20131022

土と平和の祭典2013に行ってきました

土と平和の祭典2013に行ってきました。つらつらと備忘録です。雨だったので、どうしようかなぁ、と迷いましたが、もしかしたら来年は東京にいないかもしれないし、と思って、思い切って行ってきました。

小出裕章さんのトークには間に合いませんでしたが、鎌仲ひとみ監督と文化人類学者で環境活動家の辻信一さんの対談には間に合いました。お二人のお話の議題の一つだった、日本はこんなにまだ豊かで情報もあって(秘密保全法とかができたらどうなるかわからないけど)、治安がまだ保たれているのに、なぜ、おかしなことにもっと多くの人が気がついて立ち向かわないのか、という問題提起、私もよく感じることで共感しました。

原発にしても、TPPにしても、憲法にしても、おかしすぎることが起きているのに、なんでもっと多くの人が知らないんだろうかとよく思います。私が日本で受けてきた教育は先生が言うことや教科書に書いてあることをただひたすら覚えて点をとったら褒められるという感じで、たぶん多くの日本人がそういう学校生活を送ってきたと思います。なので、上から言われることをただ覚えるというのに慣れさせられていることや、それからテレビやマスコミの刷り込みが大きすぎること(テレビを見ない人に話すのと、テレビを見る人に話すのとではかなりギャップを感じます)、また、忙しすぎてじっくりと腹で考える時間がないことなどに、原因があるのではないかと普段思ったりしています。そこらじゅうで爆弾攻撃が起こっているような国でも市民が声を上げているのに、日本みたいな恵まれた国にいて怖気づいている自分も情けないな、と反省しつつ、無理せずできることをコツコツ続けていって、恐怖を超えていきたいなと思いました。いくら知っていても、うまく説明できていないせいもあって、身近な人にさえも、被ばくに対する考え方や、原発の今の状況について、理解してもらえない、そんな自分では情けないなぁと改めて反省しました。

韓国では3.11をきっかけに脱原発のムーブメントが高まっているそうです。大量生産大量消費の拡大志向の社会に違和感を感じて、マルシェも盛んになってきているそうです。お話をうかがって、もしかしたら日本よりも規模が大きいかもと思いました。放射性物質についての意識も高く、韓国で捕れた魚でさえ売上が半減していて、漁師さんが困っているそうです。日本が原発から高濃度放射能汚染水を流し続けているからです。海はつながっているし、魚がどこを泳いできたかなんて調べようがないので、放射性物質を測っていない限りは食べたくないというのは当然だと思います。韓国では「日本人はなんで平気で魚を食べるんだ、信じられない」という声も聞かれるそうです。

韓国の漁師さんにも、食べ物に神経を使わなければならなくなった人々にも、世界中に大きな迷惑をかけているのに、日本人は原発のこと、放射性物質のことに無頓着すぎる気がします。一番目が覚めていないのは日本人なのかもしれない、とお二人もおっしゃっていましたが、早く目を覚まさないといけないと思いました。目を覚ますにはやっぱりお母さんたちの命に対する感覚や愛が大きな原動力になるのではないか、ともおっしゃっていました。お母さんたちの愛が男性の中にもある女性性というものを呼び覚まして、世の中がもっと、優しい世界になるといいなぁと思いました。

一方で、アメリカでは経済の観点から考えても、原発は見合わないので、フェイドアウトしていく方向で進んでいるそうです。カネカタギで考えても見合わない、環境は汚す、海の温度は上げてしまう、健康を害する、コミュニティを分断する、なんでそんなものをまだ使い続けたいのかわけがわかりませんが、早くサヨナラしたいです。日本でも経済の観点から見ても原発は高いという意見があちこちで言われています。(例→「原発は安い」はウソ!? 岩波ブックレット『原発は火力より高い』/地球のココロより)

鎌仲ひとみ監督のおっしゃっていたことで、特に心に残ったのは、「年配の方で、『私はいいから』とおっしゃる方がいるけれども、自分の命も大事に思っていない人に、果たして他人の命を本当に大事にできるのだろうか」という言葉でした。自分の命を大事にできなかったら、他の人の命のことを大事にするということが本当に理解できるのか、命の大切さを本当に理解しているのか、命を大切にするということはどうすることなのか、本当にわかるのだろうか、と考えさせられました。

別のトークでは、緑の党の共同代表でオーガニックバー「たまにはtsukiでも眺めましょ」の高坂勝さんが、匝瑳プロジェクトの仲間たちと、自分で住むところを作ることについて話されていて、とてもおもしろかったです。お金がなくても、信頼とつながりがあれば、おしゃれで自分らしくてノビノビと生きられる、それを体現している人たちが5人も目の前にいて、すごいなぁと思いました。食べるものや着るもの、住むところ、自分で作れるものが増えれば、楽しみも増えて、出費は減る。やりたくないことや、他人や自然を犠牲にすることをして金銭を得なくても楽しく暮らせる。悩みももちろんあるけれど、支えあいながら人間くさく自分らしく生きている人たちがイキイキと話を聞かせてくれて、勇気が湧いてきました。それに、そういう人たちが増えてきているなぁと最近感じています。

大雨でびしょぬれになりながらも、雨は雨ならではの楽しみがあり、行ってよかったです。来場者が晴れの日よりも少ないこともあってか、どこに行っても歓迎されて申し訳ないくらいでした。参加者の方々とじっくりお話しできてよかったです。会いたかった人たちともお話しできてうれしかったです。大好きな寺田本家さんのブースでもスペシャルなお心遣いにじーんと心が温まりました。魚屋さんという酒屋さんのブースでは、半年か、一年くらい前にアースデイマーケットでお話しして以来、親しみを感じている岩手県遠野市の素敵な農家さん勘六縁さんの亀の尾を使った純米吟醸酒もあり、酵母はひまわりの花の自然酵母というなんとも夢のある逸品で、仲良しのお二人を思い浮かべながらありがたくいただいてきました。

大雨で寒かったけど、絶対飲みたかったのが、埼玉県小川町のビール。自給した大麦でつくったオーガニック地ビールで、私にとってはほかではなかなか飲めない一年に一度の味。作っているところの小川町の麦雑穀工房マイクロブルワリーまで行けば飲めるそうなので、こっちにいるうちに行ってみたいです。

ほかにも、宮崎の山の中に自生する野生の蜜柑や、マコモダケを粉末にしたマコモパウダー、緑の党のグリーンマルシェにあった無農薬の国内産レモン、愛媛の無茶々園さんのみかん、などなど、おいしいものがたくさんありました。放射性物質について聞いても、嫌な顔一つせずに当然のように教えてくれるし、農薬や化学肥料を使っていないところがほとんどだし、農薬を使うにしても、例えばカメムシが異常発生してしまって木にダメージが出るからとか、使う理由がはっきりしていて最小限に抑えているので納得できるし、どこで買い物をしてもそうなったらいいのになぁと思いました。農家の人たちも誇りを持っている感じがしました。来週はアースガーデン秋!!

〈出会った素敵なものいろいろ〉
勘六縁さんのお米を使った魚屋さんの純米吟醸酒

寺田本家さんのかわら版で読んで気になっていたアルコール度数の低いどぶろく。マッコリと少し似ているかも。お米の優しい甘さ。