20140717

初めての自然農の田植え

自分たちのたんぼで初めての田植え。私は諸事情により(*)、田畑に出るのを控えていて、相方が一人でがんばってくれています。

こちらの書籍を参考にしながら、川口由一さんのやり方でやってみています↓。
自然農の米づくり

畑に苗代を作り、稲がある程度大きくなったので、今は畝に一本植えで移植していっているところです。ものすごく時間がかかっていて、一つの畝を植え終えるのに2-3日はかかります(苗代について過去に書いた投稿はコチラ)。

香川では半夏半作という言葉があって、半夏生(7/2)までに田植えを終えないと、収穫が半分になると言われているそうですが、半夏生をもうだいぶ過ぎてしまいました。でも、今週末でどうにか終わりそうです。

相方は疲れが溜まってきたのと、近所でさかんに撒かれている除草剤に喉をやられていて、除草剤が少し落ち着くまで、2日ほど休みを入れ、ラストスパートに備えています。

まわりでは、トラクターで春から何度も耕して草が生えないようにし、田んぼに水をいれて機械で代掻きをして、畦塗りもペタペタ機械で置いていき、ちゃーっと植えていく機械植えがほとんど。田植えが始まったかと思ったら目を離したすきに終わっています。草刈りも刈払機でぐわーっと借り、除草剤を撒いて畦や通路の除草を徹底的にやっています。

近所のホームセンターでも農協でも大々的に売りだされている除草剤ラウンドアップ(成分名グリホサート)は、日本で一番多く使われている除草剤なんだそうです。カナダの一部の州やデンマークなど先進的な国や地域では使用が禁止されているところがあるほど、環境と健康への影響が懸念されているのですが、日本では除草剤をまかない人が責められたり、勝手に除草剤をまかれたりする地域もあるのだとか。幸い、近隣にはそういう強硬派がいないのでありがたいことです。

うちの田んぼは、一般的なやり方からしたら、かなり奇異に映るやり方です。一般的なやり方では、トラクターで何度も何度も耕し、畝は立てず、最初から水を入れ、ほとんど常に水をパンパンに張り、稲は農協から買ってくるか、ハウスなど田んぼではない場所で育苗し、1本ではなく2~3本を植えていきます。

これに対して、今年うちで試している自然農のやり方では、全く耕さず、草は根際で刈り、水管理のために畝を立て、水は稲の様子を見ながら数回張るのみ、稲は田んぼの中に苗代を作って成長を待ち、畝に1本ずつ移植していきます。どれも自然の理を観察したうえでの理由があることで、実際にやってみると「なるほど」とうなずくことばかりだと、相方は言っていました。

近所の人が農作業をお休みしていた雨の日に、田んぼを見に連れて行ってもらったら、空に向かってぴんと延び、まわりの田んぼの稲よりも背が大きいくらいで、ド迫力でした。頼もしい生命力を感じました。一畝だけ実験的に直播きにしたところも、草ぼうぼうの中でたくましく育っていました。

畦は、鍬を使って手作業で土を練って塗っていきます。田植えも見ていてすごく大変そうですが、畦塗りも相当大変そう…。疲労が蓄積して眠りこけたり、休憩の後に田んぼに出るのがしんどそうな様子を見ていると、少しは機械に頼ってもいいのでは…とついつい思ってしまいます。

でも、これも男の挑戦。クスリに頼らなくても、機械に頼らなくても、自然の営みに少し手を添えさせてもらうだけで、立派に米ができるのだということを実証するまで、挑戦したいのだと思いました。見ているほうがしんどくなるくらいの時もありますが、男の挑戦をそっと見守りたいと思います。今年うまく行ったら、私も来年は手伝えるだろうし。

引っ越してきたばかりのころは、家の前の坂道すら、自転車で登り切ることができなかった私たちですが、今では楽に登れるようになりました。来年、再来年と、農作業を続ける持久力もついてくると思うので、あせらずがんばりたいと思います。

) その後の記事:
20140727 田植え完了!

*諸事情についてはコチラ。家の中にムカデは出なくなったので、最近はカフェに避難しなくてもよくなりました。