20140214

倍化計画

都知事選が終わって4日が経つ。やっと前向きに考えられるようになってきた。

あの大雪の中で、原発即時ゼロの宇都宮さんと細川さんに投票した人が約193万人。本気の人が約193万人もいるということ。これは実はすごいことではないか。

前回の都知事選では投票率は今回よりも高かったが、宇都宮さんに入れた人が約97万人。大雪にも関わらず、脱原発候補者への支持が二倍になった。宇都宮さんを支持する人も前回より1万人以上増えた。今回脱原発を掲げた細川さんと合わせて、本気の人が二倍になったのだ。

しかも、日本のマスコミは、原発を争点化することを避け、公開討論会は2-3回しか開かれず、僅かな機会なので視聴したが、クロストークは禁止で候補者の考えや性格が有権者に伝わらない。基礎知識がなければ聞いても誰が正しいことを言っているのか混乱するだけの内容だったと思う。政策論争は全く行われないどころか舛添優位の政局報道ばかりだった。それなのに、脱原発を望んで一票投じるという行動を起こす人が二倍になった。インターネットで自分で情報を取りに行く人が増えたと言えるのではないか。

小泉さんと細川さんが脱原発を掲げたことで、前よりも原発の話がしやすい空気になった。脱原発=左翼みたいなレッテルが剥がれた。マイノリティを脱しつつあると感じる。

脱線するが、舛添氏の勝利は本当の勝利と言えるだろうか? 生の現場を見れば、街宣をしても人はまばら、握手を避ける人もいた。その様子を知られると困るのか、ツイキャス(携帯電話などでリアルタイムで動画を投稿すること)しようとした人が止められたと聞く町田で開かれた集会では、公職選挙法を犯してまで、3000円相当のオリンピックバッジを配ったという。いくら票が集まっても、約212万票のうち、彼の真価を評価して投票した人が一体何人いるだろう?自民公明が推薦するなら彼でなくても誰でもいいという人がほとんどではないのか。会社の命令だから、創価学会では入れる人が決まってるから、なんとなくテレビで顔を知ってるから、テレビで優勢と聞いてみんなが選ぶ人ならなんとなく安心できそうだから、そんな理由で選んだ人がほとんどではないのか。そして、彼は大勢に支持されたと勘違いをし、我が身を振り返る機会もない。

世界に知れ渡ったレッドカードものの女性蔑視発言には撤回も謝罪もなく、厚労相時代の悪事をごまかし、伊豆大島の被災者にぶち切れ、JR職員にもぶち切れ、支持層であるお年寄りには感謝の気持ちもなく、消費税を上げてじじぃ、ばばぁから金とりゃいんだと言っている。冷静に数字を見れば、たった2割の都民の支持であって、もしかするとその多くは不誠実な支持かもしれない。それなのに、我が身を振り返る機会もなく、人間性を高める機会に恵まれず、損得勘定で寄ってくる者ばかりとは、私には勝者ではなく気の毒な人間に見える。

宇都宮さんは約98万票だったが、彼を本物だと思う人の数だ。街宣にはいつもたくさんの支持者が集まり、多くのボランティアが選挙活動を支えていた(細川さんの選対のことは参加していないのでよくわからない)。

原発をやめようと真剣に考える人が一年で二倍になった。低い投票率を鑑みると、もしかしたら二倍以上いるのかもしれない。大雪で行きたくても行けなかったという人もいるだろう。目覚めた人が、仲間を一人ずつ増やせばまた倍になる。前よりも話しやすくなった今、倍に倍にしていけば状況は変えられる。地道に楽しい活動を続けていけば、必ず、明るい未来が拓けると信じている。