20140609

香川によく出没する困ったさんをキャラ化してみる

なんでも笑いにするのが和歌山の県民性なんだとか。

香川で初めて見たちょっと特徴的な人々に、秋田県人の私はネガティブな印象を持ってしまっていましたが、相方がキャラ化してくれて、少しかわいく思えるようになりました。視覚的な特徴も整理できたので、用心できるようにもなりました。香川の人は、親切で穏やかな人が多くて、あくまでもときどき見かけるだけですが…。人間のレベルが高い人や、多種多様な人々の間で揉まれた経験のある人などは、相手の気持ちに配慮した話され方をしますし、素晴らしい人々もたくさんいます。

以下のようなタイプは、それでも一定数いるように感じていて、知っておけば心がここまで折れずに済んだなぁと感じています。香川に移住を検討中の方や、移住して私と同じようにカルチャーショックを受けている方もいるかもしれないので、ご参考までに紹介します。

●さぬきだぬき
・出没地:随所
・視覚的特徴:下腹が出ていて、たぬきの置物みたいな体型のおじさん。顔色が土色というか、なぜか病的に黒い。眼鏡をかけていることが多い。
・困った習性:噂話を大声でする。初対面でも他人のプライベートなことを聞きまくる。下ネタを言う。目がいやらしい。にやにやして全身をなめるように観察してくる。
・対処方法:なるべく早く逃げる

●さぬきつつき
・出没地:カフェ、電車
・視覚的特徴:ひょろっとして色白。テキストを広げている。
・困った習性:キツツキのような速度で、ノートや本をペンでドラミングする。膝の上に載せた足をキツツキ並みの速度で激しく揺する。
・対処方法:少しの間、我慢する。

●さぬきマグマ
・出没地:随所
・視覚的特徴:目が煮えたぎっている。
・困った習性:怒りまくる。怒りを爆発させる。キレても大丈夫そうな相手を選んで長時間キレる。
・対処方法:言うべきことは言いつつ、相手につられずに穏やかに接し、怒りが過ぎ去るのを待つ。

見知らぬさぬきだぬきに下ネタを言われて、相方に守ってもらったことがあり、以来警戒していたのですが、つい最近、駅で一人で電車を待っている時に別のさぬきだぬきに話しかけられました。ぞわーっとして逃げました。逃げたら追って来ないので、逃げるが勝ちです。

先日は、カフェで勉強していたら、店員さんとお客さんが話しているのが聞こえてきて、店員さんが困っている雰囲気を感じました。そのお客さん、その店員さんの家族構成(子どもが何人いてそれぞれ何歳でという詳細まで)からパートナーの帰宅時間まで、店員さんにプライバシーなしかよ!というほど知っているのです。他にお客さんがいるにも関わらず、大声で話し続けていました。「パブじゃなくカフェだよね?ここ?」と思うほどの会話でした。店員さんじゃ、逃げれないもんね(泣) 気の毒でした。私、バイトするにしてもここで客商売は無理だ。。。なんでそんなに他人のことが気になるんだろうなぁ。自分の人生に集中したら楽しいのに。

さぬきつつきは、別の場所で2日連続で遭遇してびっくりしました。東京でも貧乏ゆすりは見たことがありましたが、こんなに速いドラミングは香川で初めて見ました。集中できなくてすぐ帰ってしまうことが多いので、少し耐えれば聞こえなくなります。自分と戦っている音なのかもしれません。

さぬきマグマは初めて見たとき、3回立て続けだったので大変なところに来たものだと思いました。それらのケースは全て年配男性だったのですが、その後老若男女問わず見かけたので、年配男性だけではなさそうです。

初めて見たさぬきマグマは、産直で買った苗が育たなかったと優しそうな女性の店員さんに爆発して、店員さんが解決策を提案すると、論点をずらしてキレ続けていました。ただキレて鬱憤を噴出したいだけなんだよね、きっと。その店員さんはさぬきマグマに慣れているようで、相手の調子につられず、終始にこやかに穏やかに言うべきことは言っていて、見習うところが大きかったです。

ほかにも、イオンで停車していた消防車に車越しに罵声を飛ばして「お前名前なんていうんじゃあ!」と消防士さんに怒鳴るおじさんや、恋人にされた仕打ちを「も〜激おこプンプンやで!!」と友人に延々とキレながら話す若い女性など、さぬきマグマ遭遇率は結構高いかもしれません。温泉で「はーもうお客さんにキレられるのやだ〜(泣)」という悩みが聞こえてきたことも。自分にマグマが降りかかってきたのは今のところ2回で、自分の常識と違うからとマグマさんは噴火しました。秋田でもネチネチ言う人とかたまにいるけど、越してきて2カ月で2回って多くないかぁ( ̄○ ̄;)

移住を検討していた頃、ことでんのお客さまの声ボードを見て、「ずいぶん細かいことで怒るなぁ。こっちの人は怒りっぽいのかなぁ」と思ったのですが、こんなところに書く人は特殊だろうということで片づけていました。移住後、イオンのお客さまの声を見ても似たような感じだし、まわりの会話が耳に入るとき、マグマ級ではないにしても怒っていることの話が多い(なんでそんなことで怒るの?というのも結構ある)気がして、「怒り(おこり)」の文化なのかもと思いました。「怒り(おこり)」というのは「怒りっぽい人、いつも怒ってばかりいる人」を差す和歌山弁。和歌山では「怒り」は敬遠されますが、「うれし」(ささいなこともうれしがる人)は好かれるそうです。香川の人は、人が良くて断れなくて、怒りがたまって怒りを聞いてもらう、というタイプの人も多そうですが。そういう辛さを隠して一人で抱え込んでしまうのが秋田の人で、笑いにしてしまうのが和歌山の人かもしれません。

西日本に住むのは初めてなので、西日本の他の地域に共通するものもあるかもしれません。東京に住んでいた西日本出身の友人の何人かは東京に対して否定的な印象を持っていましたが、私も東日本から西日本へ来て落ち着かなさを感じていて、西日本と東日本ではやはりかなりの違いがあるなぁと思います。この違いはどこから来るんだろうか。。。

異なる文化圏に住んでみる経験は、まわりと同じように振る舞うようにという暗黙の圧力に屈することなく、自分のままでいながら、他者の違いをありのままに受け止め、社会に染まることなく彩りの一つになる、そのためのいい訓練かもしれません。その上でも、笑いやユーモアはかなりの救いになるものですね。下ネタとか、人をバカにしたり、叩いたりとか、そういう下品な笑いは嫌いですが…。