20140722

どこかでつながっている

相方がノートなどに書きためてきた作品を、本として形にすることを始めました。

まずは、ここ2年ほどの作品を集めた作品集の「今」と、相方が昔、何かが降りてきたかのようにとうとうと語ったことや即興の歌を私が書き起こして物語仕立てにした「おはなし仙人」の二冊をまとめました。「おはなし仙人」のほうは、昔、相方に誕生日プレゼントとして作ったものでしたが、もう一度見直して、改訂しました。


「今」のほうは、音楽のアルバムを作る感覚で、今まで書いたものの中から、テーマや根底にある流れに合う作品を選び、順番を考えました。これは相方の担当。私が言うのもナンですが、これ以外ないよね、という流れになりました。

相方は本好きが高じて、東京に住んでいたころに、製本の本を読んでやり方を覚え、いろいろな製本ができるようになりました。和綴じが好きで、自分用のノートも和綴じで作ったりしています。

読みやすくページの構成を整えたり、用字の揺れや誤字脱字をチェックする校正をしたり、といった、編集の作業は私がさせてもらいました。英語の語学書の編集を教えてもらい、お仕事でさせてもらってきたことが役に立ち、とてもありがたく思いました。

絵も好きなので、挿絵も入れさせてもらいました。おはなし仙人のほうの表紙のイラストは、以前に書籍の店頭用見本を作らせてもらった経験が活きました。

「今」の挿絵と、その挿絵がついている作品の一節を抜粋したポストカードもいいかも!と思い、やってみたらすごくいい感じにできました。自分で言うのもナンですが…。

「今」の表紙のタイトルが入ったパーツのデザインは、相方が撮っていた写真を材料にして作りました。使った写真は、今年の元旦に初日の出を見ようと公園に集まっていた人々のシルエットを写したもの。そこにいただれもが「今」という瞬間に集中して楽しんでいたので、それから、これが作品集の一冊目にあたり、初日の出がスタートを象徴しているので、ぴったりだと思いました。

ポストカードとタイトルのデザインは、料理に似た作業で、パソコンの機能は包丁やはかりなどの道具、文章や写真は野菜などの素材、カードや表紙の背景は盛り付ける器、という感覚でした。これも私が言うのもナンなのですが、素材がいいので、いいものに仕上がりました。

編集、イラスト描き、料理、他にも数え出したら無限なくらい思い当たりますが、今までやってきたことが、この本を作るという自分の好きなしごとにつながっていることに、静かな感動を覚えました。

「今」の一番目に来る作品「好きなことを続ける」に、「ひとつのことは、他のこととどこかでつながっている」という一節があります。今回、そのことを実感しました。