20140813

香川のいいところ

【旧暦文月十八日 月齢 17.2 立秋 寒蝉鳴(ひぐらしなく)

香川に住み始めて約5カ月。今年は家の改修と田畑など、家の中のことを中心にしていて、あまり外に出て行く余裕がないのですが、うろちょろした範囲で感じている香川のいいところをお伝えしたいと思います。

香川は、私の田舎のイメージをいいほうに壊してくれました。東京と比べて、人のエネルギーがすごいです。ないなら自分でやってみよう!という人も多いし、おもしろそうやねーと集まってきて手伝う人も多くてどんどんおもしろく膨らんでいっている感じがします。

個人で経営されているお店も多くて、そうしたお店は東京のコピーではなく、香川だからこそできるおいしいものや、香川にしかないおしゃれなもの、かわいいもの、使いやすいものがいっぱいあります。金沢を旅行したときにも感じたことですが、自分のまちに誇りを持っている感じがします。

東京のコピーじゃないからこそ、個性的でおもしろいですし、よくわからない人に働かされているのではなくて、自分がマスター(働いている人もオーナーのことをよく知っていて好きだから手伝っている人が多い)なので個人に任されている意思決定権も広いし、融通もきくし、個人的に仲良くなったり、楽しいことがいっぱい起こります。

秋田だと、今は変わってきているのかもしれませんが、私が住んでいたころや、家族から聞く限りでは、常に都会との比較で劣等感を持っていたように思います。東京にあるものがないと言って「田舎だもの」「なんもねーどごだ」(きれいな水も森も、かわいい鳥も、おいしい米や野菜や果物も、燃料になる薪も、いっぺあるしゃ!と反論したくなる)とこけおとしたり、たとえばセブン-イレブンができたとか、東京にあって秋田にないものが入ってきたからと喜んだり、秋田ならではのいいところに目を向けずに、東京や仙台などの都会と比較して、ズーンと暗くなっているようでした。だから、都会ぶりたくて不良が増えたり、アブみたいな音のバイクや車が走り回ったりしていました。大手企業の工場の閉鎖が決まると、絶望的になったりして、経済もなんだか都会に依存している感じでした。でも同じ田舎でも、香川では仕事がないなら作ればいいじゃん!という感じで、個性的なおもしろい会社やお店が多いように感じています。そういう前向きなパワーが秋田にも今はあるといいなぁ、と、もしまだ足りてないなら、これからそういうふうになっていったらいいなぁ、と願っています。

楽しいねーいいねーというほんわかしたポジティブな雰囲気のせいか、私もこちらに来て、まぁ、好きなことをやってみよーという気分になれて、東京にいたときほどは気負わずに創作活動ができるようになりました。車がある生活が前提の場所で電車+自転車+足だけだと、移動だけでも結構時間がなくなるし、非電化の割合が増えたり、節約生活でおやつも手作りだったりで、家事などやることは東京よりも増えているのですが、それでも心が疲れていないので、暇さえあれば手を動かしている自分がいます。

相方もどんどんいい作品が生まれるようになってきて(私が言うのもナンなのですが…)、東京にいたときより動きまくってるのに、どんどん生まれてるねー!と二人して驚いています。相方の特権で、私が一番に読ませてもらえるので、最近はそれが何よりの楽しみです。

コミュニケーションスタイルの差異など田舎ならではの大変さもあるし、東京の友人にはなかなか会えないし、好きだった場所にもちょいちょいはいけなくなってしまったし、さみしい思いもありますが、やっぱり移住してよかったなーと感じています。創作活動で日本中(あわよくば世界中)をまわれるようになるといいなぁなんて、夢も膨らんでいます。