20140205

一本化論争に思う

一本化論争に思う。脱原発候補が二人出てきたってええやないか。

二人出てきたからこそ、ここまで原発の問題に注目が集められたのだと思う。どちらか一方だけだったら、報道で脱原発が争点化されなかったのではないか。

原発に無関心な人のほうがまだまだ多いと思う。だから、細川さんと宇都宮さんが二人して選挙活動で原発の問題を訴えてくれることで、一人で訴えていたときよりも多くの人に声が届けられることは歓迎すべきことだと思う。

著名人たちは役割を勘違いしていないか。会見や、SNSなどでの発言を見るに、一般人は考えが足りないから、俺らが誰を選ぶべきか示してやる、みたいな上から目線な態度で、気持ちのいいものではない。考える材料を提示し、判断は一人一人の市民に委ねるべきだ。それが民主主義というものだ。

私自身は宇都宮健児さんを応援しているが、細川さんの対談などを映像で見て細川さんも好きになった。細川さんの発言や暮らし方にはとても共感できるものがある。

ただ、具体的な政策、実績から考えると宇都宮健児さんが知事には適任だと私は思う。細川さんは政策のことになると曖昧な発言が多く、さまざまな市民団体からのアンケートにも曖昧な回答が多いので、細川さんが知事に適任かどうか判断できない。確固とした姿勢を表明できない様子から、これから先もいろいろな人に操られてしまうのではないかという恐れすら感じる。脱原発という主張と、人柄と、元首相という肩書だけで、これからの東京を任せてよいかどうか、判断することは私にはできない。

しかも細川さんは脱原発と相容れないTPPと関連のある国家戦略特区(*注)には推進の立場をとっている。宇都宮さんは「東京の農林水産業・中小企業と、消費者の食や生活の安心・安全を守る立場から、TPPに反対します。」と明確にTPP反対を公約に入れている。

選挙は勝たなければ意味がないという人がいる。なぜ選挙をやる前からそんなことがわかるのか。投票率を上げれば変わることなのだから、情報を伝え、意見を交わし合い、多くの人に真剣に投票をしてもらうように努力することが本当はやるべきことなのではないだろうか。

恐れに基づく判断を、私はしたくない。私は、この人がいい、という希望に基づいた判断がしたい。自分に嘘をつきたくない。

ここに書いたことは、私の思考プロセス。だれかに同じように考えてもらうためではない。私は私、あなたはあなた。あなたが一生懸命考えたことを否定するつもりはない。あなたが考えたことも、聞きたい。意見を交換しあって、補強しあい、鍛錬しあうことが重要だと思うが、リアルでは今のところそれが難しいから、オンラインで擬似的に意見交換を試みている。

*注:TPPにそっくりな米韓FTAの事例からTPPを考察したインタビューにこうある:「TPPに参加すると、『脱原発』も意味がなくなる。2011年、ドイツがフランクフルトの原発を閉鎖した際に、それを所有・運営していたスウェーデンの企業が、ドイツ政府を訴え、勝訴した。しかも、TPPは過去の判例は参考にされない。仮にドイツ政府が勝っていたとしても、韓国政府が原発を閉鎖し、訴えられたときに勝てるかどうかはわからない」http://iwj.co.jp/wj/open/archives/59810

また、TPPと国家戦略特区との関連については、国家戦略特区について詳しい前大田区議の奈須りえさんが「TPPもこの国家戦略特区も表裏一体」「たとえ、TPPに批准しなくとも、国家戦略特区のしくみなら、ISD条項などを除けば、TPPに批准したのとほぼ同じ状況を作ることは可能になる」とブログで述べている。宇都宮けんじさん✕内田聖子さん✕那須りえさんの対談でも同様のことが語られていた。