20151122

祈りの力を信じつつ

【旧暦神在月十一日 立冬 金盞咲(きんせんかさく)】

祈りの力を信じてはいますが、一方で、祈りの力だけでは間に合わないこと、不十分なこともあると思っています。人間が肉体を持って生まれているのは、物質的に何かを動かすことで、世界をよりよく変えていく必要があるからだと思います。だから、祈りだけではなくて行動も大事だと考えています。

ときどき、スピリチュアル系の人たちのなかには、祈りが全てで、実際に起こっている問題に目を向けず、いいことだけを思い描けばそれが実現すると思っている人がいます。問題を提起したり、苦しみの最中にいる人たちのことを思って助けたり、不正にNOと伝えたり、行動を起こしている人のことを愚かだと批判する人もいます。悪いことを思い浮かべると悪いことが実現されるから、考えないようにするべきだという考え方なんだと思います。

私はその辺のことはどっちが正しいかわからないので、なんとも言えないけど、行動を起こしている人のことも尊敬するし、行動を起こしたほうが早いこともあるし、祈りだけが万能だと思っている人たちに行動を起こせとは言いませんが、それと同じように、行動を起こしている人たちを蔑むのはよしてほしいと思います。私は人間だから、祈りもするけれど、行動も起こします。思いやりをもってNOと言い、行動で示します。

まだ修行の足りない私は自分のこの感覚にあんまり自信を持てずにいたのですが、私より遥かに波動が高いであろうダライ・ラマもパリでの襲撃事件に寄せて、こう言っていました。
"We cannot solve this problem only through prayers. I am a Buddhist and I believe in praying. But humans have created this problem, and now we are asking God to solve it. It is illogical. God would say, solve it yourself because you created it in the first place."
(この問題[=パリの襲撃事件や憎しみの連鎖のこと]を祈りだけで解決することはできません。私は仏教徒として祈りの力を信じています。しかし、この問題を作ったのは人間です。それなのに私たちは神にこれを解決してくれと言っている。道理がありません。神はこう言うでしょう。そもそもこの問題を生んだのはあなたたちなのだから、自分で解決しなさいと)
Dalai Lama on Paris attacks: 'Work for peace, and don't expect help from God and governments'
なにかに頼りだすと、自分の感覚が曇ります。私は祈りの力も信じているから、祈りもしますが、肉体を持った人間として、物質的に物事を動かす行動もしていこうと思うし、そうしている人たちの応援もしていきたいと思っています。