20140625

自分たちで髪を切る—ペアーカット

ビッグイシューの藤村靖之さんの連載コラム「市民みな起業家」で、以前、ペアーカットのことを読みました。藤村さんの非電化工房に住み込みで弟子入りしている若者たちはお互いに自分の髪をカットしているそうで、だんだん上達して、気兼ねなく好きな髪型にできる様子に、「楽しそう!」と思っていました。

東京で相方とともにお世話になっていた美容師さんに、移住したらお互いにカットしあおうかと考えていて、できるだろうかと聞いてみたら、「けっこうできるものですよ」とのお答え。時間をかけてゆっくり切ればできるもの、とうかがって、「よし、やってみよう!」ということになりました。ソーラー発電システムを作ったり、味噌や梅干しを仕込んだり、自分でやる範囲が広がっていくと、プロがするようなことでも自分でやるという発想に抵抗がなくなるものだなぁと思いました。

移住して早いもので3カ月。そろそろ髪を切りたいなと思っていたころに、美容師さんがカットクロス(美容院で切った髪が服につかないようにつけてくれるツルツルしたクロス)を引越祝いに贈ってくれました。添えられていたメッセージにも勇気づけられました。

朝から雨が降った日に、初めてのカットに挑戦しました。

相方は前の晩、プロ向けの本(美容師さんがご厚意でくださったもの)を見ながら切り方の研究をしていて、立ち方の練習までしていましたが、手はカニで動きはタコでちょっと不気味(^_^;) 大丈夫だろうか…と不安になりましたが、変になったら美容院に駆け込もうと覚悟を決めて切ってもらいました。

すきバサミなのになぜか穴あけパンチのような音がしたり、ぎやぎやしながら、3時間ほどでどうにかなりました。なかなかの恐怖体験でしたが、まぁまぁいい感じになって、美容院に駆け込まずに済みました。東京で行った何軒かの美容院よりは上手でした。最初にしては上出来で、これからも、もう少し基本的な本から勉強して上達してくれるそうなので、期待したいと思います。

肌にも環境にも悪い合成シャンプーが嫌で、ムーンソープの石鹸をシャンプーに使い出してから、髪がとても健康になり、美容院でも化学物資を使われるのはイヤだなぁと思うようになりました。東京でお世話になっていた美容師さんは、化学物資をいっさい使わないし、とても素敵な方で行くのが楽しみな美容院だったのですが(私の友だち・知り合いの皆さんで、気になる方にはこっそりお知らせします、連絡ください)、香川ではまだそういう美容院が見つかっていません。美容院にムーンソープの石鹸を持参することも検討しましたが、美容院特有の化学物資のニオイが思い出すだけでもどよーんっとなるのと、ありのままを否定するパーマやカラーの勧誘が気詰まりでした。ペアーカットのことを知ることができて、お世話になっている美容師さんにも背中を押してもらえて本当に良かったです。

私は父の髪を切ったことがあったので、結構上手に切れて、相方も「うまいやん、やるなぁ!」と気に入ってくれました。相方は、田んぼの苗代の手入れでハサミを毎日使っていたおかげでハサミの扱いはなかなか上手でした。

やってみて、髪の留め方や、頭の触り方(下手に触るとくすぐったい)など、プロはやっぱりすごいなぁと思うことがたくさんありました。切るのでいっぱいいっぱいで、二人とも無言で切り続けていて(笑)、話しながら切るなんて神業のように思えました。

やってみての感想は、二人とも「髪切るの、おもしろいなぁ!」でした。また一つ楽しいことが増えました。