20140731

土用の丑に

土用入りをして梅干しの土用干しをした話を昨日書きましたが、29日は土用の丑の日でした。

土用の丑といえばうなぎ。新聞の折込チラシでもうなぎの蒲焼きが目白押しで、仏生山温泉に行った帰り(まだ風呂通いを続けています^^;)にも、居酒屋さん(かな?)の前を通ったら、おじさんがうなぎを焼いていて、私たちが通るとうちわでさらに激しくあおいでくれたりしました(笑)

たしかモンベルの会員誌でだっと思いますが、うなぎが絶滅の危機にさらされていることを数年前に知って、未来の世代に残したいと思い、私はうなぎを食べなくなりました。

このあたりが詳しいです。
●ウナギが食べられなくなる日(ナショナルジオグラフィック連載)
http://nationalgeographic.jp/nng/article/20120710/315508/
●SAVEうなぎ~薄利多売で進む絶滅への道(グリーンピース・ジャパン)
http://www.greenpeace.org/japan/ja/campaign/ocean/seafood/SaveUnagi/

何も知らなかった頃は、一杯500円という問題なくらい安い値段で売られているうな丼を食べたりしたものでした…。養殖でも稚魚を海から捕ってきて育てているので、絶滅を防ぐことにはつながらないのだそうです。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに入ったので(「近い将来、野生での絶滅の危険性が高い」という意味の分類の「絶滅危惧1B類」に入りました)、さすがに今年は新聞でも報じられていましたが、土用の丑が近づいてからは小さな記事にしかならなくなってしまいました。

去年の土用の丑には、うなぎが絶滅するっていうのに、うなぎ売り合戦なんて、という感じに思っていたのですが、今年は香川に来たせいか、少し感じ方が違います。小さな商店街のお魚屋さんやお惣菜屋さんが一生懸命うなぎを焼いていたり、地元のスーパーの広告に、うなぎの養殖を代々営んでいる九州の家族の写真が載っていたり、土用の丑にうなぎを売ることが、会社員で言うボーナスみたいなものになっている、生活がかかっている人たちがいることを、身近に感じました。

しかも、この人たちはたぶん、うなぎの絶滅の直接の原因はつくっていなくて、絶滅に追い込んでいるのは、やっぱり、バカに安い値段で年がら年中うなぎを食べられるようにして、安く買い叩いて儲けている大企業で、それなのに、うなぎが絶滅するのでうなぎを買わないでください、というような運動をするのはどうなんだろう…と考えこんでしまいました。うなぎを絶滅に追い込んだ企業だって、その中で働いている人たちは、ノルマがあったりとやっぱり生活がかかっていて、単に悪者を決めつけて、そいつを懲らしめればいいという図式では何も解決しないと思いました。

原発にしても、農薬にしても、化学物質にしても、そういう他の問題にも同じことが言えるように感じます。推進している側の人たちもおんなじテーブルについて、みんながハッピーになるような解決策を、みんなでどうしたらいいかなぁ、と考えながら、いい方向に進んでいけたらいいなぁと思いました。

結局、土用の丑に今年もうなぎは食べませんでした。香川ではあんこもちを食べるならわしがあり、あずきで夏負けを防ぐと聞いたので、あずきを麹甘酒に入れて、キヌア(雑穀の一種)も入れて、ぜんざいみたいにして食べました。江戸時代には夏バテ防止に甘酒を飲んだそう。暑さの折り返しに、栄養がたっぷりとれた感じがします。