイが入っていそうなグラスに入ってやってきました。
ジュースがちょっとかわいそう。

食べ物の良さを引き出す器の大事さを思いました。

4. 料理を待ってる間に楽しめるものがない
→壁に素敵な絵がかかっているか、おしゃれな雑誌や本があると◎

壁を向いて、食事中の、気まずそうな知らない男性2人に
挟まれて座った私でしたが、次に困ったのが目のやり場。
本を取り出そうにも、
ちょっとマニアックな本しか持っていなかったので、
視線が気になって取り出せず、お店の中をキョロキョロ。

絵もなければ、本もありませんでした。

父がときどき口づさんでいた、

♪絵もない 花もない 歌もない 飾る言葉も
洒落もない そんな居酒屋で~

あのメロディが頭のなかでリフレイン。

うーん、やっぱりここはイタリアンバルっていうか居酒屋。
(ビミョーな歌はかかってたけどね)

素敵なお店に、本や雑誌が置かれているのは、
気まずくない配慮でもあったのですね。

5. 壁にお酒の広告と求人広告はダサい居酒屋みたい
→ちょっとしゃれた絵をかけたほうが◎

キョロキョロしていて目に入ったのは、
絵ではなく、大手メーカーのよくあるお酒の広告。

テーブルにも同じく、有名女優がグラスを片手に微笑む
おっさん向けのお酒の広告のポップが並んでいました。
(紳士は好きですが、おっさんは苦手です。
相方にもoyaji-phobia[=(造語)おやじ恐怖症]やな、と言われてます)

おっさんくさいので、これはいくら販促用にお酒やさんからもらっても
使わないほうがいいと思いました。

イタリアンバルというか、ますますダサい居酒屋ちっく・・・。
そのお酒を勧めたいのであれば、ポップをお店の雰囲気に合わせて
自作したほうが馴染むと思うし、既成品よりも飲みたくなると思いました。

6. 音楽がちゃらい感じの洋楽。
→居心地のいいお店をまわって研究したほうが◎

目を楽しませてくれるものがなかったので、
耳をすませてみたら、音楽がかかっていました。
一応洋楽で洋風ちっくにはしているんですが、ちゃらすぎて、
テンポが食事する雰囲気ではありません。
英語ならいいってもんじゃないですねぇ。
とにかく落ち着かない。

食事をくつろいで楽しめるような他店をまわって
どんな曲がかかっているか、研究してみるとよいかもしれません。
あるいは、音楽のセンスのある友人にセレクトしてもらうとか。

いやー、音楽も大事ですね。

7. 値段に対して満足感が足りない

気まずさを乗り越えて、ようやく料理が運ばれてきました。

しらすと菜の花のペペロンチーノをお願いしたのですが、
具がそんなになくて、パスタの量も少なめ。
なぁ~んか、けちくさい感じ。
家でつくるパスタのほうがずっと安くておいしいなぁ。

ランチは、パスタと飲み物のセットで、
鷹の爪とにんにくだけのペペロンチーノだと500円、
少し具が入っていると950円でした。
魚介類などが入ると1200円ちょっと。

比較として、同じ値段でランチを提供していた
東京のお店を考えてみると、
会社のお昼によく行った芝浦のパスタ屋さんの
ナビリオというお店も、ランチは同じ950円でした。
日替わりのパスタが魚介かお肉から選べて、
新鮮な野菜のサラダと自家製パンがセット。
ドレッシングも自家製でおいしい。
パスタのソースはペペロンチーノっぽいのか、
トマトソースの二種類だけなのに
全然飽きなくて、毎週のようにランチに行っていました。
パスタの具も少ない感じは全然しませんでした。
うーん、ナビリオが恋しくなってきました・・・。

香川なら場所代は東京より安いはずだし、
材料費も産直をまわったり、生産者さんから直接買ったりすれば、
新鮮でいいものを安く入手できるはず。
950円の値段設定なら、もう少し満足感のあるものが出せると思います。


8. お客さんのいるところで除菌スプレーを使う
→使うなら基本的にはクローズ後に

食事をしていると、横に座っていた
先客の男性が食後のコーヒーを飲み終えて、
お会計をして帰って行きました。

帰るなり、ホール係の女性が食器を片付けて、
私が食べているすぐ横で、
アルコールスプレーをシュッシュ。
匂いもキツイし、料理に霧が入るんじゃないかと
とても嫌な気分になりました。

除菌をしたいなら、飛沫が飛ばないように、
ふきんに除菌成分を含ませて拭くなど、
食事中のお客さんに不快な思いをさせない
配慮が必要だと思いました。

このお店はクローズの時間帯があるのだし、
ひとまず水拭きしておいて、
除菌したければ、お客さんが全員帰ってから、
アルコールスプレーをシュッシュしたらいいのでは・・・。

カビが発生していたのを発見したとか、
そういう場合なら仕方がないと思いますが・・。

*****

ここのお店は、できたばかりのイタリアンバルだというのに
女性のお客さんがゼロ。
おしゃれ感に欠けるのでそれもそうだと思いました。
女性ではなく、男性客をターゲットにするのであれば、
量が少ないし、値段に対して満足感に欠けました。

週末のランチタイムなのにあんなにガラガラで、
もう少し勉強して、いいお店づくりをしないと、
閉店も時間の問題かも、と心配になりました。
せっかく、地産地消をがんばろうと思っているお店なので、
もう少し研究をして、がんばって残ってもらえたらいいなぁ。

外食って、食事だけじゃなくて体験も商品の一部だと思います。
食事だけでいいんだったら、お惣菜とかでも十分。
器、盛り付けの美しさ、内装、音楽、雰囲気、店員さんのホスピタリティ。
家では味わえない食事の体験を提供して、
その対価としてお金をもらうものなので、
料理以外のところに配慮が必要な仕事なんだなーと思いました。
ちょっとツライ昼ごはんの体験になりましたが、
いつも気持ちよく通っているお店の、隠れたところでの心遣いに
改めて気づくいい経験でした。