20141130

ピエロ

【旧暦神在月八日 月齢 6.6 小雪 朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)】

誰からも 愛される人が いつもうらやましくて

何のために ここに生まれてきたんだと 問いかけた日々

Superflyの"I remember"という曲の歌い出し。この歌を聞くと、10代の頃の気持ちを思い出す。

20代の初めころまではそうだったかもしれない。できることなら誰とでも仲良くしたいと思っていた私は、嫌われるのを極端に恐れていた。それでも、自分がはっきりしている私は、よく嫌われた。そしてモヤモヤしたものだった。

いろいろと悩んだ結果、自分が自分のままでいれば、数は少ないかもしれないけれど、本当の自分を慕ってくれる友だちだけに囲まれることになる。そのほうが幸せだと気がづいた。人の好みなんて人それぞれで、万人に愛されようと思ったら、無難な人間に収まってしまう。自分の場合は本当の気持ちを抑えこまなければならない。そして自分はそれではハッピーじゃないと気がついた。

今も若かりし頃のその気持ちはたまに顔を出すけれど、今は、自分をしっかり持つことのほうが大事だと思うようになったため、どんな人とでも仲良くしようとか、誰からも愛されたいとかは、思わなくなった。嫌われても、相手を恨まなくなった。少し悲しいことには悲しいが。他人からの評価もそこまで気にならなくなった。自分のことは本当は自分が一番よくわかっている(そう考えるに至ったのは過去にこんなことを考えたからだった→自信の根源)。

自分が自分のままでいられずに、ピエロのように愛想を振りまいて、白を見てもまわりが赤だと言えば赤と言い、まわりに気に入られる自分を演じて友だちを増やしたって、本当の友だちだとは言えない。ピエロの私を好きな人が増えるだけだ。孤独感は募るばかりだ。本当の私を殺し続けるくらいなら、誰からも気に入られなくても、せめて私だけは私を愛して生かす人間でいたい。

この曲は最後はこんな風に終わる。

I remember
悲しみの雨が教えてくれた
絶望を希望の光に変えたメッセージだった

(中略)

あれは燻る私を変えた一ページだった

歌うという最も好きで得意な自分の表現を続けてきたアーティスト。口ずさむたび、そのメッセージは何だったのか、とても知りたいと思う。